在宅ワークの悪循環を断ち切るノウハウ! 無駄のない作業のためのポイントとは?

在宅ワークの悪循環を断ち切るノウハウ! 無駄のない作業のためのポイントとは?
油断すると、つい生産性が下がりがちな在宅ワーク。特に小さなお子さんをお持ちのママワーカーにとって、子育てと仕事の両立は至難の業です。「会社員のほうが仕事がはかどってた!」なんてことにならないように、在宅ワークの悪循環を断ち切るためのポイントを、活躍するママワーカー・仁志 みぎわに教えてもらいました!
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小学生ふたりがいる自宅で、ライター稼業を完遂するコツ

母と赤ちゃん

そもそも自宅で働こうと思ったのは、子どもが小さかったから。私も含めて、こういう在宅ワーカーさんは多いでしょう。子どもが小学生のうちは外に働きに出るのは時間のやりくりが大変。突然の病気や学校イベントに時間を取られて、忙しいわりに稼げないからです。

その点、自宅での作業なら時間のコントロールがしやすい。私もそう思って在宅ライターのお仕事を始めたのですが……実際は大違いでした。ひょっとすると、外にパートに出るほうがラクだったかもしれません。意外に思われますか?(笑)

しかし、在宅ワークでもパートでも拘束時間があるのは同じこと。それまでの生活の中から、新しく作業時間をひねり出さなくてはなりません。仕事と家事の時間配分を上手にやれなければ、長くお仕事を続けることは難しくなります。

幸い、在宅ワークは受注を自分の裁量で行なえるため、スケジュール調整がしやすいというメリットがあります。この利点を活かして、子持ちフリーランスが24時間をムダなく使うコツをご披露しようと思います。

独立当初、時間配分がうまくできず、納品日前日は徹夜の連続でした……

wacth

在宅ワークを始めたころの私は『時間配分の重要性』がよくわかっておらず、作業時間が深夜に食い込むこともしばしば。納品日前日は徹夜することもありました。そこで、なぜスムーズに仕事が仕上がらないのかを徹底的に分析! その結果、次の3点が問題だったと分かりました。

問題Part1:子供の学校行事で、作業時間が確保できない

小学生の子供が2人いれば、学校行事が月に1~2回はあります。たとえ仕事優先のスケジュールを組んだとしても、母親としては学校行事が優先です。働いていたって、PTA役員の仕事もまわってきますしね。お仕事を100%優先することができないのが、ママワーカーのつらいところ。

学校行事がある日は、作業が予定通りに進まず、やっぱり納品日直前に四苦八苦していました。そこで学校行事・家族のイベントと仕事をいかにして両立するか大きな課題になりました。

問題Part2:自宅で仕事をすると、”あれこれ”邪魔が入りすぎる

学校行事がなければ100%作業に集中できるかといえば、そうでもありません。家にいれば電話は鳴るし、宅急便は来る。そのたびに作業は中断されて、効率があがりません。

また、自宅にいても働いているのに「お仕事をしている」という、家族の理解を得られにくいのも精神的にきついところ。銀行に行く、子供を病院に連れていくなどの雑用もまわってきます。すべてを完璧にこなそうと思ったら、作業時間なんて確保できません。

問題Part3:ママ友からの誘惑を断り切れずに、後で地獄を見る

ママ友との付き合いは大事なストレス発散タイム。もちろん仕事の仕上がり具合を見ながら出かけていくのですが、いったん外へ出ると、予定より帰宅時間が遅れることも多々あります。

遅れた分は作業に集中すればいいんですが、そう簡単に頭の切り替えはできません。これは在宅ワーカー全員に共通する問題ではありませんが、私のように享楽に弱い性格の人には、本来メリットになるべき『在宅ワーク』がかえってデメリットになってしまうのです。

24時間を「やらねば困る優先順位」で割り振っていく

ひらめいた女性

いつも納品日に追われる地獄のような日々を繰り返して、このままでは仕事も家庭も共倒れになるのではないか、と危機感を抱くようになりました。そうなってしまっては「本末転倒」です。そこで、これまでの生活リズムを徹底的に仕事目線から見直すことにしました。育児 → 仕事 → 家事の順に優先することを決めたのです。

解決法Part1:なにがあっても午前中は作業時間を確保する

まずは作業時間の確保です。平日の午前中は何があっても予定を入れず、必ず作業を進めることにしました。『午前中は仕事時間』と固定することによって生活にリズムができ、徹夜をしなくても仕上がるようになりました。

作業時間を午前中に決めたのは、朝のほうが効率的だから。そして仕事が押しちゃうことがあっても、午後にずれ込んで作業することができるためです。子供が帰ってくる3時ごろまでは仕事ができるので、遅れは最低限に食い止めることができます。

解決法Part2:1カ月先の発注を確保して、早めにスケジュールを埋める

在宅ライターのお仕事を始めて半年くらい経った頃から、毎月固定でお仕事をいただけるクライアント様が出てきました。そこで月間スケジュールを作ることにして、月末納期のお仕事は月の前半に仕上げてしまい、中旬以降は新しいクライアント様のため予定を空けるようにしました。

このあたり(独立して半年)から、自分がこなせる仕事量もほぼ読めるようになったので、無理に詰め込みすぎることをやめ、確実にこなせる量だけをお受けするようにしました。

解決法Part3:週に1日予備日を作り、遅れの調整と自由時間を確保する

そうはいっても、やはりスケジュール通りに仕事が進まないときもあります。そこで土曜日は予備日とし、遅れはそこで仕上げます。子供たちには「ママは土曜日までお仕事だからね」といい、朝8時から午後1時まではいつも通りに仕事。遅れがない週は「ママも連休だ~」と言って、子供たちと余計に遊ぶようにしています。

また、週末は今まで行ったことのない新しいお店に行ったり、新作映画を観に行ったり、インプットにつとめます。プライベートで触れたものが、次のお仕事につながることもありますし、なにより精神的にメリハリがついてモチベーションがキープしやすいんです。

まとめ:時間配分を守ることが、在宅ワークを続ける秘訣!

在宅ワーカーにとって時間配分は命綱です。仕事にかかりきりで子供との時間がなくなれば、何のために『在宅』を選んだのか分かりませんし……とはいっても、納期は守らなければならない。

在宅ワークを長く続けていくためには、作業時間をしっかり確保し、自分がこなせる仕事量を冷静に見極めて、クライアント様が満足できる商品を出し続けることが秘訣だと考えています。

小さな子供を抱えるママの働き方は、パートだけではありません。より多くのママたちが、在宅ワークのメリット、クラウドソーシングの可能性を知り、自らが望むかたちでお仕事を続けられるといいなと思います。

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