キャラクターのイラスト作成を外注するとき、いくつかのポイントを押さえておくことでイメージにあった質の高い作品を納品してもらえる可能性が高まります。ここでは、イラスト作成を外注するうえで知っておきたい費用相場や納期の設定方法、制作依頼時のポイントなどをご紹介します。

キャラクターのイラスト作成の費用相場
イラスト作成を外注する場合、料金はイラストレーターの知名度やイラストの技術力などによって大きく異なります。
参考までに、日本イラストレーター協会(JIA)は基本的な料金相場を「パンフレットなどで10cm角に収まるくらいの小カットとして使用する場合、モノクロイラストで1点あたり3,000円〜5,000円、カラーで5,000円〜10,000円」と設定しています。
この価格感を踏まえて、イラストレーターに見積もりを依頼してみるのが良いでしょう。もしくは、最初にこちらから制作の予算感を伝え、その範囲でどんなクオリティのイラストを仕上げてもらえるのかを聞いてみるという方法もあります。
納期の設定方法
イラスト作成の納期を設定するうえで、イラスト作成にはどんな工程があるのかを知る必要があります。工程を知ることでイラストレーターとスムーズなやりとりができるので、適切な制作納期設定が可能です。
工程を理解して納期を相談する
キャラクターのイラスト作成には、大きく分けて「ラフ」「仕上げ」という2つの工程があります。
まず「ラフ」では、全体の構成や構図がわかるように線画を描きます。人によってはラフの段階で簡単な色塗りまでやることもあります。基本的に修正指示はラフで行うため、数回の戻しも想定した制作スケジュールで組んでおくと良いでしょう。
「仕上げ」では、ラフでの修正点も踏まえたうえでディテールの描き込みや塗りを完了させ、文字通り最終的な形に仕上げます。仕上げ段階での修正は作品の完成に大きな影響を与えるため、修正指示は極力ラフ段階で済ませておきましょう。
人によって、ラフの段階でどの程度の品質まで高めるのかが異なります。そのあたりも把握したうえで、各工程での納期を検討しましょう。
キャラクターのイラスト作成を依頼する際のポイント
相手にも気持ちよく仕事をしてもらいながら、自分たちが納得できる納品物を仕上げてもらうため、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
自分たち(依頼者側)のプロフィールを明確にする
まずは依頼する立場として、自分たちが何者なのか、どんなイラスト作成を依頼したいのか、プロフィールを明確に伝えることが重要です。会社名や自分の氏名、会社の事業内容やサービス内容は最低限最初に必ず伝えるようにしましょう。
企業の公式ホームページやSNSの公式アカウントなどがあれば、そのURLを伝えておくことも大切です。会社情報はイラスト作成の重要な判断基準となり、明らかにしておくことで会社が求めているデザインに仕上げてもらいやすくなります。
用途を明確にする
依頼するイラストがどんな用途で使用されるのかもしっかりと伝えましょう。雑誌やパンフレット、WEB、看板のデザインなど、どんな媒体でどのように使われるイラストなのか、イラストレーターとしては知っておきたい情報です。
二次利用の可能性や著作権に関する話も、のちのトラブルに繋がらないように明確に伝えておきましょう。
データの納品形式
イラストデータには、ai・ping・jpeg・psd・gif・bitmapなどさまざまなデータ形式があります。それぞれの特徴を理解し、制作物に合った形式でイラストを作成してもらいましょう。。
まとめ
キャラクターのイラスト作成を外注する際は、費用相場や納期の設定方法、イラスト作成を依頼する際のポイントをあらかじめ把握したうえで依頼しましょう。そうすることで、依頼する側とされる側の間で信頼感が生まれ、最終的なイラストの品質も良いものになるはずです。
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