マーケティングリサーチとは?手法や3つの事例もご紹介!

マーケティングリサーチとは?手法や3つの事例もご紹介!
ニーズの把握に欠かせなくなった『マーケティングリサーチ』。 日本マーケティング・リサーチ協会が2018年7月に発表した「第43回経営業務実態調査」があります。 それによると、日本のマーケティングリサーチ業界の市場規模の2017年度売上推計は2,147億円となっています。 これほど大きな規模になっているマーケティングリサーチですが、肝心のマーケティングリサーチとは何なのか答えられる方は少ないのではないでしょうか? ここでは、マーケティングリサーチの解説と、具体的な事例を紹介していきたいと思います。

マーケティングリサーチとは?どんな目的があるの?


はじめに、マーケティングリサーチの概要から解説していきましょう。

マーケティング・リサーチの定義

マーケティングリサーチとは、企業が商品開発やサービス提供のために、ユーザーの動向やニーズを調査することです。
ユーザーはニーズに合わない商品やサービスを購入することはありません。そのため、マーケティング・リサーチをすることで企業もユーザーが本当に欲しいものを開発・提供できるようになり、ニーズに合わない商品やサービスが市場に出てしまうことも少なくなります。

また、マーケティングとは、「ずっと売れる商品を作る仕組み作り」とも言えます。
そのため、マーケティングリサーチでユーザーのニーズをしっかり捉えることは、両者のよい関係が続いていき、結果的によい市場と社会の創造にもなると考えるといいでしょう。

「マーケティングリサーチ」と「市場調査」の違い

ところで、マーケティングリサーチと市場調査の違いは何だろう?と思われている方も多いのではないでしょうか?
マーケティングリサーチの中に市場調査が含まれていると考えられており、両者ともユーザーの情報を把握、分析する点では同じです。
細かく分けると、市場調査とは別名「マーケットリサーチ」ともいい、現在の市場状況を数値化して把握することで、今のユーザーの状態を調査するものです。

一方、マーケティングリサーチとは、数値化できないようなユーザーの心理の定量化もすることで、行動への心理も調査するものです。
人間の心も把握することで、未来に向けての構築、仮設の検証に使われる調査方法とされていますが、マーケティングリサーチをすると、自ずと市場調査の分野に入るので、ほぼ同じ意味で使われている方もいらっしゃいます。

目的と考え方

企業によってマーケティングリサーチの目的は異なりますが、大目的はユーザーのニーズに合わせた商品やサービスの開発をおこなうためです。
目的を設定するときは、「60代退職後の男性が取り入れやすいおしゃれな服装を知りたい」というように、具体的な目的が好ましいです。

例えば、あなたが飲食店を出そうと思うなら事前にマーケティングリサーチを綿密に行っていないと、出店しても早々に撤退してしまうケースもあります。
ゆえに、マーケティングリサーチは目的をしっかりと定めることが大事です。

また、マーケティングリサーチの結果、商品・サービスを「誰に」「何を」「いくらで」「どこで」「どのようにして」売ると良いのかが決まることが重要です。
そのため、オススメの考え方として「4P(企業目線)」と「4C(ユーザー目線)」と呼ばれるフレームワークを使うと良いでしょう。

4P(企業目線)とは、

  • Product(製品)
  • Price(価格)
  • Promotion(販売促進)
  • Place(流通)
  • のこと。

    4C(ユーザー目線)とは、

  • Customer Value(顧客にとっての価値)
  • Customer Cost(顧客の負担)
  • Convenience(顧客にとっての利便性)
  • Communication(コミュニケーション)
  • のことを言います。

    4C(ユーザー目線)は、マーケティングリサーチの後半部分で完成するので、
    4P(企業目線)の対として、答え合わせをしていくものと考えるといいでしょう。

    マーケティングリサーチの流れは?
    どんな方法があるのか。

    流れについて

    マーケティングリサーチの基本的な流れは以下の9STEPとされています。

    • 1.マーケティング課題の発見・整理
    • 2.リサーチ課題の明確化・仮説の構築
    • 3.調査企画の立案
    • 4.調査票の設計
    • 5.調査画面作成
    • 6.スクリーニング調査、本調査実施
    • 7.データクリーニング
    • 8.単純集計、クロス集計
    • 9.分析・報告書の作成

    出典:調査計画の立て方|市場調査のマクロミル
    https://www.macromill.com/marketing_research/plan.html

    この中で最も大事なのは、はじめの骨組みの部分にあたる、1.「マーケティング課題の発見・整理」~4.「調査票の設計」の部分とされていて、
    この段階で、マーケティングリサーチが成功するか失敗するか決まるか8割決まるといわれています。

    マーケティングリサーチの具体的な方法・手法について

    さて、流れが掴めたら今度は「具体的にどうやるのか」について学んでいきましょう。
    マーケティングリサーチの代表的な方法・手法で「定量調査」「定性調査」があります。

    まず「定量調査」とは、調査結果を数値化して、把握、分析する調査のことです。
    具体的に、全体へのアンケート、回答方式、観察法(定性調査にも使われる)などがあります。主に、個よりも全体の概要を知るために使われ、多くのユーザーに質問することで、数値化して把握、分析するためなどにも使われます。

    もう一つの「定性調査」とは、数値化できない、人の言葉や行動などについて行う調査のことです。
    定量調査が全体であるのに対して、定性調査は個別に質問、言葉で分析されます。例えば、詳細面接、フォーカスグループ・インタビューなどがあります。
    全体ではなく、個別の心を知るための調査で、数字ではなく言葉で心理を深く探るものです。

    マーケティングリサーチの方法・手法は、上記で説明したもの以外にも、多数ありますので、目的に応じて方法・手法を変えると、効率よくデータを集められます。

    マーケティングリサーチを使った成功事例3選紹介!


