本業にコミットしても、副業はゼロにはしない。顧客の想いを表現する副業デザイナー

本業にコミットしても、副業はゼロにはしない。顧客の想いを表現する副業デザイナー
オフィスの内装を手掛ける会社で働く福原みのりさんは、副業で名刺などのデザインをしています。本業が第一、それでも忙しい合間を縫って活動するのは、自己研鑽の機会の獲得や視野を広げるために必要と話します。福原さんにお話を伺いました。
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本業に集中する。それでも副業はやめない

福原みのりさんは、オフィス内装などを手掛ける会社で営業アシスタントとして勤めています。新設された営業アシスタントという部署の業務に、毎日忙しくあたっている福原さんですが、終業後や休日にはデザイナーとしても活動される副業実践者です。

副業では、名刺のデザインや、SNSのトップ画像などを制作。相手を良く知り、想いをくみ取ることが自身のデザインのスタイルと話します。

現在は副業に費やす時間をセーブしているそうですが、ゼロにはしていないとか。本業での新たな役割である営業アシスタントに意識を集中させることを優先としていますが、副業をまったくやらないという選択肢はないそうです。

好きだからこそ始めた副業で、得られるものもありました。それは、スキルアップと広い視野を持つこと。副業によって、本業にも良いアウトプットが生まれているそうです。

営業アシスタントとして勤めながら、副業デザイナーとして活動する福原みのりさんに、お話を伺いました。

副業は禁止、でも応援してくれる上司がいる

ーー本業はどのようなお仕事をなさっているのでしょうか?

オフィス内装の設計から施工を手掛ける会社で働いています。2015年から働き始め、今年で4年目です。社員は20名ほどの会社で、建設業界の中で規模としては小さいほうですね。

私が担当しているのは、営業アシスタントです。最近になって新たに作られた職務で、見積もりを作成したり、依頼したりといった業務が主になります。他にも、代表のアシスタントとしてスケジュールの調整など秘書に近い業務もしています。

今後は見積もり作成に限らず、デザイナーに頼むほどではない図面の作成なども担当する予定です。これから、試行錯誤していく中で業務の幅は広がっていくと思います。

ーー図面の作成はすぐにはできないように思いますが、ご自身でされるんですか?

前職では、構造設計事務所に5年ほど在籍していました。そこで図面を描くこともしていたんです。そのため、私の場合は図面の作成も職務のひとつとして役割を担う可能性は多分にありますね。

今は営業アシスタントとしての立場で、どのような職務を担っていくか、会社としても様々な形を検討してトライしています。

ーー会社では副業を許可されているんでしょうか?

副業はNGです。副業に限らず、本業に支障の出ることは禁止とされています。そのため、基本的には会社の同僚や上司には、自分が副業をしていることを公表してはいません。

ただ、数名の同僚や上司は知っています。知っているというよりも、見つかってしまったといったほうが正しいかもしれません。

直属の上司は「副業をすることで蓄えた知見を、会社に活かしてくれるのはありがたい。会社にばれてヤバそうになったら、相談しろ」と言ってくれています。

私としては、理解し、背中を押してくれる上司がいるのはとても嬉しいことだと思っています。理解してくれている人が、社内にいるかいないかで大きく気持ちが変わりますよね。

デザインに携わりたいという願いを副業で実現する

ーー副業の内容と、はじめたきっかけを教えてください。

副業ではデザイナーとして活動していて、主に女性起業家の方々の名刺のデザインや、SNS用のトップ画像の制作などです。収入は月に数万円ほどでしょうか。

副業をはじめたのは2016年ごろです。もともと現職には、デザインがしたくて転職してきたのですが、会社の方針もあり自分の望む仕事をすることはできませんでした。

どうしてもデザインに携わりたい気持ちが強く、副業という形で始めたのがきっかけです。そのため副業は収入目的というよりも、自分自身のためという部分が大きいですね。

ーー本業との時間の調整や気を付けていることはありますか?

日中は本業があるため、副業は自然と終業後や休日になります。少しでも時間を捻出するように工夫はしています。たとえば、帰宅時の電車の中で作業ができるように、一本送らせてでも必ず座るようにしたり。

でも実は最近、副業の仕事をセーブしています。引き受けるお仕事は、既存のお客様のリピートか、紹介に限っているんです。

ーーなぜ副業の活動をセーブされようと思ったんでしょうか?

今は、本業を第一優先にしているためです。営業アシスタントは新たな仕事ですし、チャレンジでもあるので、そちらに当面は集中したいと思っています。

ただし、副業をゼロにしようとは考えていません。今後も両立は続けていきたいと思います。副業をしてみて良かったこととして、自分の強みはデザインそのものではなくて、傾聴力なんだと気が付けたんです。

私はデザインするときに、クライアントさんとコミュニケーションの中からその人を知り、強みを知り、本人も気が付いていない魅力を引き出して、それをデザインで表現するように努力しています。

言動や行動の裏側にある、感情や意図をくみ取るというのは、デザインに限らず、すべての仕事に活かせるものだと思いますし、現に本業でも多分に活かされていると思います。

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