工業製品の開発に携わる方の中には、デザインのスキルを持ち合わせていない方もいます。その場合、デザイン制作はデザイナーに依頼する方も多いでしょう。ただ、デザイナーであれば誰に依頼してもよいというわけではありません。工業デザインは、それに特化したデザイナーに依頼する必要があるのです。そこで今回は、工業デザインの特徴や、それに特化したデザイナーについてご紹介します。

その意味とは?工業デザインについて
そもそも工業デザインとはどのようなデザインを指すのか、いまいち分からないという方もいるでしょう。工業デザインを外注するなら、その意味や定義を把握しておかなくてはいけません
工業デザインの意味・定義
工業デザインとは、主に工業製品や機械製品のデザインを指します。自動車や飛行機などの輸送機器であったり、医療機器やOA機器であったり、家電製品などがそれに当たります。美しさのみが追求される美術や芸術に対し、美しさだけでなく使いやすさも追求されるのが工業デザインの定義です。
さらに細かく分類できる工業デザイン
工業デザインの中でも製品の設計をメインに行うデザイナーは、メカニカルデザイナーと呼ばれます。工業デザインを手がけるデザイナーは、行う業務によって細分化できるのです。
工業デザインの歴史
工業デザインという言葉は、1920年代にアメリカで使われ始めたようです。売上を大きく左右する要素のひとつに製品のデザイン力が大きく関わっていると理解されるようになり、大量生産や大量消費の時代背景に伴って工業デザイナーという職業ができたといわれています。
工業デザインの業務フロー
プロダクトデザインを手がけるデザイナーの多くは、商品開発に関わる担当者との打ち合わせを通して商品コンセプトを考え、デザインに取り掛かります。工業デザイナーも業務フローはほとんど同じですが、少し異なる点も。
工業デザインでは生産コストや製品のスペックがデザインに大きく影響することから、デザインに取り掛かる前に仕様書を理解する必要があるのです。仕様書を考慮した上で、製品コンセプトに応じたデザインを考えなくてはいけません。
プロダクトデザイナーとは意味が異なる?工業デザイナーとは
工業デザイナーを探す方の中には、プロダクトデザイナーと工業デザイナーの違いが分からないという方もいるかもしれません。優れた工業デザイナーを見つけるには、その違いを理解しておく必要があります。
工業デザイナーの特徴
工業デザイナーは、工業製品のデザインに特化したデザイナーを指します。一方でプロダクトデザイナーとは、工業製品だけにとどまらずインテリア雑貨や文房具など幅広い製品のデザインを手がけるデザイナーを指します。
工業デザイナーに求められるもの
工業デザイナーは、工業的なデザインの美しさだけでなく、使いやすさも重視してデザインしなくてはいけません。製品としての商品価値を高めることが、工業デザイナーとしての最大の役割です。
海外ではフリーランスのデザイナーが多い
工業デザインのスキルを持つデザイナーの中には、デザイン部署がある企業やデザイン事務所に就職する方がいます。ただ、海外では組織に属すのではなく、フリーランスで活動するデザイナーが多いようです。もちろん日本にも、フリーランスの工業デザイナーはいます。
どこに依頼する?工業デザインの外注先
工業デザインを依頼できる外注先は、主に3つです。その3つとは、企業内にデザイン部署を設けているメーカー企業とデザインの制作会社、そしてフリーランスのデザイナーです。
特にフリーランスであれば、デザイナー個人との直接契約となるため、スムーズに意見交換ができることから柔軟な対応が期待できます。
まとめ
商品価値を高めるデザインが求められる工業デザイン。専門的なスキルが求められる工業デザインは、プロに依頼するのがおすすめです。
フリーランスに依頼するなら、クラウドソーシングサービスのランサーズがおすすめ。クラウドソーシングを活用すればニーズに合わせたデザイナーを見つけやすく、効率的に依頼できます。また、ランサーズにはフリーランスの工業デザイナーが多く登録しているため、条件に応じたデザイナーをすぐに見つけられるでしょう。
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