受賞をきっかけに新たなスタートを。海外で仕事と子育てを両立するランサー・則岡 麻里絵 さん

フリーランスとしてさらなる前進! 自分の価値を再考し、職場を退職することに
これまで『THE LANCER』でも取り上げてきましたが、フリーランスの方の中には、実は海外在住という方が多くいらっしゃいます。年齢もご状況も人によって様々ですが、フリーランスに限らず、やはり海外で暮らす多くの方が「仕事がネックになる」と感じるようです。
今回は、『Lancer of the Year 2016』の受賞者である則岡 麻里絵さんに、海外からお仕事をされる上での工夫や、受賞の感想についてお話を伺いました。環境の変化を経た、今後のプランも興味深いです。
好きなこと、興味のあることを仕事にした私個人に発注してくれたクライアントに感謝している
―『Lancer of the Year 2016』へのエントリー理由についてお聞かせください
きっとすごく大勢の方にメールが送られているのだろうと勝手に思い込み、うっかり期日を過ぎてしまったところ、リマインドのメールをいただき、回答してみようかなと思いました。その時点でも、海外に居るからきっと形式上送ってくださっているだけだろうと思っていました。失礼ですみません……。(汗)
―受賞の連絡を受けてのご感想をあらためてお聞かせください
自分が好きなこと、興味のあることをやってきただけなので、未だに不思議な気持ちですが、こういった形で評価していただいたことをとても嬉しく思っています。自分の価値や今後について、改めて考えるいいきっかけになりました。これまでは会社を通して発注することが定番だった専門分野の翻訳などを私個人に依頼してくださった、勇気あるクライアントの皆様に大変感謝しています。
―授賞式に参加されてみての感想をお聞かせください
Skype越しでの受賞という非日常の体験をさせていただき、とても楽しかったです。他の受賞者の皆様のお話も興味深く、これからもフリーランスとして活動していきたいなと強く思いました。また、普段カメラを持つことがない夫が、写真を撮ってくれたことも印象的でした。

ロサンゼルスからSkypeでご参加いただいた則岡さん
自分の働き方を知ってもらうことで、誰かの背中を押せるようになりたい
―この度は海外部門賞の受賞、おめでとうございます! ロサンゼルスで活躍される則岡さんには正しくピッタリな賞かと思います。受賞した今の心境はいかがですか?
海外部門賞をいただきましたが、ランサーズを通してお仕事をしていると、海外に住んでいるということを忘れかけるので(笑)たまたま国外に居たおかげでいただけたラッキー賞なのではないかと思っています。
こう思うのは、「世界のどこに居ても自分のやりたい仕事ができる」ということをランサーズが実証してくれているからに他なりません。海外で、特に子育てをしていると、周りに頼れる人も少なく、どうしても何かを妥協しなければならないという場面が多くなってしまうように感じますが、時間や場所に制限なく働けることで、色んなことがうまく回るようになると実感しています。
子育てしながら海外でこんな働き方をしている人がいるんだなぁ、と私の活動を知ってもらうことで、誰かの後押しになれたらうれしいです。
―『Lancer of the Year 2016』受賞の前後で何か変化はありましたか?
勤めていた会社を辞めることにしました。今回の受賞が今後の依頼に直結するかはわかりませんが、自分の価値について改めて考えたことで、もっと仕事を選びたいという気持ちが強くなったと思います。安定を捨てることにまだ少し不安がありますが、人生一度しかないので、やりたいことだけを貪欲に追及していきたいです。
「自分が楽しみながら提供したものを誰かに喜んで頂けた」という喜びの積み重ねで今がある
―時間と場所にとらわれない働き方を続けるために、心がけている取組みなどがありましたら教えてください
まずは、時差で迷惑がかからないよう、できるだけ早くメッセージを返信するよう心がけています。実際に仕事をしていく上では、自分はここまでなら対応可能という線引きが重要だと思うので、実際に活動しながら学んでいます。そして体調管理の面では、ずっとパソコンに向かっていると肩こりがすごいので、運動して治します。
―フリーランスとして活動してきたなかで、これまでの失敗談を教えてください
自分の専門とは少しずれた依頼をいただき、お受けしましたが、お互いに納得のいく結果にならなかったように思います。
今は、「お話をいただいたから」という受け身の姿勢でなく、自分の専門性が活かせると自信を持てるもののみ、積極的に携わっていくようにしています。
―これからフリーランスとして活躍していこう!という読者に向けて、一言メッセージをお願いします
自分が楽しみながら提供したものを誰かに喜んで頂けた、というシンプルなサイクルの繰り返しが、今回の受賞につながったのかなと思います。引き続き、ランサーズで楽しい案件に出会えることを期待しています。
(おわり)