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■魅力的な商品画像
魅力的な商品画像は、ひと目で商品の良さを伝え、売り上げにも貢献してくれます。
商品画像は様々なシーンで利用されます。
ECサイトでの商品紹介や、SNSやインターネットを見ている時のネット広告、商品カタログ・広告などの印刷物、飲食店の看板やメニューなどです。
顧客は説明文や価格などの文字による情報より先に、商品画像で商品の良し悪しを判断するため、質の高い商品撮影が重視されるようになりました。
商品画像による視覚的な情報量は、文章による情報よりも多く、全体の9割を占めるとも言われています。そのため、顧客を取り込んだり、商品の売り上げを伸ばすために、商品画像の完成度を高める必要があります。
■商品撮影に必要なアイテム
商品撮影に必要なカメラ以外のアイテムは、下記の通りです。
- ・三脚
- ・レフ板
- ・ライト
- ・ディフューザー
- ・背景
- ・小物
三脚は、カメラの位置を固定したり、手ブレを防ぐためにあると便利です。価格は3千円から6万円程度ですが、屋外で使用する場合はある程度重さがあるものを選びましょう。
レフ板は、光を採り入れるためのアイテムで、不要な影を無くしたり、影の濃さを調節できます。価格は数千円から数万円程度ですが、アルミボード等を使って自作することもできます。
ライトにはメインライト・サブライト・アクセントライトなどがあります。ライトは当て方や種類によって効果が変わります。料理を撮る場合、アクセサリーを撮る場合等目的に合わせて選びましょう。価格は数千円から5万円程度です。
ディフューザーは光を遮り、光を和らげる役割があります。商品撮影ではよく使われるので、用意すると良いでしょう。価格は千円~5千円程度ですが、レースのカーテンやトレーシングペーパーを使うこともできます。
背景は、商品を目立たせたり、商品イメージを伝えるために使用します。
小物は商品と一緒に撮影することで、商品を引き立てたり、画像に奥行きを出したりするメリットがあります。
スマホで撮影する場合は三脚やライトもリーズナブルな商品が販売されているため、5千円程度でも道具を揃えることができます。
■物撮りの種類
代表的な物撮りの種類を4つ紹介します。
- ・商品単体カット
- ・商品集合カット
- ・イメージカット
- ・モデル着用カット
- 商品単体カット
商品単体カットでは、商品と背景だけを画像に写しているため、より商品を際立たせる効果があります。飲食店のメニューやECサイトでの商品紹介など、商品外観やサイズ、質感など商品そのものの魅力を伝えたいときに適しています。
- 商品集合カット
商品集合カットでは、色違いや似ている形の商品や、シリーズ展開している商品、セット商品をまとめて一枚の画像に収めます。アパレル商品なら、色や型の似ている商品をまとめて見せることで、それぞれの特徴やデザインが引き立つ他、顧客が比較しやすくなります。
- イメージカット
イメージカットでは、商品と共に小物を使用したり、背景や画像全体の配色に工夫を加えたりすることによって商品のイメージを、さらに伝えます。ブランドのイメージや世界観を伝えたいときに効果的です。また、家具やインテリア雑貨などの使用イメージを伝えたいときにも有効です。
- モデル着用カット
モデル着用カットは、モデルが商品を使用、着用したシーンを撮影したものです。顧客に購入後のシーンを想像してもらうことができ、アパレル商品と相性が良いです。
■商品撮影のコツ
商品撮影にはプロ仕様のカメラや特別なテクニックが必要だと思うかもしれませんが、コツさえつかめばある程度は見栄えの良い商品撮影をすることもできます。
商品撮影をするときのコツは、下記の4つです。
- ・ライティングは自然光を上手く使う
- ・商品が見栄えする背景と小物を使う
- ・最適なアングルで撮影する
- ・画像編集ソフトで加工する
これらはプロのカメラマンも使う商品撮影をするコツについて、詳しく解説していきます。
①ライティングは自然光を上手く使う
自然光は光が柔らかく、影もくっきりしないため、商品を魅力的に撮影をしたいときのライティングにぴったりです。
屋内で自然光を利用して撮影するときには、場所選びが重要です。
