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個人でもECサイトを作成可能?作成手順とおすすめのサービス3選

おうち時間が増えたことや副業の一環で、個人によるECサイトの作成を検討したことがある人もいるでしょう。しかし、これまでECサイトの作成経験がなければ、手順や作成方法など、検討すべき点はいくつもあります。

本記事では、個人でECサイトを作成する方法や手順、必要となる費用などを紹介します。個人でECサイトの運営を検討しているなら、記事を読んで参考にしてください。

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個人におすすめのECサイトの作り方(ECサイトの構築手法)

個人でECサイト作成
ECサイトを作成するには、5種類の構築方法があります。それぞれの特徴を表でまとめました。

初期費用月額費用その他維持費用
ASP0〜数十万円0〜数万円
オープンソース数百万円〜数万〜数十万円数十万円〜
(継続的な保守運用)
ECパッケージ数百万円〜数万〜数十万円数十万円〜
(数年ごとの入れ替え)
クラウドEC数百万円〜数十万円〜
フルスクラッチ数億円〜数十万円〜数十万円〜
(継続的な保守運用)

無料ですぐに利用できるものから億単位の費用が必要なものまで、さまざまな方法があります。数百万円以上の費用がかかる方法は、会社の事業としてECサイトを開設する際に選ばれることが多いです。

個人でECサイトを運営するならASPがおすすめ

これから個人でECサイトを開設して運用していくなら、できるだけ費用を抑えられる方法を選びましょう。ASPなら、BASEやSTORESなど、初期費用や月額費用が無料のサービスもありますので、個人がECサイトを開設するのにおすすめです。

ECサイト開設当初は売り上げの見込みが読めないこともよくあります。毎月の負担が無料から数千円程度で済むASPなら、費用の負担を気にせずにECサイトを開設しやすいです。

ASPでECサイトを作成する3つのメリット

個人でECサイト作成
ASPでECサイトを作成するなら、他の方法にはないメリットがあることが、個人でECサイトを作成する際に選ばれる理由です。ここでは、ASPでECサイトを作成するメリットを紹介します。

  1. 費用を抑えられる
  2. メンテナンスをASP側で行ってくれる
  3. 開設までの時間を短縮できる

1. 費用を抑えられる

個人でECサイトを立ち上げる時に、売り上げの見込みを計画しようにも先が読めないこともあるため、できるだけ費用を抑えたいものです。ASPなら初期費用無料や月額料金が無料または数千円程度のサービスもあります。

導入コスト・維持コストともに抑えられる点は、ASP最大のメリットです。

2. メンテナンスをASP側で行ってくれる

ECパッケージなどで自分の状況に合うシステムを構築すると、自分でメンテナンスやシステムの更新などを行わなければなりません。システムに関する専門知識がないと対応できなくなることがあり、企業に外注するとかなりの費用がかかってしまいます。

ASPでECサイトを構築するなら、システムメンテナンスを行うのはASP側です。システムに関する知識がなくても問題なくECサイトを運営できますし、システムメンテナンス費用もかかりません。

3. 開設までの時間を短縮できる

フルスクラッチのように自分の状況に合わせていちからECサイトを構築する場合、開発に1年以上の時間がかかることもあります。ASPでECサイトを開設するなら、既存のシステムを使いますので、時間がかかりません。ASPの種類によっては、即日導入可能なものもあります。

ASPは構築スピードが速いため、ECサイトを開設したいタイミングで開設できるのが強みです。

ASPでECサイトを作成する2つのデメリット

個人でECサイト作成
ASPでECサイトを作成するメリットは多いですが、デメリットもありますので申し込む前に理解しておきましょう。ここでは、ASPでECサイトを作成するデメリットを紹介します。

  1. 機能やデザインに縛りがある
  2. 集客に弱い

1. 機能やデザインに縛りがある

ASPでは、あらかじめ準備されている機能やシステムを借りて使います。しかし、ASPにない機能は使えません。無料や低価格のASPほど、機能やデザインの縛りは大きいです。

有料のASPを選ぶと制限は無料のものに比べると少なくなりますが、フルスクラッチなど自分に合わせてECサイトを構築する方法に比べると、利用できる機能やデザインは限定されます。

また、ASPは拡張性・外部連携もしにくいです。基本的にASPに用意されているサービスを使っての運用となります。システムアップデートを自分で行う必要はありませんが、アップデートのタイミングを決めるのはASP側です。自分の都合ではシステムアップデートの時期を決められません。

このように、ASPは機能やデザインが限られています。自分が求める機能が搭載されているかどうかを確認してから申し込みましょう。

2. 集客に弱い

ECモールならECモールの固定客がいるため、出店してすぐでもECモール内での検索によって売り上げにつながることはあります。ASPを含め自分でECサイトを構築した場合、ECサイトを開設したことを知ってもらうための努力を自分で行わなければなりません。