    ここでは、マーケティングリサーチで成功した事例を紹介しましょう。

    シンプルで使いやすい商品開発「無印良品」

    30年近くに渡り、ユーザーから支持を集めている無印良品です。
    無印良品は、発足当初から「合理性」を軸に、ユーザーが使いやすく、シンプルなアイテムを絶えず提案。

    アプリの「MUJI passport」からの口コミ投稿、オウンドメディアからの新商品のアイディアの投稿など、ユーザーとのコミュニケーションを大事にしています。
    定期的に行われる、店頭でのワークショップも魅力的です。

    また、Twitter、FacebookなどのSNSを通じ、ユーザーとのコミュケーションを増やすことで、積極的にマーケティングリサーチの場を設けています。
    ターゲットを絞り、ユーザーに好まれる商品づくりを目指した結果、確固たるブランドの確立に成功した例です。

    毎日誰でも着られる服作りを目指した「ユニクロ」

    ユニクロがマーケティングリサーチをする上で、最も重視したのが「最大の強みをどう活かすか」でした。
    マーケティングリサーチの大事な点で「ターゲット層を絞る」がありますが、ユニクロは、まず自分達の強みに注目したわけです。

    ユニクロの強みは、商品の計画から販売まですべて自社内で出来ること。すなわち、売れるものが分かればすぐに大量生産できることがユニクロの強みでした。

    ユニクロは、結果的に市場に大きな需要を生み出すまでになりました。公式の通販では、あえてターゲットを絞らない表記をすることで、気兼ねなく誰でも着られるようにしています。
    先に自分たちの資源を強みに変えることに注目した、成功事例と言えるでしょう。

    2倍の価格帯でも大ヒットの明治「ザ・チョコレート」

    「ザ・チョコレート」は、2014年9月に一度発売されていましたが、2016年9月に今のクラフト風のパッケージにリニューアルして大ヒットしました。
    2017年12月時点で、累計販売数は4,000万個を突破しています。
    味自体は同じなのにパッケージを変えただけ、価格帯も220円~240円と、通常の板チョコよりも2倍近い価格帯です。

    なぜこれほど大ヒットしたのでしょうか?
    実は、発売当初から質も商品の背景も申し分なかったのですが、肝心のユーザーに存在が浸透していませんでした。
    当初は、ビター味がメインのラインナップでしたが、市場ではミルクチョコレート支持が6割以上であることを踏まえ、ミルク味の展開も開始しました。

    さらに、日本人の板チョコの食べ方を踏まえた、包装をあえて3つに分ける工夫や、手作り感のあるクラフト風のパッケージに変更。
    このこだわりが、チョコ好きの層にも一般の層にも受け、大ヒットになった成功事例です。

    マーケティングリサーチは自社内で可能?

    マーケティングリサーチを自社内でするとどうなのでしょうか?

    マーケティングリサーチの専門知識が必要

    例えば、アンケートの方法一つとってみても、いくつか方法が考えられます。
    依頼の電子メールを送り、調査画面をディスプレイし、回答してもらう方法。
    調査員が直接伺う「訪問面接調査」、話を伺う「グループ・インタビュー」など、多数あります。

    その上で、さらに前述のような「4P(企業目線)」「4C(ユーザー目線)」や、マーケティングリサーチの基本的な流れも必要になってきます。
    このように、マーケティングリサーチには、ある程度のノウハウは必要になってきます。

    マーケティングリサーチを依頼しよう

    マーケティングリサーチは、ノウハウがあれば企業内で行われることもありますが、広告代理店など専門知識を持つ外注先に依頼するケースも少なくありません。
    外注先に依頼する場合、一部だけ依頼するケースや、幅広く依頼するケースなど、マーケティングリサーチの内容によって異なりますが、依頼者の都合によって選べます。

    どのマーケティングリサーチの方法・手法が相応しいか?調査期間や予算なども、相談にも応じられます。
    「良いものを作っているのになぜ売れないのか」と頭を抱えているマーケティング担当者の方は、一度依頼することもおすすめです。

    マーケティングリサーチで顧客のニーズを知ろう!

    現在マーケティングリサーチは、大きな市場規模になっており、根拠となるデータの下でマーケティング戦略を立案するため導入する企業は着実に増えてきています。

    ランサーズでは、
    マーケティングリサーチの経験が豊富なフリーランスも多く登録しています。

    もし、あなたの会社にノウハウがないなら、
    一度、マーケティングリサーチを依頼してみてはいかがでしょうか?

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