フリーランスに求められる心構え

そもそもフリーランスに向いている人とは?
どのような仕事でも「向き・不向き」は多少なりとも見られます。同時に「自分がやりたい仕事と向いている仕事は違う」とも言います。
さて、フリーランスの場合はどうでしょうか。自分が希望して独立し、フリーランスとなったはいいけれど、まったく仕事が取れずに立ち行かなくなるケースも多いもの。それは単に運や時期が悪かっただけではなく、自分自身の態度や行動に問題があったのかもしれません。
フリーランスにも、ある程度の資質や適性があります。どのような心構えを持つ人がフリーランスに向いているかを知り、フリーランスがうまく仕事を進めるために必要なものとは何かを考えてみましょう。
自己管理能力が高い
フリーランスに一番必要とされるもの、それは自己管理能力です。仕事のスキル以前に、自分の仕事と生活とをしっかり管理できる意識の高さが求められます。では、自己管理能力とは具体的にどんなものでしょうか。
1.計画的に仕事ができる
抱えている仕事の数、内容、優先順位を的確に把握し、どの仕事にどれだけ時間をかけることができるか、どのようなペースで仕事を進めたら効率がいいかを総合的に考えて、実行する能力が大切です。質の高い仕事をスピーディーにこなすために、フリーランスは自分のスケジュールを自分でしっかり管理する必要があります。
2.健康管理に気を配ることができる
フリーランスの場合、体調を崩して仕事ができなくなることは、収入の減少に直結します。常によい状態で仕事ができるよう、食事や睡眠に常に気をつけて、健康管理や病気の予防を積極的にする姿勢が求められます。
3.自分自身を律することができる
自由に仕事ができるフリーランスだからこそ、自分を律する能力が必要です。仕事の時間と休息とのメリハリをつけ、規則正しい生活を続けることが大切になります。
好奇心が強く、フットワークが軽い
フリーランスの場合、営業も経理も事務も、すべて自分一人でやらなければなりません。勉強熱心で、何でも自分でやってみる気持ちのある人は、フリーランスになってもうまく立ち回ることができるでしょう。
1.人と会い、人脈を広げる能力
フリーランスが仕事を得るためには、外へ向けて積極的に行動することが非常に大切です。セミナーや展示会に参加する、また、自分でも勉強会やイベントを主催するなど、とにかくフットワークを軽くし、人と出会う機会を作り出す必要があります。
2.何でも学び、自分でやってみる姿勢
一人何役もこなすフリーランスだからこそ、自分のわからない分野も積極的に調べて学び、自分でやってみるという姿勢が求められます。一見すると関係なさそうなことも、どのように仕事につながるかわかりません。好奇心を持って、いろいろなことを吸収できるようにしたいものです。
一人の作業を楽しめる
会社ならば同僚と息抜きのお喋りもできるかもしれませんが、フリーランスは仕事場にこもり、一人で黙々と作業をする時間が長くなりがちです。そのため、どちらかといえば、一人で作業した方が集中できる、一人での作業が苦にならないタイプの人の方がフリーランスに向いています。一方で、周りに誰もいない、静かな環境ではかえって集中できないというタイプの人は、カフェや図書館、共同オフィスといった場所で仕事をするという方法もあります。
気持ちの切り替えが早い
仕事がうまくいかない時、失敗してしまった時なども、フリーランスは一人で問題を解決しなければなりません。逆境に立ち向かうことを楽しめる人や、すぐに気持ちを切り替えて次の行動ができる人は、フリーランスに向いているといえます。
落ち込むことがあっても、いつまでも落ち込んではいられません。フリーランスは仕事をしなければそれだけ収入が減るのです。
お金の交渉が自分でできる
フリーランスに仕事を依頼するメリットは「良いものを、安く仕上げてくれる」という点です。しかし、自分の仕事の対価はきちんと請求しなければなりません。決して安すぎる価格で仕事を受けないよう、金額をクライアントとしっかり交渉できるようになることが大切です。
常に努力を惜しまない
競争が激しいフリーランスの世界で生きていくためには、常に努力が必要です。あらゆることを学び、吸収する、より効率的な仕事の進め方を検討するなど、型にはまらず、自分を高めるための努力をし続けられる人は、フリーランスとして成功しやすいでしょう。
まとめ
フリーランスには求められるものがたくさんあります。しかし、ここまで読んで「自分はフリーランスに向いていない」と思っても、そこで諦めることはありません。フリーランスとして成功している人が、誰でもこのような資質や適性を最初から持っていたわけではないのです。まずは「フリーランスに向いている自分」になるための努力をしてみましょう。大切なのは、日々の心がけです。