フリーランスの “次につなげる” 仕事の断り方
全部の仕事を引き受けると体がもたない! 上手な断り方のポイントとは?
不思議なもので、仕事は重なる時に一気に重なるんですよね。手さえ空いていたら喜んで引き受けるのに! という仕事が舞い込むこともあるでしょう。
しかし、無理してすべての仕事を引き受けるのは危険。納期に間に合わなかったら? 急ぐあまり質が落ちてしまったら?
後々の仕事を自分で減らしてしまうという、最悪の結果になりかねません。そこで相手に不快感を与えず、なおかつ次に繋がるような「断り方」を考えてみました。
まず感謝の気持ちを伝える
何をおいても、まずは感謝の気持ちを伝えましょう。仕事を持ちかけてくれた相手は、多くの企業やフリーランスがいる中であなたを選んでくれたのです。
それがどんな内容の仕事であれ、あなただから頼みたいと思ったことは事実。今後のためにも、丁寧に接するよう心がけたいですね。
できない理由を伝える
感謝の気持ちを表わした後は、できない理由を伝えましょう。相手も貴重な時間を割いて、あなたに話を持ちかけています。なぜできないのかを説明するのは当然ですよね。
■ 納期に間に合わない
■ 専門外なので引き受けられない
■ 金銭が合わない
などなど、正直な理由を丁寧に書くのをおすすめします。ただぶっきらぼうに「やりません、さようなら。」では、確実に次の仕事には繋がらないでしょう。感じ悪いなーと、相手に不快感を持たれるだけ。
人にもよると思いますが、相談する方だっていろいろを気を揉むと思うんです。知らない相手にアプローチするのは緊張するものですよね。こんな風に声をかけていいのかな? こんな依頼して大丈夫かな?
なんて気持ちかもしれませんから、こちらも精いっぱい丁寧に答えましょう。
代替案を用意する
そして、重要なのが“代替案”です。ぜひやりたい! とっても興味がある! という仕事ならば、どうにかして次につなげないともったいないですよね。
他案件との兼ね合いで納期に間に合わないなら……「納期を3日ほど延長していただければできます」「納期までだと○○の部分だけなら提出できます」など。
具体的な日付や作業内容をしっかりと伝えれば、調整してもらえる可能性は高いでしょう。とくに納期の延長は、交渉の価値あり。スピードも大事ですが、質を重視している姿勢が買われる場合もありますよ。
専門分野でない、内容が難しいという場合でも、必ず相手の業務内を調べてみましょう。今回の仕事は専門外でも、他のところでできる仕事があるかもしれません。せっかく舞い込んできたチャンスですから、逃さないようにしたいですね。
すごく興味のある案件なら、その思いを熱く伝える
時間さえ空いていればすぐにでも引き受けたい案件! という場合は、とにかく熱心に思いを伝えましょう。もし話のあったタイミングで仕事ができなくても、相手が後々まで覚えていてくれるはずです。
自分の手が空いたタイミングで、営業をかけてみるのもよいでしょう。「あぁ、この前熱く語ってた人だな」と印象に残っていれば、他の仕事を回してくれるかもしれません。
仕事を依頼してくれた人の気持ちを考えて、丁寧に応対すること。そして自分の正直な気持ちをきちんと説明し、今後どうしたいのかを明らかにすること。このふたつがきちんとできれば、単発でなく継続したお付き合いのきっかけになるでしょう。