研究開発と絵描き。本業と副業の中心にあるのは「ものづくり」

研究開発と絵描き。本業と副業の中心にあるのは「ものづくり」
たしかゆいさんは食品メーカーで、研究開発をおこなっています。副業は絵描き。一見かけ離れた仕事のようにも思えますが、「ものづくり」という共通点があると話します。本業、副業どちらも揃ってこその自分と話す、たしかゆいさんにお話を伺いました。
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本業と副業、共通点は「ものづくり」

都内の食品メーカーで働くたしかゆいさんは、飲料の研究開発に携わっています。現在の会社に勤めて一年ちょっとですが、食品の研究開発は前職も含めると、4年ほどになります。

仕事内容は、試作を繰り返しながら商品のコンセプトを形にしていく仕事。商品のサイクルが早いと言われる食品業界ですが、たしかゆいさんの場合は中長期の商品開発プロジェクトに携わることが多く、マーケターとともに「お客様がいま求めていること」を考え、コンセプトを練る時間も多いそう。

そんな彼女の副業は、絵描きやデザインなどのクリエイティブワーク。一見、本業とはかけ離れているようにも見えますが、食品の研究開発と作品の制作やデザインには、共通点があると言います。

本業の食品の研究開発も、副業のクリエイティブワークもなくてはならないもので、どちらも揃ってこそと話す、たしかゆいさんにお話を伺いました。

食品の研究開発をおこないながら、副業は絵描きとして活動


ーー本業のお仕事について教えてください

都内の食品メーカーで、研究開発をしています。現在の職場に来てから1年ほどが経ちました。前職でも同様の仕事をしていたので、研究開発のキャリアとしては4年ほどになります。

仕事内容は、試作を繰り返しながら商品のコンセプトを形にしていく仕事です。コンビニやスーパーマーケットで手にとっていただく商品のレシピ開発、というと分かりやすいかもしれません。お客様の嗜好に合う商品や日常をより良くする商品をつくるため、風味や容器の形状など商品全体を最適化できるよう日々模索しています。

「必要とされていること」から逆算してデザインし、チームで試行錯誤を繰り返し、社内外みんなで作り上げた食品を通して豊かな生活を届けることができる、食品の研究開発の仕事にやりがいを感じています。

ーーお勤めの会社では副業は許可されていますか?

会社は副業を推奨しているわけではありませんが、申請することで可能です。上司を通した申請ではなく、人事部に直接申請し許可を得ます。

ーー副業はどんな仕事をされているのでしょうか?

副業としての肩書きは絵描きです。イラスト制作やパッケージデザイン、ロゴデザインなどのお仕事もいただきますが、活動のメインは描いた絵の展示と販売です。


ーー副業を開始したのはいつごろでしょうか?

学生の頃から、バイオ系の研究をしながら絵を描いていたので、社会人として研究開発に携わるよりも先に、絵を描く仕事がありました。社会人になってから副業を始めたのではなく、絵を描き続ける前提で、社会人になった感じですね。

食品の研究開発と絵の制作は、私のなかではどちらも「ものづくり」で、アウトプットのかたちの違いだけなのかな、と思っています。大きな組織だからこそできるものづくりを本業で、私個人としてのこだわりや世界観の表現は副業でおこなっている感覚です。

本業も副業もあってこその自分のライフスタイル

ーー副業の絵を描くという時間は、どのように捻出しているのですか?

基本的には土日になります。本業の状況にもよりますが、時間があれば平日の朝や仕事が終わって帰宅した後も。でも、かならずこの時間にやる! といった制約はありません。

もちろん、依頼をいただいて制作する場合は納期がありますが、自分の世界観を描き出すことは締め切りがあるものではないので、描きたい思いがこみ上げたときが活動するときです。

これまで本業と副業の両立を実践してきましたが、以前の職場で、本業が忙しく職場と家を往復するだけの日々が続いて、土日も絵が描けないことがものすごいストレスになったことがありました。

「時間」がとても重要だと感じましたね。現在の職場はテレワーク制度も導入されて、自分自身の裁量で計画的に時間を使えるので、とても働きやすい環境です。

ーー今後の働き方はどのように考えていらっしゃいますか?

これからも「ものづくり」に携わって行きたいと考えています。美味しい料理も、音楽も、絵も、服も、映像も、物語も…とにかくつくり続けたい。

自由に創作活動するために完全自由なフリーランスという選択肢もあるのですが、小さな頃から「自然科学」と「芸術」への関心は人一倍でひとつを選べなかったので、副業という形でどちらも叶えられている今の働き方はとても気に入っています。本業も副業もあってこそ、どちらも揃ってこその自分です。

ひとつの会社では得られない経験を、自分でうまく時間を調整することで得られるのが副業の魅力かもしれません。

近い将来、今よりももっと働き方が多様化して、ぞれぞれに合った働き方を実現できるようになったら、研究開発を続けながら、週何日かはデザイン事務所に勤務しながら修行して…週末は動物園でボランティア的に大好きな動物のそばで働いて…みたいなこともしてみたいですね。

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