SEO対策やWeb広告、SNSやウェブコンテンツなどを活用して、集客につなげていきましょう。

ASPでECサイトを作成する4つの手順

個人でECサイト作成
個人でECサイトを作成するならASPで作成するのがおすすめですが、作成にかかる手間も気になります。そこで、ASPでECサイトを作成する際の手順を紹介します。

  1. ASPへの登録
  2. テンプレートを選択
  3. 商品登録
  4. テスト注文

1. ASPへの登録

まずはASPへ必要事項を登録していきます。登録時に必要となるのは、下記のような個人情報です。

  • 氏名
  • 屋号
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • パスワード
  • 振込用銀行口座
  • 支払用クレジットカード番号

他にも入力しなければならない情報もありますので、必要に応じて入力していきましょう。自宅の住所や電話番号を入力するのに抵抗があるなら、バーチャルオフィスを利用するのもおすすめです。

また、登録時にはショップ名やサイトURLを決める必要があります。ドメインは、独自ドメインかサブドメインかを決める必要がありますが、最初は費用を抑えられるサブドメインがおすすめです。

2. テンプレートを選択

ASPへの登録が終わり審査に通過したら、ECサイトを作成していきましょう。まずはECサイト作成の基礎となるテンプレートを選択します。

最初は数十種類など限られたデザインの中から選ぶASPが多いです。気に入ったデザインのテンプレートがなければ、有料のテンプレートを追加するのもいいでしょう。

テンプレートは、顧客にとっての閲覧しやすさや購入しやすさにつながります。デザインが気に入るかどうかだけでなく、ユーザー目線で商品を購入しやすいかどうかも考慮して選びましょう。

選び方がよくわからなければ、競合サイトのデザインを参考にするのもおすすめです。

3. 商品登録

テンプレートを登録した後は、ASPに商品登録をしていきましょう。複数の商品を登録するので時間がかかりますが、売り上げに直結するので丁寧に行う必要があります。とくに画像や商品説明文は充実させてください。

登録する商品数が多いのであれば、登録作業に重点を置いて進めることが重要です。商品登録がおおむね終わったら、売れ筋と予想される商品を中心に商品ページを作り込んでいきます。

画像を追加したり、商品説明文を充実させたりして、わかりやすいページを作成していきましょう。よくある質問や、アパレルならコーディネートを掲載するのもおすすめです。

商品登録が終わったら、TOPページや特集ページの作成にも取り組んでください。選択するASPによっては、ページ作成にWebデザインの知識が必要な場合もあります。自信にWebデザインの知識がなく時間も取れないなら、ランサーズなどを経由してフリーランスへ依頼するのもおすすめです。

4. テスト注文

ECサイトの作成ができたら、自分で商品を購入してみましょう。購入者・運営者両面から、ECサイトの作成が問題なくできているかをテストします。

クレジットカード決済してキャンセル機能を使えば手数料がかからず、コストをかけずにテスト可能です。クレジットカード決済以外にも、用意されたすべての決済方法でテストして、問題ないか確認してください。

ASPにはいくつかの種類があります。どのサービスが自身に適しているのか選び方に困ってしまうこともあるでしょう。

ここでは、個人がECサイトを作成する際の、ASPを選ぶポイントを紹介します。

  1. 費用
  2. 機能・操作性
  3. 越境EC
  4. 定期販売
  5. デザイン

1. 費用

個人でECサイトを開設する場合、会社のように豊富な資金が用意できないことも多いです。費用負担ができるだけ少なく済むASPがおすすめです。月額費用が無料のASPや、手数料を低価格で抑えられるASPもあります。最初は全く売り上げがなくても、ASPに支払う費用を気にせずに運営可能です。

ただし、ある程度の売り上げが見込めるなら、無料のASPだと手数料が高額で割高になることもあります。ASPごとの料金体系をよく比較して、自信にとって費用負担が少なく済むASPを選んでください。

2. 機能・操作性

ASPでは、あらかじめ用意されたシステムで運用します。管理画面もあらかじめ決まっていて、カスタマイズはできません。また、機能や決済方法もあらかじめ用意されたものを使います。有料で追加可能な機能以外は、追加ができません。

機能や管理画面はあらかじめ用意されたものを使うことになります。管理画面の使いやすさや、独自ドメインの使用など求める機能が搭載されているかどうかを確認して選びましょう。

3. 越境EC

越境ECとは、インターネットを通じ、国境を越えて商品を販売するECのことです。ASPによって越境ECに対応しているか、対応している国・通過などが異なります。

個人で海外に向けてECサイトで商品やサービスを販売したければ、販売したい国に強いASPを選ぶのがポイントです。対応しているかどうかだけでなく、対象国での実績が豊富かどうかも考慮に入れて選びましょう。

