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Shopifyでアフィリエイトを利用した費用対効果の高い集客とは

自然にユーザーが集まるAmazonや楽天などのECモール出店に比べて、Shopifyでは集客が大きな課題です。しかし費用のかかるリスティング広告に出稿する予算がない…そのようなお悩みを抱える運営担当者も多いでしょう。そこでおすすめしたいのが、アフィリエイトマーケティングです。

本記事ではアフィリエイトの概要、メリット・デメリット、おすすめのShopifyアフィリエイトアプリをご紹介します。

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Shopifyでの集客施策としてアフィリエイトマーケティングが有効

アフィリエイトマーケテイング

アフィリエイトマーケティングは、Shopifyで運営する自社ECサイトへ集客する方法として有効です。ここでは自社の商品を知らないユーザーの認知拡大を期待できるアフィリエイトマーケティングについてご紹介します。

アフィリエイトマーケティングの仕組み

アフィリエイトとは、媒体主と広告主双方の利益を目指した成功報酬型の広告手法のことです。アフィリエイトプログラムに参加する媒体主はアフィリエイターと呼ばれ、SNS・ブログなどで自社の商材を紹介してくれます。

この紹介記事はアフィリエイト広告と呼ばれ、広告を通じてコンバージョン(成果)が発生した際に成果報酬が支払われる仕組みです。広告主のサイトで発生するコンバージョンは、広告主側で自由に決められます。

主なコンバージョンは次のとおりです。

  • 申し込み
  • 商品の購入
  • 問い合わせ
  • 資料請求

このアフィリエイトの仕組みを使ったマーケティング戦略が、アフィリエイトマーケティングです。一般ユーザーが情報を拡散することで、潜在的なターゲットユーザーの購買意欲を刺激できる点がアフィリエイトマーケティングの強みと言えます。

Shopifyで運営する自社ECサイト上の商品紹介と比べて、第三者目線による商品紹介はユーザーから共感を得られやすいのがポイントです。

アフィリエイトマーケティングの対象

アフィリエイトマーケティングの対象は、自社商材を知らないユーザーです。例えばアフィリエイターに自社商材と関連性の高い他社商材を比較するコンテンツを制作してもらえば、新たなユーザーの間で認知を拡大できます。自社でメイク用品を取り扱っているなら、メイク手法などをテーマに発信しているブロガーやインフルエンサーがアフィリエイターの第1候補となるでしょう。

関連商品とともにアフィリエイト広告に掲載されると、テーマに関心のあるユーザーから発見される可能性が高くなります。そこで自社の商材のコンバージョンにつなげるためには、自社商材と相性の良いアフィリエイターとつながることが必要になるというわけです。

ECサイト運営者(広告主)とアフィリエイターの関係

Shopifyで運営する自社ECサイト運営者(広告主)にとって、アフィリエイターはいわば販売代理店のような存在です。アフィリエイターはコンバージョンを目指して自らコンテンツを制作し、自社でアプローチが難しいターゲットユーザーにリーチしてくれます。

アフィリエイトマーケティングでは、数多くの競合商材の中からアフィリエイターによって自社商材が選ばれるための戦略も重要です。自社商材ならではの特長をアピールし、アフィリエイターの運営サイトのコンテンツ閲覧者にとっても魅力的で成果の出やすい商材であることを伝えましょう

アフィリエイトマーケティングの効果

アフィリエイトマーケティングで得られる効果は、コンテンツ戦略を実施できる点です。自社商材と関連するキーワードを網羅し、ユーザーに役立つコンテンツを制作してもらえば、検索サイトで上位表示されるかもしれません。人気ブログサイトを運営するアフィリエイターを獲得できれば、優良なコンテンツが集まり自社の売上向上に繋げられます。

自社商材と相性の良いインフルエンサーを発掘して、個別にアプローチすることも検討すると良いでしょう。アフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)を介せば、より多くのアフィリエイターと出会えるのでコンテンツが増える仕組みづくりが可能です。

Shopifyでアフィリエイト広告を利用し集客するメリット・デメリット

マーケティング計画

ここでは、Shopifyでアフィリエイト広告を利用し集客するメリット・デメリットについて見ていきましょう。広告費用として予算を計上しづらいECサイト運営者の方は、ぜひチェックしてみてください。

