新しいことは何でも挑戦したい
読売新聞で記事になりました。
後継者の確保に苦慮していた西ノ島町浦郷の真言宗の寺院「常福寺」に、東京都出身の副住職、柴田照輝さん(32)が着任して4月で1年になる。元は大工だったが、独立に向けて接客業を経験。和歌山県高野町の宿坊で働くうち、仏教に興味を持って僧侶の道に進んだ。常福寺の檀家は、寺の後継者が出来たことで「これで安心」と喜んでいるという。(佐藤祐理)
柴田さんは木造大工にあこがれ、高校卒業後は都内の工務店に大工として就職した。3年働いた後、独立時に備えて「営業力を養いたい」と退職。インターネットの営業や飲食店での接客が楽しくなり、新たな分野にも挑戦しようと2011年3月、高野町の宿坊で働き始めた。
高野山の寺を訪ねる客らに説明できるようにと、休日には朝の法話を聞きに行った。「死んでから仏になるのではなく、今生きている間に仏になるのです」。僧侶が話す真言宗の教えを知り、「生きている間に仏になったらどんな経験ができるのだろう」と僧侶の仕事に興味を持ち始めた。
信仰心がないのに、僧侶を目指していいのだろうか。そんな迷いもあり、14年春に四国八十八か所霊場巡りを始めた。野宿を続け、生活費は1日500円。もらったミカンや道端の草を食べながら歩き、体重は7キロ減の57キロになった。
35日で結願したが、達成感はなかった。それより焼き肉をごちそうしてくれたり、自宅に泊めてくれたりした見知らぬ人への感謝でいっぱいだった。
「助けてくれた人への恩返しはできないが、受けた恩を周りの人に分けることはできる。人に優しくすることで恩返しをしたい」
そのまま高野山へ向かい、自身で寺を見つけて、修行を始めた。15年2月に得度。僧侶になるために高野山専修学院で1年間学んだ。
16年夏、島を訪れた柴田さんは「この島なら生活できそう」と感じた。年1、2回、島に来て寺を手伝うようになり、18年4月、副住職として着任した。
檀家が少ないため、柴田さんは副収入を得るため大工の手伝いや高齢者らの庭や畑の草刈りなども行う。口村さんが始めた養蜂も手伝い、集めたハチミツは西ノ島町のふるさと納税の返礼品になった。「自分ができることをすることが、今までの恩返しにもつながる」と柴田さんは話す。
一部抜粋
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