フリーランスがつくる!フリーランスのためのクレカ「FreCa(フリカ)」開発プロジェクト、始動。~第一弾レポート~

フリーランスがつくる!フリーランスのためのクレカ「FreCa(フリカ)」開発プロジェクト、始動。~第一弾レポート~
5/30に発表した「フリーランス自身がほしいと思えるクレジットカードを、フリーランス自身がつくる」がコンセプトのプロジェクト、フリーランス向けクレジットカード『FreCa(フリカ)』開発プロジェクト。新生銀行グループとランサーズ、そしてフリーランスの有志10名による、複合連携型のプロジェクトは6/22、第1回選考会が開催されました。選考会メンバーの投票によるカードデザインが決定。また、カード特典のブレストでは、リアルな体験を踏まえた独創的な特典アイデアが続々と溢れ出し、第1回は盛況のまま幕を閉じました。
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フリーランスがつくる、選ぶ、決める、クレカ開発プロジェクト。まさかのアイデアも誕生!?

ランサーズは新生銀行と連携し、フリーランスによる、フリーランスのためのクレジットカードを開発することになりました。フリーランスが使いたくなるカード特典とは何なのか、どんなデザインなら所有したくなるのか。

それを決めるのはもちろん、フリーランスのみなさんです。フリーランスがつくる、選ぶ、決める、クレカ開発プロジェクトの第一弾、クレジットカードのデザイン決定までの一部始終を臨場感たっぷりでお届けします。

クレカ共創プロジェクト発足の経緯

広義のフリーランス市場が急激に拡大する昨今。国内経済規模は20兆円を超え、さらに飛躍的な成長が見込まれている。そんな中、フリーランスの悩みのひとつに挙げられるのが社会的信用力だ。「クレジットカードが持てない」「ローンが組みづらい」といった声は根強く、フリーランスを取り巻く社会インフラの整備が求められている。

そこで今回発足したのが、フリーランスのためのクレジットカード『FreCa (フリカ)』を、フリーランスと共に開発するプロジェクト。発行者が内容もデザインも決定していく一般的なクレジットカードの開発とは一線を画し、クレカのデザインや販促ツールの制作からカード特典まで、何もかもフリーランスが考えて決めるという業界初の取り組みだ。プロジェクト発足にあたり有志を募ったところ、エントリー者数は77名にのぼるほど。多数の希望者の中から多様な10名が選ばれた。

選考会メンバー10名のご紹介

年齢層は20・30代を中心に幅広く。デザイナーやライターなどのクリエーター、マーケッター、プロデューサー、写真家、営業、コンサルタントなど職種もさまざま。大学生も1名。また、既婚/未婚、子供有無、専業/副業などライフスタイルも多種多様。しかも、ランサーズ会員はもちろん、非会員のフリーランスもメンバーに含まれている。「フリーランスの社会的信用を高めたい!」「いつも選ばれる側だから選ぶ側にもなってみたい!」「友達のフリーランスにもいろんな意見をもらってから来ましたよ!」など熱い意気込みを持つメンバーが集まり、広義のフリーランスのいろんな観点からアイデアを出し合える構成となった。

選考会メンバーと運営メンバー

第1回選考会テーマ①「カードデザイン選定」

まずはデザイン選考プロセスを説明しよう。選考会に先立って開催されたカードデザインコンペで集まった452提案の中から、選考会メンバーそれぞれが気に入った提案5つをピックアップ。得票数上位5案の中から、1人1案を選ぶ決選投票を開催。得票数1位が見事選定となる。票数は大差でも僅差でも関係なく、シンプルに1位がそのまま選ばれる形式がとられた。

決戦投票進出の5案は、自由さを表現した解放感溢れるデザイン、イラストテイストの可愛らしいデザインなど、持ち味の違うテイストのデザインが顔をそろえた。そして、その中から1位に選ばれたのはこれだ。

