本業は週3出社のフレックスタイム制。浮いた時間を副業にあて、週末の飲み代を得られる喜び

本業は週3出社のフレックスタイム制。浮いた時間を副業にあて、週末の飲み代を得られる喜び
多くの高層ビル群が立ち並ぶ東京・西新宿。この街でファイナンシャル・コンサルティング事業を展開する企業に勤める小林洋行さんは、副業実践者でもあります。フレックスタイム制を活用し、隙間時間で副業をおこなう、小林さんの働き方に迫ります。
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約2時間半の通勤を辞め、自宅勤務を取り入れたからこそ副業に挑戦できた

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太平洋に面し、潮風が心地よい千葉県・勝浦市に住まいを構える小林洋行さん(37歳)は、FP(ファイナンシャル・プランナー)として、東京・西新宿の会社で働かれています。

入社当時から、会社が導入していたフレックスタイム制を活用し、現在は多くても週3ほどしか、会社に出向かないという小林さん。出社には約2時間半以上、満員電車に揉まれる必要があることを聞くと、納得の回答です。

リモートワークのときは自宅勤務が主なため、子供とのコミュニケーションが増えたことに加え、何よりそれまで失っていた時間を有効活用できるようになったとか。長い通勤が省けた分、浮いた時間でお小遣い稼ぎに、とはじめたのが副業だったそうです。

副業ではFPの知識を活かし、ファイナンシャル関連のライターとして活動されています。副業で稼いだお金は、大好きな飲み歩きに充てるという小林さん。そんな彼に、副業の働き方についてお話を伺いました。

副業の収入がなくても生活できる私にとって、モチベーションは旨い飯と旨い酒

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ーー 本業の仕事内容を教えてください。

ファイナンシャル・コンサルティング事業をおこなう会社でFP(ファイナンシャル・プランナー)として働いています。お客様から住宅や不動産、生命保険などの金融商品に関するご相談を受けて、ご対応をするお仕事です。

ーー 会社では副業は容認されていますか?

社長が「個人でどんどん収入源を増やして欲しい」という考えを持っていることから、オープンに容認されています。弊社は私含めて計3名と小規模な会社のため、風通しはよく柔軟な組織体制で、副業を容認しやすい環境だったのかもしれません。

ーー 副業をはじめられたきっかけとは?

隙間時間を有効活用したいと思い、副業を始めたのがきっかけです。弊社は昔からフレックスタイム制を導入していたのですが、副業をするまでは基本、西新宿の本社まで出社していました。

ところが家が千葉の勝浦にあるので、通勤時間が2時間半以上もかかっていたんですね。とにかく体力も使いますし、時間がもったいないなと日々感じていました。

ちょうど子供が生まれたというタイミングもあったので、自宅勤務(リモートワーク)の比重をだんだんと増やすようにしていったんです。

すると、当然ですが往復5時間ほどの通勤時間が削減されたので、思った以上に時間が余っちゃって。それで、FPの知識を活かし、個人で仕事をおこなってみようと登録したのが、ランサーズでした。

ーー 副業を続けているモチベーションは何ですか?

私の場合は、飲み代を増やしたいということですかね(笑)。ありがたいことに本業で得ている収入で、家族を養っていくことはできますし、それでいうと「生活のために副業をする」という考えではないんですよ。

私は美味しいものを食べるのが好きだし、お酒が好きなので「今日も副業を頑張れば、週末の飲み代が増えるぞ!」という、自分へのご褒美をモチベーションに副業を継続しています。

副業で新しい肩書きを増やし、より柔軟に、好きな勝浦の街で働きたい

ーー 会社のある新宿とご自宅のある勝浦では、仕事環境がまったく異なると思いますが、その点に戸惑いはなかったですか?

リモートワークでは自己管理が難しいと感じますね。副業は個人活動なので、一緒に働く同僚や上司がいないから、気をつけないとつい怠けてしまう。

特に私の場合は、本業で生活して家族を養っていける分の収入は得ているので、副業をしなくても本来、大丈夫なんです。飲み代を増やしたいという目的はあるものの、都会の喧噪とは違い、のどかな勝浦の街だと、案件獲得ペースがのんびりしてしまうのは課題ですね。

ーー 今後も副業は続けていきたいですか?

続けていきたいですね。できるなら、もっと出社する頻度を落とし、マイホームで子供と過ごしながら、本業の仕事をして、柔軟に副業にも取り組んでいきたいと思っています。

また、将来的には個人事業主にチャレンジしてみたいという気持ちもあります。実は、自宅を拠点として開業届を提出済でして、今後FPとしての受注先が拡大していけば、独立を視野に入れていますよ。

ーー 現在の働き方について、ご家族の反応はいかがですか?

妻は僕の働き方を応援してくれています。でも、「あなたの肩書きってなんなの?」とよく聞かれたりします。FPなのに、副業でライターをしているし……と。

妻には理解しやすいように「肩書きはFPだよ」と伝えてはいますが、別に肩書きなんて1つである必要はないと思うんですよね。時流として「副業解禁」の波はありますが、会社が給与をあげにくい状態なら、個人で肩書きを増やし、可能性を広げておいたほうがいいですからね。

ーー 最後に小林さんにとって『副業』とはどんな存在ですか?

『自分の裁量で進められる、意思決定権が100% ”個” にある働き方』ですかね。副業は、どれくらいのペースでどんな案件を受注するか、すべて自分で決められるので、個人の労働観が如実に出る働き方だと考えています。

(おわり)

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