ネットショップやオークションサイトなど、インターネットを開くと商品写真で溢れています。売り上げや閲覧数を増やすには魅力的な写真はかかせません。そこで、商品写真を魅力的に撮るにはどのようなコストや手間がかかっているのでしょうか?今回はプロが使う基本的な商品写真の基礎知識と、プロの外注サービスに依頼した場合の料金や相場などの詳細をご紹介していきます。

プロ並みの写真を撮るための基礎知識
ネットを開くとさまざまな商品写真が閲覧できます。魅力的な商品写真は、見る人を魅了する写真、つまり・わかりやすく・見やすい・何を伝えたいかが写真のなかに凝縮されているものです。そういった、プロの商品写真はしっかりとした機材や知識が必要になってきます。
つまり、照明やスタンド、光の調整など機材たちを工夫して使用することで魅力的な商品写真が撮れるのです。まずはプロ並みの写真をつくる基本的なノウハウをご紹介します。
一眼レフやデジカメなど、カメラを選ぶ
一眼レフカメラといえば高級なイメージがありますが、ここ数年で発売されたものには低価格で性能も高く予算に見合うものが多くあります。
主なカメラの種類として
・デジタル一眼レフ
デジタル一眼レフの特徴はレンズ交換ができ、周辺機器のバリエーションが多いので表現の幅が広がり、本格的に撮影するのに適しています。
・ミラーレス一眼レフ
ミラーレス一眼レフカメラは、撮影レンズ内の反射ミラーをなくした小型・軽量のレンズ交換式カメラです。価格も比較的低価格でミラー動作がないため、シャッター音が小さく、ぶれにくいという所が魅力です。
コンパクトデジタルカメラ
コンパクトデジタルカメラはレンズ交換はできませんが、デジタルカメラの基本機能が備わっているので、手軽に写真が撮れます。また、小物など小さな被写体を摂ることが多い場合は、被写、マクロ撮影に強いカメラを選ぶようにしましょう。
照明やライトを工夫して光の調整をする
商品撮影には、光のコントロールがとても重要になります。
ライトを当てる方向によってさまざまな効果があり、また、光と影のコントラストによって写真の雰囲気は大きく変わってきます。また照明機材は値段の幅もさまざまですが、被写体によって必要な光量は変わってくるので、撮影場所の光源に合わせるなど多角的な視点から機材を選ぶようにしたいです。そして、被写体と光の距離、高さ、ディフューザーの選択など、さまざまなテクニックが必要になってきます。ちなみにディフューザーとは撮影で使う照明機材のひとつで、光源と被写体の間に置き、光を拡散させるために使うものです。
光と影のコントロール
光と影をコントロールするアイテムとして使われるのが、ディフューザーとレフ版です。ディフューザーは照明の光を拡散し、レフ版は光を反射させます。ディフューザーとして一般的に使われる素材は、トレーシングペーパーや白い薄布、パラフィン紙、乳半アクリルなど色に影響のないものを使用します。ディフューザーで光を拡散すると、光がやわらかくなり、影が目立ちにくくなります。続いて、レフ版とは反射板のことをいいます。レフ版の役割は明るさが足りない部分を明るくすることです。レフ版には、光が反射しやすい白、銀、金の素材を使用します。これらのアイテムを使いこなすことで光と影のバランスを調整することができます。
三脚などの道具を使って角度を工夫する
カメラを安定させるための必須アイテムとして必要なのが三脚です。三脚がないと、光量の少ない場所ではぶれてしまったり一定の構図が保てません。
三脚を選ぶ場合、重量のあるものを選びましょう。また、低価格で軽量タイプのものは、カメラが不安定になりやすいのでがっしりした安定感のあるものがおすすめです。ちなみに低いアングルで撮影する場合は、コンパクトサイズの三脚やテーブル三脚なども必要になる場合があります。
写真編集ソフトを駆使し、オプションテクを使う
写真撮影は撮影したあと、デジタルによる調整や加工を加えることで、色合いやゆがみの調整・切抜き・シャープさの調整など、さまざまなオプションテクを駆使しレベルの高い写真に仕上げることができます。
主に色調補正・画像の解像度・画像の切抜き・シャープフィルターなどがあります。色調補正は画像の色調を調節することができレベル補正やトーンカーブなど、いくつかの方法があります。レベル補正では明るさ、コントラストが調整でき、トーンカーブはさらに細かい補正ができます。プロの現場では主にこちらの方法で色調補正がされています。
外注サービスに頼むメリットと手順とは?
前章ではプロ並みの商品写真撮影に必要な道具や技法などを、まとめてみました。プロ並みの写真を撮影するとなると、もちろん予算の幅はありますが、コストを低く抑えれば手間がかかりますし、手間を省けばコストが大きく跳ね上がっていきます。
想像以上に機材などの予算や人件費がかかります。また、それ以上に悩ましいのは自社で商品撮影にトライしてみたものの「思ったよりもうまく撮影できない」「機材にコストがかかりすぎ」といった壁にぶつかることが多いようです。そういった機材や人件費、時間のムダをトータルして考えたときに思い浮かぶのが、外注サービスの存在です。それらを踏まえた上で、外注サービスに頼んだ場合のメリットと依頼の手順をみていきましょう。
外注サービスに頼むメリットとは?
