副業からはじめる翻訳のお仕事 ~翻訳の種類と仕事の探し方

副業からはじめる翻訳のお仕事 ~翻訳の種類と仕事の探し方
英語を話せたり理解できる方の中には、「英語に関わる仕事をしたい」「でも、自分にできるか不安……」と考えている人もいるのではないでしょうか。実は、英語を生かした翻訳のお仕事は副業ととても相性がいいんです。大学で学んだ語学力を生かし、今は独立して英語翻訳をしている私が、翻訳の仕事の種類と特徴、そしてお仕事の探し方をご紹介します。
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副業と翻訳のお仕事は相性が良い!?

私は高校卒業後に米国ニューヨーク州にある大学へ留学、そこで学んだ語学力を生かして翻訳会社で経験を積み、最終的に独立。今は在宅で英語翻訳やレイアウトなどをしています。

今でこそバリバリ英語力を生かして仕事をしている私ですが、最初は独立して翻訳関連の仕事を本業にして生活していけるかどうか不安に感じることもありました。

そんな私の経験から、英語に関わる仕事をしたいと考える皆さんにお勧めなのが、まずは副業として翻訳の仕事をすることです。なぜ、副業で翻訳のお仕事をすることを勧めるかというと、翻訳のお仕事はほとんどの場合、在宅ワークになるからです。

翻訳のお仕事で一番有利なのは、インターネットさえつながればどこでもできるという点です。会社から帰った後に自宅で翻訳のお仕事をしたり、休日祝日を利用するといった工夫をすれば、まずは本業に差し支えない程度に始めることができます。

では、翻訳を副業としてする仕事には、どんなお仕事があるのでしょうか。一緒に見てみましょう!

代表的な翻訳のお仕事の種類

翻訳の中にも、いくつかの種類があります。中でもお仕事として多いものは以下の3つです。

1)実務翻訳

実務翻訳の中にも、いくつかの種類があります。

・医療・薬事系の翻訳
医薬品や医療機器の研究開発から承認申請などに使用する文書の翻訳のことです。専門用語に加え、文字だけを見て訳すのではなく、基本となる医療知識が必要になります。

・ローカライズ翻訳
マニュアルなどを現地の労働者が話す言語へ翻訳することです。翻訳メモリソフトなどを用いて、用語や表現を統一することが多いので、ローカライズ専用のソフトの使い方を知っておく必要があります。

・法務系の翻訳
契約書や特許などの申請に使用する文書の翻訳のことです。法務・契約書の慣用的な表現があり、専門分野の基礎知識が必要とされ、四角いものをきちんと四角に訳すことが常に求められています。

英語力に加えて医学や法律関係の専門領域を持っている人は少なく重宝されますので、副業でも引き合いがあるでしょう。

またローカライズ翻訳も、海外展開を目指す企業が増えてニーズがあり、貴重な人材を探している企業は多いです。副業で時間があるときだけでも翻訳してもらえるなら、企業としてもきっと喜んでくれるはずです。

2)出版翻訳

出版翻訳は、文芸翻訳とも呼ばれ、小説や絵本、雑誌やビジネス書まで、あらゆる出版物を翻訳します。

翻訳者の知識や技術だけでなく、スラングや流行語に加え、比喩やシャレなど広く理解しておく必要があります。さらに誤訳しないように、その社会背景や文化、それに慣習や歴史についての知識を得ておく必要があります。

最も文才が問われるのもこの分野と言えるでしょう。

3)映像翻訳

放送・映像翻訳は、メディア翻訳とも呼ばれます。テレビのニュースやドキュメンタリー番組、また映画を翻訳して字幕にします。

ニュースを翻訳する場合は、国際情勢や政治経済の知識が必要なので、新聞やネットから情報を収集することは大切です。

映画などの翻訳の場合は、正しく翻訳することに加え、登場人物の感情、またシチュエーションにあった翻訳をする必要があるので、臨機応変に翻訳するのが重要です。

字幕翻訳は、文字制限などのテクニックが必要なので、一般的に字幕翻訳の専門家が活躍しています。

その他

他にも、洋楽の歌詞を翻訳したり、マンガや演劇の台本、また料理レシピを翻訳する分野もあります。

マンガや演劇の台本などを翻訳する場合は、出版翻訳のように、話し言葉の語学力であったり、洋楽の歌詞の翻訳なら、語学力に加え、歌詞が含む詩的なものを理解する感性も必要ですし、アーティストの特徴を知ることも必要です。

いずれにしても、時間の有効活用など、工夫次第では十分に稼ぐことができるのが、翻訳のお仕事の魅力でもあります。

副業としてできる翻訳のお仕事の探し方

先ほどお話した3つの分野の翻訳の副業は、どのように探すことができるのでしょうか。

翻訳業界の全体の仕事量うち、約90%を占めると言われているのが実務翻訳です。

翻訳会社ではなく信頼できる翻訳者に直接依頼できるとコストが削減できるので、ランサーズのようなクラウドソーシングなどでも、よく依頼される分野です。

ただ、医療・薬事系の翻訳や契約書などの法務系の翻訳は、かなり専門的ですので翻訳会社に依頼されることが多いでしょう。私が以前働いていた翻訳会社でも、医療や法律関係の翻訳はとても単価が高いものでした。

他の出版翻訳、映像翻訳は、その分野を専門で扱う企業があるのでそちらに登録して、そこから翻訳依頼を受けることが多いでしょう。

チャレンジ精神で、まずは副業としてやってみる!


あなたが本業として働いているお仕事は、専門的な知識が必要とされるお仕事ですか?

薬や経理、建築や不動産関連など、専門的な知識を必要とする職業の例をあげると、きりがありません。何かしら、専門的な知識を必要とするお仕事をされているならそれが強みになります。

英語や外国語がある程度できるなら、あとは専門的な知識で翻訳をカバーすることも可能でしょう。特に英語は他の言語に比べてまだまだ需要が多いので、もし副業をお探しなら英語翻訳がおすすめと思います。

「脱サラしてラーメン屋を始める」といった、そんな極端に分野が違う話をしているわけではありません。今まで自分が蓄えてきた能力や知識を用いることができるのが、翻訳というお仕事です。

ランサーズのようなクラウドソーシングには、様々な分野の翻訳依頼があります。まずは自分ができそうな翻訳を探してみて、チャレンジ精神で、「Let’s try it! 」

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