アフィリエイト広告のメリット

ここではアフィリエイト広告のメリットを広告主・媒体主・閲覧者の観点でご紹介します。

立場メリットの概要
広告主・成果が発生したら広告費を支払うため、クリックや広告の掲載期間、広告を表示する回数によって広告費が変動しない
・アフィリエイターがコンテンツを制作してくれるため制作費用の心配がない
・広告の効果測定が可能なので改善策を立てやすい
・強力なアフィリエイターが自社商材を紹介してくれれば、一気に認知が拡大する可能性がある
・潜在ユーザーにリーチできるので新規ユーザーの獲得につながる
・売上向上が見込める
媒体主・報酬につながる
・コンテンツ制作に必要なネタを得られる
・媒体へのアフィリエイトリンクの埋め込みが非常に簡単にできる
媒体の閲覧者・ECサイトの商品紹介とは異なる視点・切り口で情報を得られ、商品選択の際の判断材料が増える
・入手したい時にアフィリエイトリンクからすぐにECサイトにアクセスできる

アフィリエイト広告のデメリット

ここでは、広告主にとってのアフィリエイト広告のデメリット2つを以下のとおりご紹介します。

  • ASPを利用する場合、初期費用・固定費がかかる
  • 悪質なアフィリエイターもいる

後述するASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)を利用する際には、ランニングコストがかかります。広告枠に広告を一定期間掲載し続ける「期間保証型広告(純広告)」の場合の広告費用は、1ヶ月で50万や100万という単位です。

広告主と媒体主をつなぐASP利用料は数万円単位なので、一見手軽に見えます。しかしアフィリエイターから選ばれず、コンバージョンに繋がらない場合でも費用が発生する点はデメリットです。

さらにShopifyで運営する自社ECサイトへ集客するつもりが、コンテンツによってブランドイメージを損なわれる可能性もデメリットです。悪質なアフィリエイターが報酬を得るために、虚偽や誇張表現を用いたコンテンツを制作する可能性があります。

実際に消費者が不利益を被るケースが出てきており、以下のようなコンテンツは政府からも問題視されているのです。

  • あたかも経験したかのようなエピソードを添えたレビュー
  • 有名人が絶賛したなど、事実と反する記載
  • 薬機法等の法律に触れる表現を用いた記載

Shopifyでアフィリエイト広告を利用して集客する際には、アフィリエイターとの信頼関係の構築が不可欠です。宣伝のために媒体を利用する発想ではなく、より意識の高い媒体主から「パートナーとして選んでもらう」発想への転換が求められます。

Shopifyでアフィリエイトマーケティングを成功させる3つのコツ

集客方法

ここでは、Shopifyでアフィリエイトマーケティングを成功させる以下の3つのコツをご紹介します。

  1. 自社にあった報酬率を設定する
  2. 宣伝用のバナーの種類を増やす
  3. 自社の特色にあったブロガーやインフルエンサーを探す

ではそれぞれについて見ていきましょう。

1. 自社にあった報酬率を設定する

広告の費用対効果を示すROASや顧客生涯価値を示すLTVを分析すれば、自社にあった報酬率を設定可能です。自社商材の単価が低いからといって、報酬率を低く設定するのはおすすめできません。

コンテンツを制作するアフィリエイターからすると、報酬率が低い商材は好まれないからです。アフィリエイターに選ばれて、商品が紹介されないと、アフィリエイト広告を配信できないことを覚えておきましょう。

自社商材の認知度拡大を目指すなら、アフィリエイトマーケティングのスタート時点では10%以上の報酬率を設定するのがおすすめです。リピート率を見直し、リピーターの多い商品であれば報酬率を高めに設定する戦略も時には必要となります。

2. 宣伝用のバナーの種類を増やす

アフィリエイト広告では、思わずクリックしたくなる宣伝用バナーが必要です。どんなに魅力的な商品であっても、バナー数が少なかったり適正なサイズでなかったり目立たなかったりすると、アフィリエイターから避けられてしまいます。

バナー制作の主なコツは以下のとおりです。

  • 商品写真、ブランド名、商品説明が見やすい
  • キャンペーンへの訴求
  • 送料無料、「◯◯%OFF」、セット価格などおトク感への訴求

アフィリエイターから使いたいと思われるバナーの準備も、アフィリエイトマーケティングを成功に導くために重要なコツです。そこで宣伝用のバナーの種類を増やすことも検討してみてください。

自社にリソースがない場合には、アフィリエイトバナー制作に強いフリーランスに相談するのも1つの方法です。短納期で、ユーザーが思わずクリックしたくなるバナーを制作してくれるでしょう。

3. 自社の特色にあったブロガーやインフルエンサーを探す

アフィリエイターを増やすためにも、自社商材と相性の良いアフィリエイターを探して積極的にアプローチをしていくのがおすすめです。自社商材に関連するテーマを中心に発信しているブロガーやインフルエンサーをリサーチすると良いでしょう。

