ヒマラヤ山脈のお膝元・ネパールへ移住 | 1日の大半が停電でも、”我が家のバッテリー”で仕事をこなす!

ヒマラヤ山脈のお膝元・ネパールへ移住 | 1日の大半が停電でも、”我が家のバッテリー”で仕事をこなす!
ネパール人の男性と結婚し、家族で渡ったネパールの地。子育てに励む毎日のなか、たまたま知った海外フリーランスの生き方に衝撃を受け、すぐに自身もフリーランスデビュー。子育てとの両立、毎日のように起きる停電と格闘しながら、将来の夢へと向かう石原 いずみさんに移住から現在までのストーリーを教えていただきました。
LANCER SCORE
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絵を描くことが大好きだった少女時代!

絵を描くことが大好きだった少女がなぜデザイナーとなり、日本から遠く離れたネパールでフリーランスとして仕事するようになったのでしょうか? 少し変わった私のライフストーリーをお話ししたいと思います。

私は幼い頃から絵を描くことが大好きで、将来は絶対に絵を描く仕事がしたいと夢見ていました。夢はブレることなく成長し、高校生の頃になると現実的に考えるようになりました。

とはいえ、イラストだけではなかなか食べていけない……。ということで、まずは副業でイラストの仕事を始めることになりました。

絵を描くことは好きだった私ですが、パソコンの技術は皆無。根っからのアナログ人間でメールを送ることにも一苦労する始末。そんな私が、ある出来事を機にグラフィックデザインの技術を学び、将来は独立したいと考えるようになりました。

グラフィックデザインを学び、独立を考えるように……

家族写真2

グラフィックデザインの世界に入ったのは、本当に偶然でした。描いたイラストがアパレルショップのデザインに起用され、これを機にアパレルのデザイン会社に入社。

会社で得たグラフィックデザインの知識は、以前のイラストしか描けなかった自分から比べると『飛べない鳥が翼を手に入れた!』というくらい、大きな学びでした。このころから、心の奥では「将来、フリーランスでやっていきたい」と思うようになりました。

会社で働きながらも、もっと沢山、絵を描きたいという想いは収まらず、プライベートで様々な展示活動に参加。意外にも外国の方の反応が良く、海外への興味も沸き始めました。

この頃、出会ったのが今のネパール人の旦那さんです。結婚し出産を機にデザイン会社は退職。育児をしながら、フリーランスで活動を始めました。

出産後、エベレストの国、ネパールへ家族で移住!

家族写真3

子供が成長するにつれ、ネパールの教育は素晴らしいことを知り、家族みんなで夫の故郷、ネパールへ移住。下の子が2歳半になった時、慣らし保育のため、半日以上学校に行くようになったこともあり、久しぶりに仕事する時間を確保できるようになりました。

そんな頃、たまたまネットで見つけたのが『THE LANCER』でした。記事内では海外で活躍されるフリーランスの情報がたくさんあり、とても衝撃を受けました。

『私も掲載されている人と同じように、自由な生き方を手にしたい』そう思い、すぐに『ランサーズ』に登録し、フリーランスとして精力的に活動を始めました。

海外ランサーならではの苦労とは!?

ネパールの女性

私は楽観的で変わり者だということもあり、ネパールの生活にはすぐに慣れ、思いのほか快適でした。しかしながら、フリーランスの仕事は苦労することも多かったです。

イラスト、グラフィックデザインの仕事をメインに探していましたが、なかなか成約に至らない……。仕事を探し、提案するだけ、の毎日が続きました。

なかなかイラスト、デザインの仕事を受けることが難しい。思い切って私は、違う仕事にも目を向けることにしました。

興味があったのはブログなどのライティングのお仕事。この記事もそうですが、ネパールに移住した経験を活かした文章を作る事に、とてもやりがいを感じたのです。

ライターとしては未熟者ですが、この仕事を通して、自分が文章を書くことが好きということに気付くことができました。

また、ネパールでは日本語を使わない生活でしたから、仕事上だけでも日本語に触れる機会ができ、とても楽しい仕事でもありました。

今はライティングをベースに時々入るイラスト、デザインの仕事をこなしている感じです。イラストレーターだった私は、ネパール移住をきかっけに”イラストライター”にパワーアップ出来たのだと思います。

ママランサーならではの苦労! 育児と仕事との両立は?

子供が学校や幼稚園に入るまでは大変でしたが、ある程度大きくなると、仕事と子育ての両立もグッと楽になるはずです。私の場合は、子供を送り出し学校から帰ってくるまでが仕事の時間。急ぎの案件がない場合は、子供といる時間はママに徹しています。

このON / OFF が仕事と子育てを両立できる秘訣ではないかと思います。もちろん、納期が差し迫ると子供が寝静まった後に作業するこもありますが、基本はしっかりと睡眠をとります。

フリーランスの仕事も育児も、健康あっての事ですからね。学校から帰ってきた子供たちに笑顔で「おかえり」が言えるのも、フリーランスならではの魅力ではないでしょうか。

1日の半分が停電? 停電大国ネパールで困ること

娘

ちょっと笑い話かもしれませんが、ネパールならではのビックリ苦労もあります。それは、日本では考えられない停電の頻度と長さ。1日の半分は停電なんです。ですが、そこはフリーランス活動を決めた以上、停電だろうが仕事ができる環境は確保しています。

1日の半分が停電ですが、我が家には充電可能なバッテリーがあるので、停電してもインターネットと最低限使う部屋のみの電気は使えるようになっています。

PCはノートPCなので電気が来ているときにチャージ。その間にPCを使わないで済む作業や育児をこなし、電気がない時にPCでの作業をするなど、電気が半日しかなくても上手に作業しています。

と、我が家は上手く対応しているのですが、ここは停電大国! 一筋縄にはいきません。滅多にないことですが、ネパールに来てお仕事を始めてすぐの頃、街全体の電気を確保する大元の電気が壊れ、街全体が停電に!

いつ電気が来るかもわからず、インターネットはもちろん、電気が無いので、PC、スマホ、全ての充電も無くなりお手上げ状態!

せめてクライアントへこの状況を伝えなければとメールだけでも送れたら良いのですがそれすらも出来ず、その時は本当にこのネパールの電気事情を恨みましたね。結局、丸2日間電気が無い日が続きました。

2日後すぐにクライアントへ連絡し、事情を伝えました。幸いにも急ぎの仕事ではなかったので、無事に乗り切ることができました。ネパールならではのビックリ事件でした。日本は毎日いつでも電気が普通に使えるので羨ましい限りです。

収入額を少しずつ上げていき、将来はゲストハウスなどのお店を経営したい!

しかしながらこの様な環境でも、上手にやりさえすればフリーランスでのお仕事は可能なのです。しかもネパールはとても物価の安い国なので、日本からの報酬額はこちらの生活からしたらとてもありがたい金額でもあります。

今はまだ、安定した収入額は低いですが、今後この収入額を少しずつ上げていけたらと思います。将来は、ここネパールでゲストハウスやカフェギャラリーなど経営し、ネパールの人々の様なゆるりとしたライフスタイルを手に入れたいです。

フリーランスの仕事は、本当に場所と時間にとらわれない素晴らしいライフスタイルだと思います。やりたい時に、やりたいだけ仕事を受ければ良い!

そんなスタイルは自由人の私にはピッタリです。この記事を読んで1人でも多くの方がフリーランスと言う生き方を選び、ライフスタイルを楽しんで頂けたらと心からそう思います。

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