提案文 :
はじめまして、潜道と申します。
画像を見て、すぐにイメージが湧きましたので、以下に400字程で文章を作ってみました。
孤独だったおばあさんの元へある日突然子猫が現れ、星のようにいなくなってしまったストーリーです。子猫の存在のおかげでおばあさんは孤独ではなくなり、子猫はいなくなってしまったけれど、寂しい暮らしではなくなった、という結末です。
もしよろしければ、ご一読下さい。
変更は柔軟に丁寧に対応致します。
【子猫座のはなし】
おばあさんは、ひとりだった。
変わり者のおばあさんは、本当にひとりだった。
毎日、誰もいない夜道を静かに散歩するのだけが楽しみだった。
「今日は星が綺麗だねぇ…」
呟きながら、ふと足元へ目をやると子猫がちょこんと座っていた。
「おやまぁ、お前も一人かい?」
その日から、一人と一匹の暮らしが始まった。
人懐っこい子猫は、町の人々にすぐ可愛がられた。子猫を介して、おばあさんもいつの間にか周りとの距離を縮めていった。
楽しい日々の中、ある日突然子猫の姿が見えなくなった。あちこち探して、近所の人が、冷たくなった子猫を見つけた。
子猫を愛した人達でお墓を作り、お花を添えて、みんなで弔った。おばあさんは悲しみに打ちひしがれ、子供のように声を上げて泣いた。
半年後ー
沈んだ気持ちのまま、久しぶりに夜の散歩をした。
「星が綺麗だねぇ…」
無意識に呟いた後に、見つけた。
「そこにちゃんと居るんだねぇ…」
おばあさんは、もうひとりじゃなかった。
(終)
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最後までお読み頂き、ありがとうございました。
2021-11-09 16:22:39