強力なアフィリエイターにアプローチする際には、事前に魅力的なオファーも準備するようにしてください。

Shopifyで運用するストアにアフィリエイト広告を導入する2つの方法

ECサイトを運営する人
ここでは、Shopifyで運用するストアにアフィリエイト広告を導入する方法として、以下の2つをご紹介します。

  1. ASPに申し込んでオファーを登録する
  2. 相性の良いインフルエンサーを招待するなら自社型アフィリエイト

ここでは、それぞれについて見ていきましょう。

1. ASPに申し込んでプログラムを登録する

アフィリエイト広告を出稿する際には、まずASP選びからです。ASPとは「アフィリエイト・サービス・プロバイダー」の略称であり、ECサイトの構築で利用する「アプリケーション・サービス・プロバイダー」とは異なるのでご注意ください。ASには数多くの媒体主がアフィリエイターとして登録しており、広告主と媒体主をつなぐ広告代理店のような役割を果たしています。

ASPはそれぞれ特徴が異なるので、Shopifyで運用する自社ECストアと相性の良いASPに申し込むことが収益を上げるうえで重要になります。ASPを利用する場合には、初期費用・月額費用・成果報酬手数料がかかりますので、事前の確認が必要です。

広告主の与信審査に通過したら、アフィリエイトプログラムの初期設定を行います。初期設定をしてからアフィリエイトプログラムをスタートさせるまでの流れは、以下のとおりです。

  1. トラッキングタグの設置とテスト
  2. テキスト広告・バナー広告画像・メール用テキストなど広告素材の準備
  3. 初期費用の入金
  4. プログラムスタート

2. 相性の良いインフルエンサーを招待するなら自社型アフィリエイト

数万円にのぼる月額費用や成果報酬手数料をASPに支払うのではなく、自社型アフィリエイトでインフルエンサーを活用することも可能です。自社型アフィリエイトとはASPを介さない、アフィリエイトマーケティングを指します。

ASPに支払う費用が高額だと感じるECサイト運営者向けに、自社型アフィリエイトを構築する手法が登場しているのでチェックしてみてください。Shopifyで自社ECストアを運用しているなら、簡単に自社型アフィリエイトシステムを構築できるアプリをインストールできます。

アフィリエイターは、人数より質を重視すべきだという事業者におすすめのアフィリエイト手法です。

Shopifyのおすすめアフィリエイトアプリ2選

スマホを操作する人

ここでは、Shopifyで利用できるおすすめアフィリエイトアプリ2選を以下のとおりご紹介します。いずれのアプリも利用することで、従来よりも広告出稿にかかる費用を軽減できるのでおすすめです。

  • 「まるっと集客」
  • 「Affitch」

「まるっと集客」は、ShopifyからASPやLINEメディアにおトクに広告出稿できるアプリです。アフィリエイトはもちろん、通常クリック課金型のディスプレイ型広告も成果報酬型で運用できる「おトク感」が注目されています。アプリのインストールや利用には費用が発生しませんが、広告運用については運用先で費用が発生するのでご注意ください。

一方の「Affitch」は、自社アフィリエイトシステムの機能を実装できるShopifyアプリです。自社でアフィリエイトを構築し報酬の支払いを管理できることから、特にインフルエンサーによる集客を目指すECサイト運営者から注目されています。

アプリを選ぶときの決め手は、自社商材にあったマーケティング手法を展開できるかどうかです。ここでは、それぞれのアプリの費用や概要について見ていきましょう。

アプリ名月額費用アプリ概要公式サイト
まるっと集客・アプリにかかる固定費:無料・売上に連動した成果報酬型の広告運用が可能
・大手ASPとノーコードで連携可能
・一部ASPの利用料が無料
・LINEサーチとLINEショッピングに同時掲載可能
公式サイトリンク
Affitch・FREE プラン:無料
・STANDARD プラン:$19
・PRO プラン:$49
【無料プランでできる基本機能】
・アフィリエイト数最大5まで登録管理可能
・コンバージョンの測定・管理
・報酬支払いの管理など
公式サイトリンク

無理のない広告運用でECサイトの売上をアップさせよう

Shopifyで自社ECサイトを運営する際の集客方法として、アフィリエイトマーケティングは中長期的に効果を期待できる広告手法です。ASPの利用開始自体はすぐにできますが、アフィリエイターとの提携・媒体への掲載までやや時間がかかります。

低予算・低リスクで広告出稿が可能なので、デメリットも踏まえながら検討してみてはいかがでしょう。アフィリエイターが選びたくなるバナー制作は、広告運用に知見のあるプロのフリーランスに依頼するのがおすすめです。

外部発注をうまく組み合わせながら、無理のない広告運用で自社ECサイトの売上をアップさせましょう。

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