仕事を獲得するフリーランスの共通点

フリーランスが仕事を得るためのポイントは、案外シンプルなことでした。
フリーランスの中には、ひとりで何件もの仕事をこなしている人がいます。クラウドソーシングサイトで、ライバルに差をつけ案件を獲得する人。コネも根回しもせず営業で仕事をもらう人。
フリーランスとして活躍する人が増える今、同じような能力を持っていたとしても選ばれる人・選ばれない人にわかれています。とくにクラウドソーシングの「プロジェクト」では、選ばれなければ仕事が始まりません。
彼・彼女たちはなぜ仕事を依頼されるのでしょうか。提案しては不採用を何度も繰り返し、工夫して少しずつ案件を獲得できるようになった筆者が、仕事を獲得するポイントをご紹介します。
PR・営業に力を入れている
仕事を獲得するために、まず必要なのがPR・営業です。
“自分”という商品がいかに応募する会社に役立つのか。何ができてどう仕事をし、どんな結果をもたらすのか。それらを売り込むのがPR・営業です。
自分はライターだから、デザイナーだから、エンジニアだから営業向きじゃない。そんな態度の人は、残念ながらフリーランスに向いていないでしょう。フリーランスは自身の営業マンでもあるのです。どんなに素晴らしい能力をもっていても、それを相手に理解してもらえなければ仕事はもらえません。誰にも負けない技術を持っていても、その存在を知られない限り声がかかることはないのです。
筆者自身、自信家ではありません。実際は不安だらけでかなり心配性ですが、営業となればそんなことを言っていられないのが現状です。フリーランスの人の中には、内向的なタイプの人も多いでしょう。しかし、自信のない様子や不安な状態を悟られてはいけませんよ。
自信を持ってアピールできていない人に、わざわざ仕事を頼む会社などないでしょう。やりすぎかな? と思うくらいのアピールができる人が、仕事を獲得できるのです。
自分の“売り”を知っている
「営業に力を入れる」ということに共通しますが、自分の強みを明確にアピールできる人は強いですね。
もし専門的な知識を持っているなら、具体的な作業内容やどれだけ技術があるのかを実績や経歴で示すのもよいでしょう。応募する案件が専門分野ではない場合、未経験の分野である場合でも、売りはたくさんあります。
今までの経験で高く評価されたこと、得意な作業などを掲げてみましょう。応募する案件の何に活きるのか、使えるのか、有益なのかを結び付けて説明すればよいのです。経験があまりないならば、責任感の強さ、こまめさ、対応の丁寧さなどを押し出してもよいのです。それすらできないマナーのなっていない人はたくさんいますから。
大事なのは、自分の売りが案件を進めるために“どう役立つのか”も説明することです。これができる人は、多くの案件をもらうことができます。
ただ○○ができます、得意です。だけでは不十分。それで、どうしてくれるの? というのが募集している側の気持ち。私を採用すればこんなことができますよ! あんなことも可能ですよ! と、それぞれの案件に合った売り込みをしてみましょう。
嘘をつかず誠実な態度をとる
フリーランスに限らず、嘘をつくのはいけません。できると言ったのにできない、納期を守らない、連絡が取れない……そんな態度では仕事になりません。
できないものはきちんと断る、けれど代替え案を出したり、できる人を紹介したりするなど、その後の対応が重要です。たとえ面と向かって話をすることがなくても、相手はひとりの人間であることを忘れないようにしたいですね。
こういった基本ができる人は、クライントから信頼されます。一緒に仕事を進めやすいのでリピーターが多く、結果的に多くの案件を得られるのです。
仕事の技術もさることながら、人間性を重視している会社は増えているように感じます。ひとつひとつの会社、案件に誠実に向き合うようにしましょう。
仕事に対して意欲的な姿勢
積極的に提案をする、意見を出す、そんな人は仕事を獲得できます。同じ能力がある人なら、積極的な人と言われたことだけをやる人、いやいや仕事をしている人のうち誰を選ぶでしょうか?
いうまでもなく、積極的な人と仕事をしたいですよね。ひとつの仕事を成功させるために努力を惜しまない人、積極的に力を注ぐパワーのある人はとても大切にされます。
ここまで頑張ってくれるのだから、次もお願いしよう。とても協力してくれたから報酬を上げよう、という流れにも繋がるのです。多くのライバルがひしめく中、仕事を着実に獲得するために必要なこと。それは、案外シンプルで基本的なことでした。応募してもなかなか選ばれない……そんな人はぜひ、この記事を参考にしてくださいね。