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初めてのデザイン発注で気をつけたいポイント5つ

クラウドソーシングでデザインを発注してみたいと思っても、実際にどうすればいいのかわからない、デザインの発注で事前に決めておかなければいけないことってなんだろう。そんな不安を抱えて、発注を踏みとどまっている方もいるのではないでしょうか。様々なコンテンツ制作の受注側、発注側の経験があり、現在はクラウドソーシングのみで生活する筆者が、すぐにできる簡単なデザイン発注のコツを5点にまとめてみました。

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狙いを達成するために、頭のなかのイメージを具体的な文字や画像にしていく作業

プレゼンする女性
多くのデザイナーにとって、デザインはセンスや才能で突如ひらめくような作業ではなく、いろいろな参考画像、キーワードをもとに組み立てていく作業です。受注者はいつも、発注者の頭の中から、どうにかして参考になる情報や素材を得たい、と思っています。

しかし、初めての発注者にとって、デザインの発注や修正の指示で意図を伝え、反映していく過程は簡単なものではありません。曖昧な表現や任せっきりの発注内容になってしまわないための少しの工夫が必要です。

この5つのポイントを抑えて、デザイナーへの外注作業をスムーズにしていきましょう。

ラフ書きスケッチを添える

絵を描く子供たち

どれだけ下手でも大丈夫ですので、ラフイメージ、構成をまずは適当にスケッチしてみてください。言葉で「雑誌のようなレイアウト」等と言うよりも、初めに手書きスケッチを共有することで議論がはかどります。

参考になるのか不安に感じるようなラフ、落書き程度のスケッチであったとしても、受注者側から「その手書きレイアウトよりも、もっとこうした方が良いのではないか」等の意見が言いやすくなり、非常に助かります。

文字だけでなく、画像、スケッチでやり取りができるだけでも、すり合わせの作業が一気に捗るようになります。

また、完成度0.1%でも、目に見えるものから作業を開始することで、初めて目に見えるものが出来上がった段階での「こんなはずじゃなかった!」という失敗を防ぐことができます。

その商品、広告の狙いをしっかり伝える

意外に曖昧なまま発注してしまうのが、そのデザインの狙いについてです。

「○○を買って欲しいです」「来店して欲しいです」など、狙いを言葉にして見ると、一見単純なように思えますが、「来店するだけじゃなく、このビラを友達に見せて一緒にお店に来るように」等、具体的なイメージがあればあるほど、デザインのヒントになります。

特にウェブサイト、ランディングページの場合には、「アクセス数を伸ばしたい」「購入率を高めたい」「お問い合わせを増やしたい」等、狙いをより明確にすることで、デザインの方向性を決めていくだけでなく、デザイナー側からのちょっとした工夫を盛り込んでいくきっかけになります。

印象付けたいイメージを具体例で表現する

水滴と空

発注する際にデザインの方向性を「さわやかな印象で」や「かっこよく親しみやすい」等の言葉で説明される方が多いのですが、この言葉だけではデザイナーとのコミュニケーションとしては不十分です。

「爽やかなイメージを背景に」等と伝えても、「青い空」をさわやかと思う人もいれば、「緑の草原」をさわやかと思う人もいます。「青年が笑顔でうつっている写真」をさわやかと感じる人もいます。「さわやかなもの」程度の説明では、結果的に当初のイメージと違うものが出来上がる可能性が大きいといえるでしょう。

そうした言葉も、伝える際にもう少し具体的な例を出すことでわかりやすくなります。「〇〇や〇〇のようなかっこよさ」等の表現をすると、印象を具体的なイメージにしていく作業が一気に手のつけやすいものになります。

「東京タワーのようなかっこよさ」「ライオンのようなかっこよさ」「ロックバンドのようなかっこよさ」というように、具体的にすることでそこからイメージが膨らみやすくなります。

ただ、受注者側が「それは厳しいなぁ」と思うような例をあげてしまうと、最終的にデザインに無理が出ることもありますので、無茶な要求になってしまわないかどうか、しっかり確認してみてください。

イメージに近いと思う画像やサンプルを添える

キーワードを具体的にした後で、そのキーワードで画像検索をしてみてください。そして、そこで出てくる画像から自分の印象に近いものを5~10枚程度選び、受注者へ共有しましょう。

受注者側はその参考画像から、全体的な印象や細部のポイント等のヒントを得ることができます。

2~3枚程度の参考画像ですと、それを真似してほしいということなのかな、等の不安や制約を感じることもありますので、ある程度の幅を持たせる意味で5枚程度あるといいでしょう。

とはいえ、発注者側から送る参考素材になりますので、あまり発注者が気に入っていない画像やデザインを送ってしまうと、「送られた参考画像をもとに作ったが、発注者がその成果物を気に入らない」という悲劇が起きてしまいますので、気をつけてください。

出来上がったモノを共有して一緒に完成を祝う

笑う社員たち

納品が終わったら関係が終わりになってしまうのではなく、出来上がったホームページ、商品、ロゴが実際に公開や配布された際には、是非そのことを共有してください。オンラインだけのやり取りだとしても、デザイナーはその商品や企画に関わったメンバーの一人です。

クラウドソーシングでは、お金の報酬以外の、達成感や仲間との喜びが非常に得にくいです。こうした制作に対する想いや喜びを一緒に共有していくことで、より継続的でお互いにとって素敵な関係になれるのではないかと思います。

スケッチ、そのデザインでの狙い、具体例、参考画像、そして継続できる人間関係。この5点を抑えれば、デザインの外注も決して難しくはありません!そして、何回か実際にやってみることで、もっと発注のコツが掴めてくると思います。初めての方も、一度、デザインを発注してみてはいかがでしょうか。

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