最新のECサイトデザインのトレンドが気になる方は多いのではないでしょうか。現在のトレンドを取り入れてデザイン構築をすることで、競合他社との差別化や収益アップが見込めます。
本記事では、最新のECサイトデザインの8大トレンドやトレンド感のあるECサイト構築のポイントをまとめて紹介していきます。最後まで読むとトレンド感のあるデザインを自身のサイトに導入できるようになるので、参考にしてみてください。

目次
ECサイトデザインの最新8大トレンド
まずは、下記に記載されている2022年最新のECサイトデザイントレンドをご紹介します。
- 3Dデザイン
- ニューモーフィズム
- スプリットスクリーンレイアウト
- アニメーション
- ミニマルデザイン
- アイソメトリックなイラスト
- タイボグラフィ
- グラデーション
注目されているECサイトデザインが把握できるので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 3Dデザイン
3Dデザインとは、三次元で見せるデザインを指します。3Dデザインを使うと、下記のような立体感のあるECサイトを構築することが可能です。
- ECサイト上の商品が飛び出して見える
- 店舗や商品の写真やイラストに奥行きを与えられる
- 商品の配列に立体感が出る
ECサイトに3Dデザインを取り入れるメリットは、顧客の視線を集められるところです。奥行きや立体感のあるデザインは顧客の心を掴みやすく、ECサイトに興味を持ってもらうきっかけとなります。
以前のECサイトはフラットデザインが主流でしたが、3D技術の広がりとともに3Dデザインも取り入れられるようになりました
2. ニューモーフィズム
ニューモーフィズムとは、背景からボタンやフレームなどのデザインを凹ませたり押し出したりすることで変化をつけるデザイン手法です。
直感的で分かりやすいデザインが特徴的な「スキューモーフィズム」とシンプルで平面的な「マテリアルデザイン」や「フラットデザイン」を組み合わせた手法として誕生しました。
ニューモーフィズムは明暗2色のドロップシャドウを用いて凹凸を作り、奥行きを表現するところが特徴です。レイヤーを重ねたり複数のレイヤーを組み合わせるのではなく、1枚の紙を加工してデザインをしている印象を与えます。
ニューモーフィズムはコントラストが弱いため、ECサイト全体に使用するのはおすすめできません。ECサイトの構造や機能が分かりにくくなってしまうからです。ボタンや背景の一部など、目立たせたいところにさり気なくニューモーフィズムを用いるのがトレンドとなっています。
3. スプリットスクリーンレイアウト
スプリットスクリーンレイアウトとは、画面を大胆に分割して境界線を明確にするデザイン手法のことです。日本語では「分割レイアウト」や「分割スクリーン」と呼ばれています。
スプリットスクリーンレイアウトの特徴は、画面を大きく分割することでそれぞれの要素を引き立たせることです。例えば、2つのブロックに分割して右側には新商品を左側にはECサイトの特徴を記載した場合には、左右それぞれの要素を引き立てて顧客の興味や関心を引くことができます。
メリハリのあるカラー配置やモノトーンデザインと相性がよく、インパクトのあるECサイトのトップページを作りたいときに向いています。
4. アニメーション
少し前までは動画の挿入がECサイトデザインのトレンドでしたが、昨今はアニメーションの使用が注目を集めています。
アニメーションとは、静止画をつなぎ合わせて動画にする技術です。ECサイトにアニメーションを使うメリットは、2つあります。1つ目は、単調なECサイトに動きを与えられるところです。
例えば、ECサイトのトップページにイメージキャラクターが出てきて画面上を歩くだけでも、顧客の目に留まります。ECサイトに興味を持つきっかけができ、商品ページを見てもらえる可能性が出るでしょう。
2つ目は、顧客に伝えられる情報量が増えることです。おすすめ商品が連続表示されるアニメーションを作成すれば、ECサイトのトップページを見るだけでいくつもの商品を見てもらえます。
5. ミニマルデザイン
ミニマルデザインとは、装飾を使わず必要最低限の要素でデザインする手法です。
「Less is More=より少ないことは、より豊かである」という考えに基づき、ページに使うテキストと画像を絞り込んで、シンプルで洗練された雰囲気に仕上げます。
ミニマルデザインのメリットは、顧客に伝えたいことを明確に伝えられるところです。余分な画像や文章がないため、本当に伝えたいことに焦点をあててページ作成ができます。
その結果、自然とキャッチコピーや画像が目に留まるようになるので、ECサイトの商品やコンセプトがしっかりと伝わるでしょう。