452案の中から5案に絞る。5案から1つだけ選ぶ。「良いデザインがたくさんあり本当に悩みました」「そもそも数が多くて大変だった(笑)」といった声が上がったが、無事!? 採用されるデザインが決定した。スタイリッシュブルーのクレジットカードは、今秋受付開始予定。それまでの間、しばしお待ちいただきたい。

第1回選考会テーマ② 特典アイデア発散ブレスト

続いて行われたのが、カード特典のブレスト。A、B、Cの3チームにわかれて意見を出し合った。アイデアを出すにあたり、ひとつだけ設けた制約は「フリーランスならではの特典を出そう」。カード特典といえばポイント還元、といったいわゆる王道特典では面白くないし、そもそもそれならフリーランスに限定する必要はない。どうせなら「いままでにないもの」「おもしろいもの」を生み出そう!そんな方向性で始まった。

すぐに議論は活性化。用意された時間が短かったため、アイデアを出しきれるか当初は心配していたが、余計だった。アイデアが書かれた付箋で壁はすぐに埋まった。

フリーランスの1日をフォーマット化した”フリーランス生活ジャーニー”をベースにブレスト

チームごとに一押しアイデアを発表! カードを「使う」って、そういうこと!?

ブレストの締めはチームプレゼン。各チーム大量のアイデアの中から、厳選されたアイデアを2~3つずつ発表した。各チーム順番に紹介していこう。

チームAのアイデアは、”Lancers相互扶助(たすけあい)”。「困ったから誰か手伝ってほしいけど、いつも単独……」はフリーランスあるあるのひとつだが、カードを持っている人同士で助け合えるというのも。チームを組んで仕事がしやすくなったり、それで仕事をすると特典が加算されたり。

イラストレーターによる即席イラストがカワイイだけでなく、メッセージがパッと見でわかる。さすが

チームBは、空間系、コミュニティ系、福利厚生系の3つにまとめられたが、ここでは空間系を紹介しよう。外で仕事をしたいが「快適なカフェがそもそもみつからない」「土日や昼時は入れない」「カフェで電源切れたら終了」といった課題に対して、wifiや電源の割引、快適空間やシェアオフィスの利用特典などのアイデアが出た。

チームBの発表。プレゼンが上手く、立ち姿からどことなく学校の先生っぽい

最後はチームC。チームA、チームB共にフリーランスならではの「あったらいいな」というアイデアだったが、チームCのアイデアはその中でもぶっ飛んでいた。

「カードを使うって、必ずしも、支払いや特典利用とは限らないでしょ。物理的にカードを使ったって面白いんじゃないかと。メンコとかカードバトルとか、誰でも一度は楽しんだことがあると思いますが、そういうゲーム感覚の使い方があったって別にいいんじゃないかと!」

まさかの切り口。一休さんのトンチの世界。使うって物理的に! だった

もちろん、ただ遊べるだけでなく、カードバトルを通して、チームを組んだり、コミュニティをつくったり、交流会での会話のきっかけにしたりと、”フリーランスのつながり”のために、カードを”使う”というもの。フリーランスならではという要素に着地しているからこそ、斬新で素晴らしいアイデアだった。


チームCの発表。クレカの特典ブレストで、カードバトルという単語が出るとは誰も予想していなかった

プレゼンに感嘆したところで、第1回の選考会は終了した。参加したフリーランスからは「グループワークが長かったので深堀りできてよかった」「あまり経験したことがなかったので良い刺激になった」「ほかのフリーランスの活動を知ることができてよかった。悩みは一緒(笑)」などの声が聞こえた。

第2回は、今回生まれたアイデアをどう実現させていくかを議論する。7月下旬に開催予定だ。開催後は、またレポートし、カード開発プロジェクトの進捗をお知らせしたい。果たして”カードバトル”は実現するのか。こうご期待!


最後の交流会では運営メンバーも参加。楽しみ過ぎて、気が付いたら予定時間をオーバー(反省)。

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