提案文 :
よろしくお願いします。
女の友情
A「女の友情は薄っぺらいって言われたぁ！」
B「誰に言われた？」
A「お兄ちゃん！」
B「またか」
A「私たちの友情は固く結ばれたものだから、そんなこと言われて本当に悔しくて！その証明をするって言ってきちゃった。てへっ。」
B「なんでそんな難しい約束するのかな？」
C「ちょっと待ってください。それは私たちの友情がとれほどのものか試され、今後私たちの友情が継続されるかどうかわからなくなる非常にデリケートな問題です」
B「ねぇ、そんなに大それた問題？むしろそれで友情が継続されなくなったら泣くわ。」
A「それでも！
例え友情にひびが入ったとしても必要なことなの！
これは女性全体の問題であると同時に、私たちにけっして崩れない友情があると再認識し、友情を強固なものにする試練なの。」
B「いや、わざわざヒビ入れなくてもいいんじゃない？」
C「分かりました。私の中のあらゆるデータを解放して協力してましょう」
A「ありがとう。ちらっ。」
C「ちらっ。」
B「わ、わかったわよ！」
A「よし。困ってる私を助ける第一段階クリアね。」
B「あ、もう始まってるんだ。」
C「では、友情とは何かから調べましょう。
友情とはつまり、
共感や信頼の情を抱き合って互いを肯定し合う人間関係や感情。
友達同士の間に生まれる情愛。
しかし、それはすべての友達にあるものではなく、自己犠牲ができるほどの友達関係の中に存在する。
と書いてあります。」
A「それを、どうやって証明するかだね！」
B「そもそも、感情って証明できるものじゃないでしょ？」
C「なるほど、感情を形にする事は出来ないから、言葉や態度で表現すればいいと言いたいんですね」
B「言ってない」
C「では友情の確認としてAに聞きます。
私とBが崖から落ちそうになっています。
ですが、二人助けたらAは力尽きてしまいます。
さぁどうしますか？」
B「いや、一人引き上げるのだけでも無謀な案件だから、そこは早く誰か助けを呼びに行かなきゃ。
助けられずに全員落ちたら意味がないし。」
A「たとえ私の力が尽きて死んでしまうとしてもBとCを助ける！」
B「そんなことされたら後味悪いわ！」
C「そうね、口ではなんとも言えますね。
Bの言う通り助ける最中に力尽きたとか言って手を離しても最善を尽くしたと言われればそれまでです。
そうやって自己演出をすれば友情があると錯覚させる事が出来ると言うわけですね。A・・・恐ろしい子」
B「うん。私そんな事一言も言ってないよね。」
A「じゃぁ私の友情の証明として、二人を引き上げる前に私が崖から飛び降りる。」
B「いや、意味なくない！？二人ぶら下がったままでしょ？」
C「ふっ・・・Aの熱い思い、私の心に届いたわ。そこまで私たちのことを・・・」
B「ねぇ、どの辺で感じたの？」
A「もぅ！Bは文句ばっかり！」
C「そうね。Bは私たちが思ってるより薄情なのかもしれません」
B「なんでそうなる。
私は二人と違って冷静なだけでしょ。
だいたい、崖から落ちかけてるとか、二人助けると力つきるとか実感がないものより、もっと現実的に、例えばケーキにイチゴが一つしかない場合どうするかとか・・・」
A「そ、そんな・・・そんなの残酷すぎだよ・・・」
C「どうやら、戦いは避けられそうにないですね」
B「そこは分け合わないんだ」
A「イチゴを分け合うなんて、形が崩れてもはやイチゴではない！」
B「イチゴだよ！」
C「ジャンケンで誰が食べるか公平に決めるのはどうですか？」
A「心理作戦に弱い私が一番に脱落してしまうからその案には乗れないわ」
C「ならば、あみだくじでは？」
A「それも同じ理由で無理！」
C「私たちの友情をここまで翻弄するなんて、イチゴは世界の均衡を崩しかねないね。」
B「世界の均衡はイチゴごときで崩れないし、それで崩壊する友情に涙が出るよ。」
A「こうなったら、この世の全てのイチゴを封印する事で私たちの友情を保ちましょう」
B「なんでそうなった」
C「とりあえず、結果をお兄さんにメールしておきました」
A「なんでCが兄さんのアドレス知ってるの？」
C「定期的にAの報告をするアルバイトをしているからです」
A「私の個人情報だだもれ！」
B「あの人ほんと性格歪んだシスコンだよね。
あとCとの友情に疑問ができた」
C「あ、返信が来ました。〔イチゴに負ける友情乙〕だそうです」
A「負けてないわー！」
B「いや、完敗だったわ。」
C「そろそろ時間です」
A「早く行かなくちゃ」
B「スタンバイおっけー。じゃ、お願いしまーす」
A→明るい天然トラブルメーカー
B→冷静沈着ツッコミリーダー
C→ 妄想が暴走するデータ集約娘
文字数が多くなったのですが、編集もできます。
2019-02-14 08:37:52
