自己紹介

グラフィック全般に制作を承っています。役に立つ提案、喜んで頂ける提案をいつも心がけていま

普通であること・・・
普通の「普」はあまねく、広く行きわたる、また「通」は通わす、通じていく、つまりコミュニケーション（デザイン）の本質がすべてこの「普通」という二文字に含まれているように最近思うようになりました。普通の暮らし、普通の生き方、とても簡単なようで難しいし、バランス感覚が求められます。身近なところに美しさを発見し、それを伝え、育てていく、そのようなデザインを志していきたいというのが今のわたしの基本的な考え方です。病気で長い療養生活を送ったせいか、これからやらなければいけない事が少しずつ見えてきました。個性を全面に出し主張するデザイン、売るためのデザインはどうしても疲れます。結果的に無理が生じ、捨てられてしまいます。本質的に人間の生活（幸福）に機能していません。今、「デザイン」に対する考え方が大きく転換する分岐点にあるような気がしてなりません。

適正な選択・・・
　デザインとはより良く生きていくためのものであり、人間の生活に役立っていくものです。そして自分も幸せになり、他の人にも同じように幸せになっていくものです。幸福になる知恵を発見し、育てていくものです。良く友人から名刺を作って欲しいと頼まれます。どうも私に頼めばカッコ良く目立つものができると期待しているようです。普通に作ってあげると人によっては何だ！となる。でもこの普通に仕上げるというのが一番難しいのです。名刺はその人の顔であり、小さなスペースといえども、とても緊張するのです。文字の大きさや間の取り方、絶妙な余白との関係、最後には紙の選択まで含めてその人らしい設定をしていくのです。決して手を抜くことはないのです。例えば「靴」や「洋服」をオーダーすることに似ているかも知れません。スタンダードでありながらその人らしい適正な選択をしていく。そして喜んでいただく。それが「デザイン」です。