外部の制作会社や広告代理店に作成をお願いすることが多いバナー。発注が上手くいかないと、想像と違うバナーがあがってきてしまいます。幾度にも渡る修正で、想定していた予算を大幅にオーバーしてしまうことも……。残念なことにならないためにも、バナーを発注するうえで知っておきたいことを、Webデザイナーに聞いてきました。

目次
バナーづくりは難しいと認識する
まず発注者は、大前提としてバナーづくりが難しいことを覚えておきましょう。サイズが小さく、作るのが簡単そうに見えますが、ターゲットの興味を引いてクリックしてもらうためには、様々な工夫が必要なのです。
そこが分からないと、スケジュール感や費用感がわからず、デザイナーとの間に齟齬が生まれます。『バナーづくりは難しい』ということをしっかり覚えておきましょう。
伝えたい要素に優先順位をつける
伝えたい情報を整理し、優先順位をつけることが非常に重要です。先ほどもお伝えしましたが、バナーというのはとても小さいもの。その小さい枠の中に盛り込める要素というのも限られており、あまり詰め込み過ぎると、何が言いたいかわからないバナーになってしまいます。
まずは伝えたい要素に優先順位をつける必要があります。テキストで簡単な構成を示してあげるのも良い方法です。
はじめは情報の精査に手間はかかりますが、バナーでターゲットに伝えたいことをデザイナーにしっかり伝えることで、イメージと全く違うものができあがった……という事故を防げます。
また、伝えたい要素が多すぎる場合は物理的にサイズに収まらないケースもあるので、デザイナーと相談して思い切って削る判断も必要です。
Webサイトのレギュレーションをデザイナーに共有する
バナーが貼られる先、すなわちWebサイトのレギュレーションをデザイナーに共有するのも忘れないようにしましょう。
この共有がうまくできていないと、せっかく作ったバナーが正常に反映されないことにもなりかねません。実際にレギュレーションが厳しいところも多く、例えば「動画の点滅回数は1秒間に〇〇回まで」など、細かく取り決められています。
レギュレーションの共有は、発注者側の役目と決まっているわけではありませんが、慣れていないデザイナーだと、サイトごとにレギュレーションが異なることを知らない場合もあります。
発注者側でデザインについて知識がない場合でも、URLをデザイナーに共有をしておくだけで、リスクを減らすことができます。
企業としてレギュレーションを用意する
企業としてレギュレーションを作っておくことも、発注者側の重要な仕事です。レギュレーションに盛り込む最低限の内容は、「サイズ」「画像のファイル形式(jpg/png/gif)」、「容量」、「バナーの掲載先」の4つです。
特にサイズに関しては大きさで価格が異なってきますので、最初によくすり合わせしておきましょう。
具体的なイメージを見せる
デザイナーとのやりとりは、なるべく具体的なイメージを見せるようにしましょう。ただ単に「かっこいい感じ」、「かわいい感じ」など、漠然としたイメージを伝えても認識に差が出てしまい、思っていたものと違うデザインが出てきてしまうことがほとんどです。
思い描いているイメージに近い画像や写真があれば、事前にデザイナーに見せて、イメージを共有しておくようにしましょう。知り合って日が浅いデザイナーや、クラウドソーシングでのやりとりならば尚更です。
修正の回数は事前に決めておく
修正の上限回数は事前に決めましょう。これはデザイナーの負担を減らすという意味もありますが、修正をお願いするごとに「見積外だ」と申し立てられることに対するリスクヘッジにもなります。
互いが納得する良い形で仕事が終えられるよう、最初のうちに細かく取り決めるようにしましょう。
まとめ
発注者側もバナーデザインに関する知識があることが理想ですが、なかなか難しいもの。発注する上で気を付けたほうが良いことだけでも押さえて、トラブルなくアウトソーシングしたいものですね。