商品の写真撮影はクオリティが高くなるほど、専門的な機材や技術が必要になってきます。それらの技術や機材代、そして人件費など、魅力的な写真を撮るためにかかるコストや手間は大きくなっていきます。また、商品点数が多い場合も負担がかかります。それらの手間やコストなどをトータルして、ネットショップなどの売上や集客と比較してみましょう。ネットショップにおいては、「写真」が商品の魅力や購買力を上げる大切な手段です。これらを写真撮影の外注サービスに依頼することで、高度な撮影技術や専用スタジオ、プロのカメラマンなどを一括して利用することができるのです。
希望内容と予算を照らし合わせる!
外注サービスに依頼する場合、どういう手順で進めていったらよいのでしょうか。まずは、どんな写真を要望しているのか希望内容をまとめておきましょう。例えば、衣料品・食材・料理・家電・家具など被写体によって撮影方法も様々です。また、枚数や納期の希望、予算などをまとめて、できれば最初は少ない枚数でクオリティを確認しましょう。最近の撮影代行サービスは少ない枚数からも可能なところもあり、低価格、多彩なオプションサービスといった多種多様なサービスを展開しています。
希望内容と予算を照らし合わせ、クオリティや信頼できる業者かを見極めながら検討していきましょう。
重視したいポイントを明確に
商品の写真撮影というと、商品点数が少ない場合は特に自社での撮影に挑戦する方も少なくありません。ところが、いざ経費削減も兼ねて写真撮影しても、プロ並みの写真を撮影することは一筋縄ではいきません。費用対効果を考えた場合、予算・人件費・クオリティを考慮して、重視したいポイントを明確にしておく
とトラブルも少なく、依頼後の流れもスムーズにいくでしょう。
撮影代行サービスを活用する場合の予算の相場
撮影代行サービスに依頼する場合、まず最初に気になるのが予算です。
もちろん、カメラマンのランクや写真のクオリティによって撮影スタジオや機材の種類も変わってきますので、値段はさまざまですがどのようにして予算が決まるかをみていきましょう。
まずは無料見積もりから
撮影代行サービスと一口にいっても色々ありどこがよいのかわからない場合、無料見積もりやお試しがあれば一度トライしてみるとよいでしょう。
または、1カット数百円という撮影代行サービスもありますので、クオリティの確認や料金システム、オプションなども一緒に確認することができます。
料金体系やサービスの詳細を確認する
料金体系も撮影サービス会社によりさまざまな設定がありますが、低価格を売りにしているところは基本撮影で1カット数百円~、モデル撮影・ジュエリー撮影・商品動画撮影・画像加工、など細かく料金体系が分かれているところもあります。モデル撮影はモデル代が入ってきますので割高になり、ジュエリー撮影は立体感や輝きなど特殊な撮影を必要とするので、1カット数千円~、またオプションサービスなどは撮影した写真をより魅力的に加工するデジタル作業で、画像の加工・修正・色、商品の補正・不要なものの除去そしてさらに美しく写真を加工していく作業などが含まれます。こちらも1点数百園単位から設定されています。また、例えば「1商品4カット10商品以上」といったパックプランなどで割安にしている会社もあります。
さらに納期やサイズなどで料金が変わってくることもあります。
プロのカメラマンに依頼すると?
プロのカメラマンと時間契約等で依頼できる代行サービス会社もあります。その際、チェックしたい項目は時間単位での料金・延長料金・画像加工サービスの有無・納品方法などを確認しておきましょう。ここ数年、商品撮影の相場は低価格化していますが、フリーランスのカメラマンで半日5万円~7万円が相場ですが、2万円~3万円で対応してくれるカメラマンもいます。その場合、クオリティが一定のレベルに達しているか見極めることが重要になってくるでしょう。
クラウドソーシングも視野にいれてみる
クオリティを優先すると、料金体系も比例して上昇していきます。また、どの撮影代行サービスがよいのか見極めるのも経験や勘によるところが大きくなります。そういった時間や手間を省けるのがクラウドソーシングの長所です。ネットでやりとりができるので時間の短縮になり、さまざまなプロ経験のある人材がたくさん集まっています。なかでもランサーズは登録数も多く、クラウドソーシングの歴史も長いため、信頼のおけるよりよい人材に巡り合う可能性が高くなります。
コストと手間を考えて、よりよい商品写真を手に入れよう!
ネットでの商品写真は売上を左右する大事な顔です。その商品写真を依頼する撮影代行サービスとはよい出会いをしたいものです。よりよい商品写真を手に入れるために明確にしたいことは、いつまでに撮影可能か?どこで撮影するのか?出張型か専用スタジオか。写真をどのように使用するのか?オプションなど追加料金の確認、そして納品のデータ形式、最後にトータル金額いくら必要なのかをきちんと確認しましょう。こちらの要望が明確であれば、それに見合う商品写真にめぐりあう可能性が高くなるでしょう。
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