窓が大きく、自然光がたくさん入る部屋を選ぶと、商品が明るく魅力的に映ります。
日当たりの良い時間も考慮して、撮影しましょう。
撮影の際は、窓に背景が垂直になるよう配置しましょう。商品の横から(サイド光)、または斜め後ろから(半逆光)自然光が当たるように撮影すると、立体感があり陰影のついた画像が撮れます。
また、自然光を撮影に使う時には、どうしても天候に左右されてしまいます。曇りや雨の日では自然光が減ってしまいますが、落ち着いた情緒のある画像になるというメリットもあります。
天気が悪く光が足りない場合は、レフ板やライトを使うなど工夫してみてください。
店内を撮影したいときに日当たりの問題がある場合も、同様に照明機材を活用してみましょう。
②商品が見栄えする背景と小物を使う
商品が見栄えする背景と小物を使うことも、良い画像を撮影するコツです。
背景の色は、商品への印象に大きな影響を与えます。
例を挙げると、白なら清潔感、緑ならナチュラルさ、黒なら高級感を演出できます。
さらに、紙や布、木、石、タイルなどの素材、ボーダー、マーブル調など柄も様々です。素材や柄によっても印象が変わるので、商品コンセプトやブランドイメージに合わせ、背景を決めましょう。
また、光を反射してしまうものを背景にすると、撮影が難しいので避けておくと良いでしょう。
次に、小物は、利用イメージを膨らませたり、コンセプトを伝える効果があります。
例えば、料理を撮影する場合、スプーンやフォークなどカトラリーを映り込ませると、食べるイメージが湧きます。高級感を出したいときは、ハイスペックなレストランにある一輪挿しやシャンパングラスなどの小物も一緒に写す方法もあります。
また、アクセサリーを撮影する場合は、赤い薔薇などを小物に使うと華やかさを演出でき、水晶やガラス片などを周囲に置きぼかすと、商品の煌びやかな印象が引き立ちます。
③最適なアングルで撮影する
アングルの特徴を知り、画像イメージに合ったアングルで撮影しましょう。
- ・三分割法:グリッド線(3×3)の交差部分に被写体を置く撮影方法。バランスが良く、商品を美しく見せられる人気の手法。店内風景や商品の物撮りなど、被写体を選ばず使用できる。
- ・真上から:商品の形を歪ませず画像に収められるが、立体感には欠ける。料理の写真でよく使われる。
- ・ローアングル:下から商品を見上げて撮影するため、主張のある画像になる。人物や車の撮影で使われ、かっこよく颯爽とした印象を与える。
- ・ハイアングル:上から斜めに見下ろすため、客観性を感じさせるメリットがある。ジュエリーや小物など、商品にかわいらしさを感じさせる効果もある。
- ・水平アングル:真横から撮影するため、形をはっきり伝えることができ、物撮りで良く使われる。
撮影時には、商品にピントを合わせ、ズームやセルフィーは画像が粗くなるので避けましょう。
④画像編集ソフトで加工する
撮影が終わったら、画像編集ソフトで加工します。
トリミング、明るさ・コントラスト・色調整、フィルター処理などの加工を行い、写真の見栄えを良くして、商品を引き立てます。
実際に加工できる内容や効果はソフトによって違ってきますが、素人でも慣れればある程度仕上がりを良くすることが可能です。
CanvaやPhotoScape Xなど、最初は無料の画像加工アプリ・ソフトを使用してみるのがおすすめです。他に欲しい機能があれば有料ツールの使用を検討しましょう。
有料ツールには、PhotoDirectorやPhotoShopなど機能面で優れたものが多くあります。設定を選択するだけで瞬時に画像加工が完了する機能や、不要な映り込みを消せるレタッチ機能は特に便利です。
有料ソフト・アプリには、購入型とサブスクリプション型があり、購入型は数万円程度、サブスクリプション型は月500円程度のものが中心です。
求められる画像のクオリティや機能の利便性などに合わせて、無料版・有料版から好みの画像加工ソフトを選択しましょう。
■商品撮影の代行サービスを依頼するメリット
商品撮影代行のサービス内容は下記の通りです。
- ・スタジオ撮影の手配
- ・店舗での出張撮影
- ・屋外撮影時の手配
- ・撮影機材・撮影小物などの準備
- ・プロのカメラマンによる撮影
- ・画像加工・編集
- ・動画への対応
これら全てを商品撮影代行サービスに任せられるため、依頼するメリットが多くあります。
