フリーライターが「田舎暮らし」すると仕事が増える理由
競争率が低い上にネタの宝庫! 初心者ライターこそ「田舎暮らし」がおすすめ
ネットさえつながっていれば、どこだって仕事ができる現代。とくにフリーライターと田舎の相性は抜群です。
もちろん、都市部のほうがやりやすい仕事もたくさんあります。田舎ならではのデメリットもありますが……そこはこの際、おいときましょう。
筆者は実際、「田舎暮らしだからこそ、仕事が増えたんだろうな」という実感があります。田舎ならではの仕事術を探してみると、都市部とはまた違う魅力やおもしろさにあふれているんです。
では、田舎暮らしでライターの仕事が増える理由をご紹介しましょう。
ライター仕事が増える理由1:田舎にはライターが少ないから
田舎は都市部ほど人口が多くありません。当然、ライターの数も少なくなります。けれどどの地方にも、たいてい地元に特化したメディアがあるでしょう。例えばフリーペーパーや地元情報サイトなど。
そういったところの編集部では、慢性的に人手不足の場合が多いんです。編集部員として人を募集していなくても
「ちょっと取材に行ってほしいお店がある」
「○○特集を手伝って欲しい」
そんな事態は多々あります。街でもらえるフリーペーパーを片っ端から集め電話やメールで問い合わせれば、けっこう高い確率で仕事をもらえますよ。
もしも実績がない駆け出しライターなら、安く引き受けて実績作りをするのもアリでしょう。
ライター仕事が増える理由2:派遣記者としての仕事ができるから
例えば東京に本社がある会社が田舎の記事を書くとしましょう。するとまず、交通費がかかります。下手したら宿泊費もかかってしまいます。加えてライターに原稿料・取材費を支払わねばならず、大きな出費に。
そこで、すでに地元にいるライターにお願いすれば、交通費などはかからず安く済むのです。最近は、会社自体を地方へ引っ越しする企業なども出始めていますから、地方での取材案件なども増える気がします。
“この土地だったらあのライター”というような立ち位置を作ると、仕事の幅も格段に広がりますよ。
ライター仕事が増える理由3:未開拓の店や企業が多いから
何もかもが密集している都市部に比べ、取り上げられる場所が少なめなのが田舎。けれど、誰もが知らない情報がたくさん眠っているのも田舎なんです。
古くから住んでいる人たちには馴染のものでも、新参者からするとものすごく珍しいもの、おもしろいネタは無数にあります。取り上げられていないおもしろネタを発掘し、発信ができる楽しみがあるんです。自分でメディアを作ってもいいし、すでに形のある雑誌やWEBに寄稿もできるでしょう。
いち早く見つけ出したり、おもしろいネタを発見したりしやすい環境は、ライターにとってはまさに好条件といえますよね。
ライター仕事が増える理由4:移住や田舎暮らし志願者が増えているから
IターンやUターン、田舎暮らしに関心を持つ人が増えるにつれ、田舎暮らしに関する情報を求める人も増えています。移住をテーマにしたサイトやイベントなども盛んに行われており、その波はまだまだ大きくなりそうです。
田舎暮らしの情報は、実際に田舎暮らしをしている人が発信するのが一番。その土地特有の情報、田舎に暮らす楽しさや大変さ、実際どんな感じなのか……そういったリアルな情報を届けるためには、田舎に住んでいるライターが必要になるでしょう。
田舎暮らしならではの働き方がある
どこでもできる案件が増えてきている一方で、田舎ならではの案件も徐々に増えつつあるのが現状。とくにライター初心者なら、競争率の激しい首都圏よりも圧倒的に同業の少ない田舎で仕事を始めれば、色んな経験をしやすくなるのではないでしょうか。
田舎ならではの仕事の取り方や広め方があります。今後ますます「田舎暮らしライター」の需要は増えていくはずですよ!