確定申告の書き方の基本のキ! とりあえず覚えておきたいもの
まずはどの書類を提出するべきなのかを確認
確定申告と一口に言っても、提出すべき書類は個人によって異なります。申告書の種類は3種類あり、もっとも一般的なのが申告書Aです。給与所得の他、配当所得や雑所得がある人用です。
給与所得等以外に、不動産所得や事業所得がある人は、申告書Bを提出します。株や土地の譲渡といった分離課税の発生するケースは、申告書第三表を作成しますが、こちらは申告書Bと合わせて提出することになります。
フリーランスは個人事業主にあたるため、納税のために申告書の提出が義務付けられています。不動産投資などをしていなければ、通常申告書Aを作成することになります。
税務署に行かなくてもOKな確定申告書類の受取方法
確定申告書類は、基本的に税務署に行けばもらえます。確定申告の時期になれば、税務署内に特設コーナーが出来たり、専用の職員さんが対応してくれるので安心です。
申告書をもらう際、どういった理由で確定申告するのかを伝えることで必要書類のもらい忘れもありません。ちなみに、確定申告書類は国税庁の管轄となるため、書類の受け取りはどこの税務署でも構いません。
お昼休みに書類を受け取ることも可能です。もし、すでにどの申告書が必要なのか分かっているなら、国税庁ホームページからダウンロードすることもできます。フォーマットは税務署でもらうものと同一のものです。
確定申告書に記入する内容 | 申告書Aを事例として
基本的に確定申告書は、受け取っている源泉徴収票を転記していく形で記入できます。申告書Aを事例に説明しますが、申告書Aを構成する第一表と第二表ともに源泉徴収票に基づいて作成します。
第一表が所得税を計算するため、第二表が住民税を計算するために必要な数字を記載します。主に給与所得等の1年間の収入と、保険料など税金に関わる支出を記入します。
控除を受けるためには、医療費や住宅ローンの金額も必要です。ふるさと納税などを行った場合は寄付金控除の欄に記載することになります。住所や氏名、生年月日なども記入します。
電子申告も可能! 国税庁ホームページを利用すべし
また、確定申告書の書き方については、手引を国税庁ホームページからダウンロードすることができます。e-Taxというサービスも開始されており、申告書の作成から提出まですべてオンラインで完結させることも可能です。
ただし、パソコンの利用環境に制限があり、電子証明書の取得や電子証明書を読み込む機器も必要となってきます。電子証明書の読み込みの後に利用者識別番号の取得が終了するまでe-Taxを利用することはできません。
事前準備に時間はかかりますが、24時間好きなときに作成して提出できるメリットがあります。e-Tax専用のサポートデスクもあり、分からないことは職員さんに問い合わせることもできます。
困ったら税務署や市役所で相談すべし
必要な記載だけで済むとはいえ、確定申告は難しいと思われる方は少なくありません。しかし、近年は税務署や市役所で作成を手伝ってくれるケースが増えてきています。
東京や大阪などの大都市圏では、確定申告期間が日曜日でも相談に応じてくれるようになりました。作成できた書類についてはその場で受理してもらえます。同様に確定申告期間は市役所でも受付をしています。
市によっては、臨時相談会や特設コーナーが設けられており、源泉徴収票等必要書類を持参することで書類作成までしてくれます。作成されたものはそのまま税務署に提出されるので自分で郵送する手間も省けます。