ECサイトで販売する商品写真を大きく載せてアピールしたいときや顧客に刺さるキャッチコピーがあるときに向いています。
6. アイソメトリックなイラスト
アイソメトリック(アイソメトリック・プロジェクション)とは、等角投影法と呼ばれる製図法のひとつです。
直角に交わる3つの軸の角度が120°になるように製図をすることで、斜め上から見下ろしたようなイラストに仕上がります。
立体感のあるおしゃれなデザインに見せられるところが特徴で、ECサイトのトップページに使われることが増えてきました。
サイトの商品を店舗に並べたときのイラストや街並み、商品を製造しているイラストなど複数のつながりや要素をすっきりとまとめられるところが大きな魅力です。
7. タイポグラフィ
タイポグラフィとは文字をデザインの要素として扱い、文字のみで美しくレイアウトする手法です。タイポグラフィではフォントの使い分けや文字サイズ、カラーによりECサイトをデザインしていきます。
フォント同士の相性やECサイト全体のカラーを考慮しながら、バランスよくレイアウトをすることがポイントです。
タイポグラフィは動画や画像を使わないため、ECサイトを訪問した顧客は文字に注目をします。ECサイトのコンセプトや思いなど、伝えたい情報をより効果的に伝えられるところがメリットです。
8. グラデーション
グラデーションとは、色の色調や明暗を徐々に変化させる手法です。単色では表現できない色味や立体感を演出でき、ECサイトに独自性を与えられます。
使用する色味によって華やかな雰囲気やモードな雰囲気、キュートな雰囲気などが自由自在に表現できるところも特徴です。
ECサイトをデザインするうえで色彩表現は非常に重視すべきポイントなので、差別化のできる色の使い方としてトレンドになっています。
ECサイトをデザインするときに取り入れたいトレンド機能
ECサイトをデザインするときに、併せて確認したいのがトレンド機能です。2022年のECサイトのトレンド機能としては、次の3つが挙げられます。
- ライブサーチ
- レコメンド機能
- 無限スクロール
顧客の目を引き、他社と差別化できるECサイトデザインをするためにも、どのような機能なのかチェックしてみましょう。
1. ライブサーチ
ライブサーチとは、顧客が望む検索結果をいち早く表示させる機能です。
従来のECサイトは、検索バーに顧客が欲しい商品名や気になるワードを入力して検索をするのが一般的でした。エンターキーを押すと検索が行われ、数秒~数十秒後に検索結果が表示される仕組みなので、多少なりとも待機時間があります。
ライブサーチは顧客がエンターキーを押す前に、検索バーに入力したキーワードに合う検索結果をポップアップ表示します。
つまり、顧客は検索結果を待つ時間が不要となり、よりスムーズに欲しい商品や情報を手に入れられるのです。ECサイトの体験価値向上につながるライブサーチは、今後導入が増えると考えられています。
2. レコメンドエンジン
レコメンドエンジンとは、顧客の好みに合う商品を提案するシステムです。
ECサイトの利用時に「あなたにおすすめの商品」や「この商品を見ている人はこちらの商品も購入しています」などと表示され、いくつかの商品を表示します。
レコメンドエンジンは、顧客の購入履歴や顧客と同じ属性の購入傾向、直近の売上などを基に顧客に合う商品を自動表示してくれるところが特徴です。
顧客がECサイトを訪問したときに興味を持ちそうな商品を勧めることで、客単価のアップや顧客体験価値の向上が見込めます。
3. 無限スクロール
無限スクロールは顧客が画面を下までスクロールするとコンテンツが自動で追加されて、永遠に読み続けることができる様式を指します。
通常のECサイトはページの下部にたどり着くと、顧客自身でページ移動や元に戻るなどの行動をしなければなりません。
無限スクロールではスクロールを続ける限り新たな情報商品が表示されるため、ページ移動をしなくても興味のある商品が見つかります。
無限スクロールは顧客の滞在時間を伸ばせる、さまざまな商品や情報に触れてもらえるというメリットがあるので、今後ECサイトでも導入されるようになるでしょう。
トレンド感のあるECサイトデザインをするときの4つのポイント
トレンド感のあるECサイトをデザインする際には、下記の4つのポイントに着目する必要があります。
- ECサイト訪問から購入までの導線を意識してデザインする
- スマートフォンに対応できるデザイン構築をする
- 読み込み速度を下げるデザインにしない
- ターゲットに沿うデザインにする
トレンド感のあるデザインばかりを重視するとECサイトとしての役目を果たせなくなる可能性があるので、これからご紹介するポイントを念頭に置いて考えてみてください。
1. ECサイト訪問から購入までの導線を意識してデザインする
