「バナー制作の費用相場を知りたい」「制作会社とフリーランスのどちらに外注すべきだろうか」とお悩みのEC事業者も多いでしょう。バナーはWebサイトだけでなく、SNSやブログ・広告配信の現場でも多く利用されています。クオリティの高いバナーは、外注するのがおすすめです。
本記事では、バナーの種類や制作費用の相場、フリーランスにバナー制作を依頼するメリットをご紹介します。

目次
バナーの種類と制作費用の相場
自社のWebサイトを訪れたユーザーに資料請求や購入などのアクションを起こしてもらうためには、効果的な「バナー」が必要となります。そのためサイトの印象を良くし、ユーザーが思わずクリックしたくなる完成度の高いバナー制作は、プロに依頼するのがおすすめです。
ここでは、バナーの種類と制作会社に依頼した場合の制作費用の相場をご紹介します。実際に依頼する際には、デザイン費のほか、素材費や何回までの修正費が含まれているか確認するようにしてください。
静止画バナー
静止画バナーとは、最も需要が高く従来より広く利用されている標準タイプのバナーのことです。誘導したいページの入口として利用されるリンクありタイプと、ヘッダーや左・右サイドカラムに案内表示として設置されるリンクなしタイプとあります。制作納期やバナーのサイズによって料金が変動するのでご注意ください。
制作会社A | 制作会社B | 制作会社C |
3,600〜11,200円 | 2,500〜9,800円 | 980〜7,980円 |
アフィリエイト用バナー
アフィリエイトマーケティングで集客する場合には、自社の商材を紹介するアフィリエイターから選ばれるバナーを提供する必要があります。
バナーデザインやサイズ展開が豊富なほうがアフィリエイターの選択肢が増えるのでおすすめです。ここでは大手ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)を利用する方向けのセット料金を中心にご紹介します。
制作会社A | 制作会社B | 制作会社C |
・アフィリエイトバナー7点セット:16,500円 ・A8ネットバナー 20点セット:45,100円 | ・A8ネットバナー 20点セット:52,800円 ・バリューコマース12点セット:29,800円 | ・A8ネットバナー 20点セット:49,800〜69,800円 |
Web広告・SNS広告用バナー
Web広告にはGoogle広告、Yahoo広告、LINE広告などさまざまな媒体があります。おトクなセット料金が用意されていることが多いのが特徴です。
Facebook広告をはじめとするSNS広告では、サイズなど独自の仕様や広告形式を採用しています。媒体ごとにバナーのサイズやファイルの重さ、文字率などガイドラインが細かく決められているため、作法に詳しいデザイナーに依頼するようにしましょう。
制作会社A | 制作会社B | 制作会社C |
・Google9サイズ:27,500円 ・Yahoo5サイズ:16,500円 ・SNS1サイズ:7,800円 | ・Google9サイズ:20,900円 ・Yahoo9サイズ:20,900円 ・SNS1サイズ:6,050〜8,800円 | ・Google9サイズ:20,120〜25,120円 ・Yahoo6サイズ:13,800〜18,800円 ・SNS1サイズ:5,400〜11,280円 |
GIFアニメーションバナー
GIFアニメーションバナーとは、つなぎ合わせた複数の画像を切り替えて、滑らかな動きを表現できるバナーのことです。アイキャッチ効果が高いため、小さなスペースしかなくても目立たせられます。
ただしつなぎ合わせるコマ数が増えると費用が高くなるほか、激しい動きのアニメーションは敬遠されることがある点に留意してください。媒体のガイドライン上、GIFアニメーションバナーの掲載は不可とする媒体があるので制作前にチェックしておくことが大切です。
制作会社A | 制作会社B | 制作会社C |
7,200〜18,800円 | 10,000〜20,000円 | 3,500〜11,500円 |
メインビジュアル
メインビジュアルとは、サイトやページ全体の印象を決定付けるイメージ画像のことです。ファーストビューに設定される画像のことで、次のような名称で呼ばれることもあります。
- キービジュアル
- メインバナー
- トップページのスライドバナー
ユーザーの抱える課題を解決する観点から、メインビジュアルにもリンクと「◯◯へ」などの補足テキストを設置するのがおすすめです。