では、商品撮影の代行サービスを依頼するメリットをチェックしていきましょう。
完成度が高い
商品撮影の代行サービスを依頼すれば、完成度の高い商品画像を撮影してもらうことができます。
一流の機材を使用し、豊富な経験を元に、希望するイメージや目的に沿った写真に仕上げてくれます。画像加工やデザインのスキルも持っているので、例えばビールの商品画像には水しぶきを当てて爽快感を表現するなど、顧客を引き付ける特殊な加工をした画像を納品してもらえます。
また、ECサイトやInstagram、ブログ、紙媒体やWeb広告など、媒体によっても目を引く画像・相応しい画像が変わってきます。プロに依頼すれば、それらに合わせた商品画像を作成してもらうこともできます。
手間やコストが削減できる
撮影をプロに任せれば、手間やコストが削減できることもメリットの一つです。
自分で商品撮影をするときは、機材や画像加工ソフト・アプリを準備する費用もかかり、撮影自体や画像加工に時間を使う必要があります。また、撮影場所を確保したい場合には、別途費用や手配の手間がかかることもあります。
洋服や服飾雑貨、ジュエリーなどを宣伝・販売する目的の場合は、モデルに着用させて使用感の伝わる商品撮影をする必要もありますが、依頼先によってはモデルの手配まで行ってくれます。
1つ1つの作業に関わる手間やコストが削減できること以外にも、全てを業者に依頼すれば各工程ごとに煩わしいことを考える手間が減り、安心できる事も大きなメリットです。
■商品撮影代行の依頼先を選定する際のポイント
商品撮影代行の依頼先を選定する際のポイントを解説していきます。
必要な商品画像を撮影してもらうために、依頼先を選定するときのポイントは下記の3点です。
- ・目的に合ったパッケージを選ぶ
- ・どんなオプションを用意しているか確認
- ・価格は適正か
せっかくなら「任せて良かった」と思えるところに依頼し、機会があれば複数回利用したいですよね。
各ポイントについて詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目的に合ったパッケージを選ぶ
目的に合ったパッケージを選ぶために、パッケージの内容をチェックしましょう。
商品撮影を依頼する際は、相手が得意とする媒体をチェックしましょう。ECサイト、Instagram、ブログ、紙媒体など、媒体によって求められる画像の仕様が変わってきます。
また、食品やアクセサリー、アパレル等、ジャンルによっても必要な撮影スキルや画像加工スキルが変わってきます。パッケージの得意ジャンルをチェックして、自分の依頼ジャンルと合っているかを確認しましょう。パッケージ画像やポートフォーリオなども参考にすると良いでしょう。
下記についての対応はパッケージにより異なるので、必ずチェックしましょう。
- ・出張撮影の可否
- ・商品の発送の要否と送料負担者
- ・納品画像のファイル形式
これらのポイントをおさえて、目的に合ったパッケージを選んでくださいね。
どんなオプションを用意しているか確認
パッケージのオプション内容と料金を確認しましょう。
下記の事項は基本料金に含まれず、オプションとして設定されている場合があります。
- ・画像のレタッチ
- ・画像イメージに合う特殊加工
- ・画像切り抜き
- ・合成
- ・静止画の中で一部分だけが動いているようなアニメーション画像
- ・動画への対応
- ・商品集合撮影
- ・モデル(洋服・服飾雑貨用モデルや手タレなど)の手配
- ・マネキン・トルソー撮影
- ・小物や背景紙などを使用したカット
依頼先によっては、レタッチや特殊加工などの画像加工はオプションの場合があります。また、画像撮影は白背景が基本、小物や背景紙の変更、マネキンやトルソーの使用は別料金となっている場合もあります。
必要な処理・作業がオプション料金を払えば対応可能か、料金はいくらかも確認しておきましょう。
価格は適正か
価格が適正な依頼先を探しましょう。
基本プランに含まれている内容とオプション内容を事前に確認し、料金を算出してみてください。また、撮影枚数や画像加工・修正の回数に制限があるかもチェックしましょう。
それらを踏まえた上で、料金が適正かを判断する必要があります。
