フリーランスは健康こそが最大の資本

フリーランスは健康こそが最大の資本
フリーランスは自分が倒れてしまったら全ての仕事がそこでストップしてしまいます。突然体調を崩して周囲に迷惑をかけてしまうことがないよう、くれぐれもご注意ください。
LANCER SCORE
26

フリーランスの健康資本

フリーランスとして働いている人たちが口をそろえていう言葉、それは「健康第一」。

健康こそが最大の資本です。

体調を崩して仕事ができなくなると、収入が減るだけではなく、クライアントからの信用も失うことになります。ひとつの仕事を失えば、次の仕事を得るのためにはそれまで以上の努力をしなければなりません。

フリーランスは個人で仕事をしているからこそ、健康には十分に気を配る必要があります。自分の代わりはいないのだということを理解し、フリーランスにとって自分の身体は大切な「自己資本」であることを肝に銘じておきましょう。

フリーランス生活でありがちな健康への影響

基本的に自分一人で仕事を進めるフリーランスは、仕事の時間も不規則になりがちです。また、パソコンを使って長時間作業をすることが多く、全くといっていいほど身体を動かなさいという人もいるのではないでしょうか。ここで私たちの生活を振り返ってみましょう。

1.昼夜逆転の生活による体調不良

夜のほうが静かで集中しやすいからといって、夜中に仕事をして朝になる頃に布団に入るような「昼夜逆転の生活」が続いていませんか。昼夜逆転生活の悪影響として以下のようなものが挙げられます。

  • 昼間ぐっすり寝たとしてもホルモンや体温のバランスが乱れ、だるさや疲れが取れにくくなる
  • 集中力/記憶力の低下、理由もなくイライラする、などにより、作業品質や精度が低下する
  • 日光にあたる時間が少なくなるため、骨粗しょう症になる可能性が増加する
  • 夜中に食事をしたり、逆に長時間食事をしなかったりすると太りやすい身体になり、生活習慣病を招く恐れがある

昼夜逆転の生活が習慣化されているとお気付きになった方は、身体という自己資本を守るためにも、改善を検討されてみても良いかもしれません。

2.運動不足による肥満や生活習慣病

フリーランスの多くは、長時間座ったまま作業をすることが多いでしょう。取材や打ち合わせで外へ出かけることはあっても、積極的に運動をする機会というのは、意識して作らないかぎり持てないものです。

運動不足によって血行不良になると身体に老廃物が蓄積されるため、体調を崩した時の回復が遅くなります。また、筋力が低下したり関節が固くなったりするため、ケガをしやすいのです。運動不足は肥満のもとでもあります。そこに不規則な食事が重なれば、ひいては生活習慣病を招く恐れもあるでしょう。

3.眼精疲労、肩こり、腰痛の悪化

パソコンを使っての仕事が多くなるフリーランスの生活において、肩こり・腰痛などは、もはや職業病と言えるかもしれません。休憩も取らずにひたすら仕事をしていては、肩こりや腰痛が悪化したり、眼精疲労や頭痛といった症状が慢性化してしまうこともありえます。

体調を崩して困ったケースその1

フリーランスで働くAさんは、クライアントからWebシステム開発の依頼を受けました。納期は1ヶ月ほどありましたが、仕事に手を付ける序盤で体調を崩してしまいました。

Aさんはなんとか仕事をしようと思いましたが、日頃の無理がたたって体調はなかなか回復せず、とうとう入院となってしまいました。クライアントへの連絡は遅くなり、納期10日前に「体調を崩したので仕事ができない」と伝えるのが精一杯。

クライアントからは、回復したら仕事をすぐにでも再開してほしいと言われましたが、その後も思うように体調が戻らず、依頼を断らざるを得ませんでした。

結局、その仕事はクライアントが別のフリーランスに急遽お願いして事なきを得たようですが、その後Aさんは、クライアントから、別のフリーランスに仕事を依頼したことで発生した差額の料金を支払うよう請求されてしまったのです。

Aさんの場合は、体調を崩した時点でクライアントにすぐに連絡を取らなかったことで、取り返しのつかない状態になってしまったと言えます。納期に近付いた時点での突発的な仕事キャンセルは、クライアントに過度の負担を課し、その後の依頼が見込めないばかりではなく、今後のフリーランスとしての評判に関わることにもなりえますので十分に注意しましょう。

体調を崩して困ったケースその2

なんとなく体調がよくないと思いながらも、大量の仕事をこなしていたフリーライターのBさん。体調を押して日々取材に駆けまわり、自宅に戻れば徹夜で原稿を仕上げ…という生活を続けているうちに、とうとう倒れてしまいました。

Bさんは、抱えている原稿を仕上げられるような人に何とか代わりをお願いしようとしましたが、知り合いのライターは自分の仕事をこなすので精一杯という状況。Bさんはそれまで横のつながりを特に意識したことがなかったため、仕事を引き受けてくれるライターが見つからず、何本かの原稿は締め切りに間に合わないという事態に陥りました。

その後、Bさんに依頼される仕事は目に見えて減っていきました。

Bさんが体調を崩して倒れてしまったのは、オーバーワークによる調整不足が原因です。人脈があまりなかったことも影響していますが、普段から自分のキャパシティに合わせて、余裕を持った仕事量にしておくことが大切だと言えます。

まとめ

フリーランスの場合、体調を崩すことですべての仕事がストップしてしまうこと、信用を失ってしまうことをご理解いただけたかと存じます。自分の評判がすべてであるフリーランスは、健康が第一です。仕事を継続するためにも、健康管理は自分自身の責任できちんと行なっていきましょう。

RECOMMEND
関連記事