トレンド感のあるECサイトをデザインする際は、 ECサイト訪問から購入までの導線を意識してデザインするようにしましょう。
いくらおしゃれなデザインであっても、収益につながらなければECサイトとして機能していないことになります。とくに下記のような失敗は起こりやすいため、注意しましょう。
- メニュータグが分かりにくく、欲しい情報がどこにあるのか分からない
- 欲しい商品を購入するまでの導線が分かりにくい
- ECサイトのトップページにインパクトはあるが、どのように購入すればいいのか分からない
ECサイトの目的は収益を得ることなので、売上につながる導入を確保したうえでトレンド感のあるデザインを目指しましょう。
2. スマートフォンに対応できるデザイン構築をする
総務省が公表している「令和2年通信利用動向調査」によると、6歳~70歳までの全世代でパソコンよりもスマートフォンを使ってインターネットを利用している人が多いことが分かりました。
とくに、20歳~39歳は90%以上の人がスマートフォンからインターネットを利用しています。多くの人がスマートフォン経由でインターネットを使用するということは、ECサイトにもスマートフォンからアクセスする人が増えていることになるでしょう。
そのため、パソコン画面上での表示を意識したデザインではなく、スマートフォンに対応できるデザインであることが欠かせません。
例えば、下記のようなケースはスマートフォン経由で利用する顧客が離脱しやすいです。
- パソコン画面上ではきれいに表示できてもスマートフォンで表示するとデザインが崩れる
- スマートフォンで表示するとアニメーションや動画が再生できない
- スマートフォンから購入する際の購入導線が分かりにくい
パソコン表示だけでなくスマートフォン表示も視野に入れた、トレンド感のあるECサイトデザインを意識しましょう。
3. 読み込み速度を下げるデザインにしない
トレンド感のあるECサイトを目指しさまざま手法を盛り込み過ぎると、ECサイトの読み込み速度が下がります。
読み込み速度が遅いECサイトは顧客にとってストレスとなり、購入前での離脱率が上がります。つまり、ECサイトの読み込み速度の低下が、ECサイトの売上減少を引き起こすのです。
トレンド感のあるECサイトをデザインする際は、読み込み速度が低下していないか確認するようにしましょう。とくに、アニメーションや動画、容量の大きい画像などを使用するときには、表示時間を把握して検討してください。
4. ターゲットに沿うデザインにする
トレンドを取り入れたECサイトデザインをしても、ECサイト利用者のターゲット層に合っていないと意味がありません。例えば、アニメーションを導入しインパクトのあるECサイトを構築したとしましょう。
しかし、ECサイトのターゲット層がシンプルなデザインや落ちついたデザインを好む場合は目に留まりません。ミニマルデザインやニューモーフィズムを取り入れたほうが、興味を持ってもらえるでしょう。
このように、ECサイトのターゲット層によって刺さるデザインが異なります。ECサイトのターゲット層を分析してから、取り入れるべきトレンド感のあるデザインを検討するといいでしょう。
トレンドを取り入れたECサイトデザインはランサーズで依頼
ECサイトのデザインは知識や技術がないと、構築が難しいものです。とくにトレンド感のあるデザインは最新の技術や知識が必要なので、真似をして構築できるものではありません。
トレンド感のあるECサイトデザインの構築の依頼やサポートは、ランサーズの利用がおすすめです。ランサーズには、ECサイトの構築を得意とするランサーが多数在籍しています。
また、ランサーズには下記のような強みがあるので、コストや納期を考慮して依頼することが可能です。
- オンライン上から最短即日納期で依頼ができます
- 仲介業者を介さず直接依頼ができるため、コストパフォーマンスが高いです
- トレンド感のあるECサイトデザインが得意なランサーが多数在籍しています
トレンド感のあるECサイトデザインを取り入れたい方や、トレンド感のあるECサイトデザインについてサポートを受けたい方は、お気軽にお問い合わせください。
ランサーズでトレンド感のあるECサイトデザインの構築について相談する
ECサイトのデザインはトレンドを取り入れて収益アップにつなげる
トレンド感のあるECサイトデザインは、他のECサイトとの差別化に最適です。おしゃれなデザインはECサイトを訪問した顧客が興味を持つきっかけとなり、商品の購入につながります。
今回ご紹介した2022年のECサイトデザインの最新トレンドを参考にして、より魅力的なECサイトを目指しましょう。
トレンド感のあるECサイトデザインの構築について悩んだ際には、豊富な知識と技術をもつランサーに相談してみてください。