4. 定期販売

ネット販売においてサブスクリプションでサービスを利用する人が増えています。定期販売もサブスクリプションのひとつで、定期的な安定した売り上げにつながりやすいです。

定期販売機能があれば、定期販売の顧客に対して優待価格で販売することも可能です。

無料のASPには定期販売機能がついていないこともあります。しかし、Shopifyなど比較的低価格なASPでも定期販売機能を搭載しているものがあるので、商品に応じ活用してください。

5. デザイン

ASPカートは基本的に、デザイン面で自由なカスタマイズをしにくいです。数十種類のテンプレートの中から、イメージに合うテンプレートを選択して、ECサイトを作成していきます。有料でデザイン性の高いテンプレートを追加可能なASPも多いです。

いくつか選択可能なテンプレートを公開しているASPもあります。自身のイメージに合うテンプレートがあるか確認してから選ぶのがおすすめです。

個人がECサイトを運営するのにおすすめのサービス3選

ASPにはさまざまなサービスがありますが、個人でECサイトを運営するのにふさわしいサービスを選びましょう。ここでは、個人がECサイトを運営するのにおすすめのASPを3つ紹介します。

  1. Shopify
  2. STORES
  3. BASE

1. Shopify

Shopifyは越境販売に強いことでよく知られているASPで、下記の料金プランがあります。

プラン名月額料金取引手数料
(Shopifyペイメント未利用の場合)
クレジットカード手数料
ベーシック29ドル2.0%3.4〜4.15%
スタンダード79ドル1.0%3.3〜4.1%
プレミアム299ドル0.5%3.25〜4.05%

Shopifyなら133の通貨で販売できますし、最大20の言語を設定可能です。商品登録数は無制限ですので、取り扱う商品の種類が多くても問題ありません。また、定期販売機能やSNSとの連携など、アプリを追加すればさまざまな昨日の追加も可能です。

また、プレミアムプランなら国や地域ごとに個別の商品価格を設定できる機能も備えています。越境販売を検討しているなら、Shopifyを検討するといいでしょう。

Shopifyの公式サイト

2. STORES

STORESには、下記のようなプランがあります。

料金プラン月額料金決済手数料
フリープラン無料5%
スタンダードプラン2,178円(税込)3.6%

決済手数料が他社に比べて低価格で、フリープランの場合は月額10万円売れても手数料が5,000円です。手数料を抑えたい人に適しています。

また、フリープランでもアイテム登録数が無制限で、豊富なテンプレートからデザインが選択できますす。たくさんの商品を登録して販売したい人におすすめです。

STORESの公式サイト

3. BASE

BASEは、基本料無料で利用できるASPです。申し込んで即日ECサイトを開設できることから、すぐにネットショップを開設したい人によく選ばれています。

注文ごとに、下記のような手数料が発生します。

手数料の種類手数料率・金額
BASEかんたん決済手数料3.6%+40円
サービス利用料3%

テーマを選んだらデザインパーツを使ってカスタマイズできますので、Webデザインの専門知識がなくてもECサイトを作成できます。知識がなくても自身でECサイト運営に関することをできるだけ自分で行いたい個人には、BASEが便利です。

BASEの公式サイト

個人でのECサイト作成にお困りならフリーランスに依頼しよう

個人でECサイトを作成したくても、手間や時間がかかってしまい、なかなか着手できないことはあります。また、イメージ通りに作成できなくても、Web制作会社へ依頼するほどのコストはかけられないこともあるでしょう。

ランサーズには、ShopifyなどASPを使ったECサイト作成に強いフリーランスが多数在籍しています。オンライン経由で問い合わせられ、最短即日で依頼できますし、中間に企業を挟みませんので、コストパフォーマンスは比較的高いです。

個人でECサイト作成を検討しているなら、一度問い合わせてみてください。

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個人でECサイトの運営を始めるなら費用を抑えられるサービスを選びましょう。

今回の記事では個人でECサイトの運営をする方法についてお話ししました。再度、ポイントをまとめます。

  • 個人でECサイトを運営するならASPが最適
  • ASPならECサイト開設までの費用や時間・手間を短縮できる
  • ECサイトの作成は商品登録に最も注力する
  • 必要な機能が搭載されているかどうかでASPを選ぶ

個人でECサイトを作成するなら、無料から始められるASPがおすすめです。自分が求める機能が搭載されているか、費用対効果などを検討して選びましょう。自身にECサイトを作成する時間や知識が不足しているなら、フリーランスへECサイトの作成を依頼することも検討してみてください。

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