制作会社A | 制作会社B | 制作会社C |
18,000〜76,000円 | 22,000円〜サイズにより異なる | 11,600〜15,600円 |
バナー制作を外注する3つのメリット
バナー制作には画像編集のスキルだけでなく、コピーライティングやWEB広告のノウハウも必要です。これらを踏まえて、ここでは内製ではなく、バナー制作を外注する以下の2つのメリットをご紹介します。
- 短納期でクオリティの高いバナーを入手できる
- 第三者の目線で訴求効果の高いバナーを作成できる
では、それぞれについて見ていきましょう。
1. 短納期でクオリティの高いバナーを入手できる
プロに外注するメリットは、短納期でクオリティを担保できる点です。社内で専門性の高い人材やデザインに必要な設備を抱える必要がない点は、小規模な事業主にとってメリットが大きいと言えるでしょう。
自身でクリック率の高いバナー制作に取り組むと時間がかかりすぎたり、アイデアが尽きて同じようなデザインばかり作ってしまったりすることが考えられます。ディスプレイ広告の運用では様々なサイズのバナー画像を作成する場合がありますが、プロであれば短納期で量産も可能です。
2. 第三者の目線で訴求効果の高いバナーを作成できる
バナー制作などのクリエイティブ業務では新しい発想が必要とされ、外注なら第三者の視点を自然に加味できるのがメリットです。自社で内製すると一貫性のある制作が可能ですが、ともすれば発想が似通ってしまうこともあるでしょう。しかしプロである外注先に仕上がりのイメージを伝えて任せれば、自社が狙うターゲット層に対してより精度の高い訴求が可能になります。
バナー制作費用を抑える4つのコツとは
バナー制作費用を抑えるコツは、以下の4つが考えられます。
- 素材を発注側で準備しておく
- 納期に余裕をもって依頼する
- 複数サイトのバナーを大量&まとめて発注する
- バナー広告運用もまかせる
では、それぞれのコツの詳細について見ていきましょう。
1. 素材を発注側で準備しておく
素材を発注側で準備すれば制作側の工程を減らせることから、素材の購入代金や撮影費などを減らせる場合があります。実際に、バナーの制作内容がクリエイティブになるほど次のような費用がかかることから、結果として制作料金が高くなることを知っておきましょう。
- 出張作業費用
- 交通費など雑費費用
- データ管理費用
- データ素材費用
- デジタルディレクション費など
2. 納期に余裕をもって依頼する
即日納品の場合と、納期までに例えば7日以上ゆとりがある場合とでは、バナー制作にかかる費用に大きな違いが生まれます。そこで納期に余裕をもって制作依頼をするのが、費用を抑えるコツです。
納期までの日数によって明確に費用の違いを提示している制作会社もあれば、最低料金を示している制作会社もあるのでチェックしてみてください。問い合わせの際には、特急対応費用や深夜対応費用が発生するかどうか確認しておくと良いでしょう。
3. 複数サイトのバナーを大量&まとめて発注する
大量かつまとめてバナー制作を発注すれば、良心的な値段を提示してもらえる場合があります。実際に前述のとおり、Web広告・SNS広告バナー制作ではセット料金を用意している制作会社もあるからです。そこで複数サイトを運営しているなら、まとめてバナー制作を発注すると良いでしょう。
4. バナー広告運用もまかせる
広告運用を目的としたバナー制作であれば、制作と運用を広告代理店に任せることでバナー制作費用を抑えられる場合があります。そこで制作部門を抱えたり連携したりしている広告代理店に、バナー制作を発注することも検討してみてください。ただし広告代理店はクリック数などの効果を重要視していることから、コンセプトのブランディングには弱いこともあります。
フリーランスにバナー制作を依頼する4つのメリット
ここでは、制作会社ではなくフリーランスに外注する以下の4つのメリットについてご紹介します。
- 固定費などが制作費用に反映されない
- シンプルで効率の良いコミュニケーションを期待できる
- 納期が早くなる
- 想定以上の成果物を得られる可能性が高い
では、それぞれのメリットの詳細について見ていきましょう。
1. 固定費などが制作費用に反映されない
フリーランスに依頼すると、固定費が制作費用が反映されない点がメリットです。制作会社の場合、家賃のほか複数のスタッフが制作に関わるため人件費が制作費に反映されます。専任チーム体制によるクオリティコントロールとアフターサポート込みの料金が提示されますが、業態によってはそこまで必要ないこともあるでしょう。