これまで商品画像の撮影依頼の経験がなければ、相見積もりを取って比較検討すると、価格が適正な依頼先を見つけやすくなります。
■ランサーズで商品撮影代行を依頼する方法
ランサーズで商品撮影代行をする方法は下記の通りです。
- ・出品パッケージを探す
- ・無料見積もり相談をする
- ・発注
- ・確認・納品
ランサーズでは、WEB上のやり取りだけで依頼先探しや無料見積もり相談、納品、検収まで行うことができます。
ランサーズで画像撮影を依頼するときに各工程ごとにすべきことを説明していくので、参考にしてください。
出品パッケージを探す
まず、ランサーズのサイトにアクセスし、出品パッケージを探します。「カテゴリから探す」機能や検索機能を使用して、商品撮影のパッケージを見ていきましょう。
過去に撮影した商品画像をトップ画像やポートフォリオに掲載しているところが多いので、まずはカメラマンが得意とするジャンルや画像のテイストを確認してください。
こだわり検索では、美容、ファッション、料理等ジャンルでの検索が可能な他、屋内・屋外等の撮影セット、納品ファイルの形式を指定して絞り込むことができます。
掲載媒体名や商品ジャンルを入力して検索してみるのも良いでしょう。
無料見積もり相談
気になるパッケージの中でプランを絞り込んだら、まず無料の見積もり相談をしてみてください。
事前に考えていたイメージを伝えて、納期などの条件やオプション料金が発生するかなどの疑問点があれば確認しておきましょう。
無料見積の段階で、出品者のヒアリングスキルの高さや自分の希望条件に柔軟に対応してもらえるかなどもチェックすることができます。
他にも気になるパッケージがある場合は、比較検討するために無料見積もり相談だけでもしておきましょう。
発注
依頼先を決定したら、発注をしましょう。
金額や条件、納期を記載した見積もり内容が希望通りであれば、発注してください。
発注方法は、「注文・仮払いに進む」ボタンを押し、見積り内容を確認後、仮払いを行います。
仮払い金の支払い方法を選択し、必要事項を入力した後にページ下部の「注文・仮払いを確定する」を押すと発注が完了します。
商品の到着が業務開始の条件になっている依頼先の場合も、商品の送付が済んでいても仮払いを行わないと依頼先は業務を開始できないため、忘れずに仮払いを行いましょう。
確認・納品
発注後、必要があればランサーズ上でやり取りを行い、依頼先に商品撮影(場合によっては画像加工まで)を行ってもらいます。
製作物が完成し、納品されたら依頼内容と合致しているか確認します。
依頼先から納品が行われると「納品・完了報告」の通知が来るので、検収を行うと依頼が完了します。
■一般的な制作会社へ「商品撮影」を依頼した際の料金相場
では商品撮影を外部に依頼した場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?
料金設定は業者によりけりですが、一般的には撮影時間による料金設定や商品数、カット数の一方か両方で料金設定されているパターンが多いです。例えばある会社は3商品10カット、撮影時間は1時間で約15,000円の料金設定となっています。
さらに出張の距離に応じた時間+交通料金がかかってくるため、できる限り撮影場所の近くで活動をしている会社やフリーランスを見つけることでこの費用を抑えることができます。
また例えば洋服の写真でモデルを必要とする場合、モデルのキャスティング等も依頼するのであればキャスティング費用等がかかることも事前に把握しておくと良いでしょう。
企業 | 内容 | 相場例 |
---|---|---|
企業A | 3商品10カット(1時間) | 15,000円 |
スタジオ利用(カメラマン・機材込み、1時間) | 10,000円 | |
企業B | 1時間(撮り放題) | 30,000円 |
3時間(撮り放題) | 50,000円 | |
6時間(撮り放題) | 80,000円 | |
企業C | モデル撮影(2時間) | 30,000円 |
モデル撮影(4時間) | 40,000円 |
※大凡の価格を表示しています。実際の料金は依頼内容や会社によって異なります。
※こちらで記載している金額はランサーズ上の依頼金額ではありません。
※当社調べの「一般的な制作会社や企業に依頼した際の目安の依頼料金」となります。