肩書きはあえて限定しない。得意を活かして副業を続けるベテラン不動産マン

肩書きはあえて限定しない。得意を活かして副業を続けるベテラン不動産マン
不動産会社に勤める塩野貴弘さんは、Webライターというもうひとつの顔をもっています。副業を実践する塩野さんに、はじめられた経緯や、駆け出し時の苦労、副業解禁の流れについて思うことを伺いました。政府主導の「働き方改革」のもと、増えつつある副業実践者のリアルをぜひご覧ください。
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自分にとって、副業は当たり前の選択肢だった

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塩野貴弘さんは不動産会社に勤務しながら、本業の合間をぬってWebライターとして活動中。キャリア20年で培ってきた不動産知識を活かし、不動産コラムの執筆を中心に副業に取り組まれています。

本業では取締役として働かれている塩野さん。社長の方針もあって、現在は不動産業だけに限らず、幅広く事業を拡大しているとのこと。「パラレルに働くことは自分にとっては自然なこと」とおっしゃられています。

「純粋に読書が好きで、不動産の知識を活かせるなら……」とはじめたランサーズでの副業。現在の働き方や副業解禁の波について思うことを語っていただきました。

読書好きが高じて、ライティングの世界に飛び込んだ

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ーー 副業としてランサーズを利用しはじめたきっかけを教えてください。

もともと、読書好きだったのが大きいですね。作家さんや文芸家になるとかそういうレベルではなかったのですが、小説を読むのが好きだったんです。

それで、「副業×ライティング」かなんかで調べてヒットしたのがランサーズ。出版社さんから直接依頼されるのではなく、ネットを通じて案件獲得できる場があるのかと驚きました。クラウドソーシングなら、本業の合間におこなうことも可能だな、と思いはじめたのがきっかけです。

ーー 会社では副業は容認されているんですか?

業種によりけりですかね。弊社は社長と私の2名しかいないのですが、社長の方針に沿っていれば容認されるといった感じです。

幸い、不動産に関するライティング業務ですと、本業で培ってきた知識をそのまま使うことができます。新しい勉強に時間をとられなくて済む、という点で本業に支障は少ないんです。また、記事のウラを取る過程で不動産の最新情報を学ぶ機会にもなっています。

目的を明確にしなければ、副業は本業に活きてこない!

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ーー 最近、政府の「働き方改革」の波もあって、副業解禁する企業が増えています。この流れに対して、率直にどう思われますか?

副業が解禁されることについてはいいことだと思いますが、解禁したということは、今まで以上に働く側の責任が大きくなるんだと考えています。本業に明確に繋がる仕事ならまだしも、還元できないとなるとリスクもあるなと。

例えば、時給だけを考えて配達のアルバイトを土日におこなったとしても、時間をお金に換えることはできるでしょうが、本業に繋がる経験を得ることができない。

職業であーだこーだ言うつもりはないんですが、ただ単に時給がいい仕事を選ぶのは、もったいないなと思うんです。

ーー 確かに、副業の選択肢が増えれば、個人に一定の責任が問われるようになりそうですね。

まあ、かくいう私も二十歳(はたち)そこそこの頃、平日の不動産業務の傍ら、夜に飲み屋さんで皿洗いをしていたことはあったんですけどね(笑)。

日中の不動産業務だけでは、営業経験や接客経験が磨かれず、それらのスキルを得るためにアルバイトを始めたんです。でも結局は寝不足でどうにもならなくなり、これ以上、本業に迷惑かけるわけにはいけないと辞めました。

ーー 時給目当てで副業をはじめるのは、あまりオススメできないということでしょうか?

本来的にはどんな副業であっても、本業に活かすことができると思いますよ。でも、一方で純粋に時給目当てで仕事をしていると、実は本業に活かせることがあるのに、見落としてしまいがちだとも思います。

大事なのは、どんな目的で副業をするのかということ。接客を学ぶためなのか、文章力をあげるためなのか。目的を明確にすることで、どんな仕事も本業に繋げられると考えています。

磨くスキルをひとつに絞らない。これが私のキャリア論です

ーー ありがとうございます。最後に塩野さんにとって副業とはどういった存在ですか?

ここはビシっとかっこいいことを言ったほうがいいんでしょうねー(笑)。でも難しいですね。

これまた昔の話になるんですが、私が今の社長について行って会社に入ったとき、「不動産屋になるなよ」とよく言われたんです。

これは「自分は不動産屋だ」と思ってしまうと、不動産業に直結するスキルは伸びますが、一方で他のスキルがおざなりになる。だから、”なんでも屋”のような意識で仕事しなさい……という意味が込められています。

私はこの言葉を意識して、20年余、仕事に打ち込んできました。おかげで本業でも不動産業務に限定せず、幅広い業務をおこなわせていただいています。1つの業務を職人的に突き詰め向き合うというよりも、手広く仕事のスキルを拡大できているのが、私の強み。

そういった意味では、私にとって副業は『呼吸をするようなもの』と言えるかもしれません。

(おわり)

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