提案文 :
大人の雛人形を提案させていただきます。
自分も贈ってもらう方の年齢にさしかかってますので、どんなのが欲しいかなと考えた時に、年とっているからといって渋い色合いとか、年とった顔のお人形は欲しくないのです。
80才になっても、やはり華やかな美しい顔のお雛様が欲しいと思います。
と言っても、これから成長し結婚もする女の子に贈る物との違いを出すにはどうしたら良いのだろうと考えていろいろ探していたら、古雛様の中に実に良い雰囲気の物を見つけました。
これを下敷きにしてデザインしてみました。
女の子のためのおひな様はこれからお嫁に行くのですから、現在の物はだいたいは女びな男びな共に別々の台座に正面を向いて座り、緊張の面持ちです。
大人のためのおひな様は長年連れ添った夫婦のリラックスした雰囲気を出したいと思いました。
それで同じ台座に少し向き合って座り、手の位置もあまり上の方で無く普通より少し下げて肩肘張らない形にしました。
着物は一つは普通の正装。もう一つは大正装でなくちょっと改まった一日くらいの物。「今日は我らの祝の日じゃ」という感じに。
後ろの屏風は桜や桃ではなく、長寿の象徴の鶴を正面に、両サイドに亀をあしらいました。
ぼんぼりは昔風の漆塗りの黒にしました。
着物は派手ではなくても華やかな色合いの、そして自分がお雛様になって着てみたいような着物を思い浮かべて描きました。
着物は絵では色あいだけを表現しました。藤原模様などの古典的な地模様のある物を使っていただきたいですが、それは予算に合わせた物を使っていただければけっこうです。
ピンク色の着物の女びな様の着物は縁起の良い亀甲模様なども良いかと思います。
白っぽい男びな様の着物は細かい地模様に図のような向かい鶴などの大きな模様を入れた生地があればお使い下さい。
お顔は、かわいらしいのでなく大人びた顔にしました。
男びな様だけは、髪の毛だけロマンスグレーにしても良いでしょう。
こんなおひな様なら娘さんからだけでなく、旦那様から「いつまでも若く美しく」という気持ちを込めて奥様にプレゼントしても良いのではないでしょうか?
2013-09-04 17:30:54