フリーランスならバナー制作にかかる実質の料金となることが多く、相場感は以下のとおりです。
アフィリエイト用バナー6点 | アフィリエイト用バナー14点 | 各種バナー1点 |
11,000円 | 18,000円 | 3,000〜15,000円 |
2. シンプルで効率の良いコミュニケーションを期待できる
制作会社であれば社内に持ち帰り検討することがありますが、フリーランスならタイムラグが発生することがほぼない点がメリットです。基本的に依頼を受けるかどうかの判断はフリーランス側の了承次第なので、できる・できないの判断がその場ですぐにおこなわれます。そのためシンプルで効率の良いコミュニケーションを期待できるのがポイントです。
3. 納期が早くなる
フリーランスに相談した時点で納期がわかるため、制作会社に依頼するよりも納期が早くなるのがメリットです。手が空いており、即日対応できるフリーランスを選ぶこともできます。場合によっては、優先順位1番で仕事に取り掛かってもらえたり、土日など一般的な休日・深夜に関係なく仕事をしてもらえたりすることもあるでしょう。
4. 想定以上の成果物を得られる可能性が高い
得意分野に特化したフリーランスなら、想定以上に細かい点にまで配慮の行き届いた提案や成果物を得られる可能性が高い点はメリットです。またポートフォリオやプロフィールなどを閲覧すれば、フリーランスのスキルや信用度はある程度事前に推察できます。制作会社であれば下請けに依頼する可能性を考えると、特定の個人が仕事にあたるフリーランスなら、より過去の実績や人となりを把握しやすいと言えるでしょう。
バナー制作などクリエイティブ業務を担うフリーランスとは
バナー制作は、クリエイティブと呼ばれる業務です。クリエイティブ業務には、ほかにもWeb制作・動画制作・提案資料制作・社内報の制作などがあり、多くのフリーランスが活躍しています。フリーランスに依頼してみたいけれども、実態がわからず不明だとお考えの人も多いでしょう。
ここでは、フリーランスについてその実態をご紹介します。
あえてフリーランスという働き方を選んでいる
フリーランスとして活躍している人たちの多くは、目的や理由があってフリーランスという働き方を選んでいます。その主な目的や理由は、次のとおりです。
- 子育てや介護など在宅する必要がある
- 海外在住で場所を選ばずキャリアアップを目指す必要がある
- より専門性を磨くために経験・実践を積む必要がある
自宅やコワーキングスペースを拠点にした個人事業主が多いのが特徴です。
ECサイト運営やマーケティングでも知見のあるバナー制作者がいる
バナー制作者の中には、デザイン制作はもちろん、EC通販や広告運用など幅広い実践経験をもつフリーランスがいます。さまざまな知識や専門性をもつフリーランスに相談すると、思わぬ気づきやヒントが得られるかもしれません。
フリーランスを探す前に、購入や資料請求をゴールにするのか認知向上を目指すのか、バナー制作の目的・用途を整理しておくことが大切です。想定しているターゲット層や仕上がりのイメージなど、「バナー広告で叶えたいこと」についての情報が明確な依頼につながります。誰に、何を訴求するバナーなのか自社のニーズを整理することで、課題を解決できるフリーランスに出会いやすくなるでしょう。
スキルの販売やコンペに参加して仕事を獲得している
フリーランスは、自身のスキルを販売したりコンペに参加したりするなどして仕事を獲得しています。バナー制作を依頼する側がフリーランスを見つける方法は、次のとおりです。
- フリーランスのプロフィールを確認してから直接連絡をとり、相性や納期を確認する
- コンペを開催して成果物をチェックする
- 相談窓口を利用する
コンペでは、発注側が設定する依頼金額によって提案数や参加するフリーランスのスキルが大きく変動することを知っておきましょう。
経験値や提案力の高いフリーランスを活用しよう
制作会社に依頼するにせよフリーランスに依頼するにせよ、依頼内容を事前に明確に整理しておくことが重要です。バナーの用途を明確にすれば、その用途を得意とするプロに依頼しやすくなります。プロによって持っている強みや特徴が異なるため、自社が求める人材像を考慮しながら比較検討すると良いでしょう。
フリーランスは、強みとする専門分野の経験値や提案力が高いのが特徴です。弊社ランサーズの場合には、フリーランスと直接やり取りする方法のほか、相談窓口を利用する方法もご用意していますのでぜひご利用くださいませ。
