広島を起業家精神あふれる街に! 個人事業主を全力でサポートする | port.inc

人の熱い想い+ネットワークの力=オフィス空間の概念をやぶる居心地のよさ
広島と言えば広島カープやお好み焼きのイメージが強いかもしれませんが、実は7つの川が流れる美しい水の都でもあります。
その川のひとつ、本川沿いにあるコワーキングスペース『port.inc』には、他のどこにも似ていない、細部にまでこだわりぬいた心地よい仕事空間が広がっていました。
『port.inc』の魅力と合わせ、この空間を生んだ創業者たちの「熱い想い」。そして、その想いに共鳴した人たちが築いた「ネットワークの力」をお伝えいたします。
『port.inc』ワークスペース情報 |
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■ 場所:広島市中区本川町3丁目1番5号 シーアイマンション2F (入口は川沿い側) ■ 料金: デイタイム会員・フルタイム(9:00-20:00)/¥10,800/入会登録料 ¥1,000 デイタイム会員・ビジネスタイム(9:00-18:00/¥7,560/入会登録料 ¥1,000 デイタイム会員・ナイトタイム(18:00-20:00)/¥4,320/入会登録料 ¥1,000 ドロップイン ¥320/時間 ¥1,080/日(1ドリンク付)/入会登録料 ¥1,000 フレックスタイム会員(24時間利用可能)/月額 ¥21,600 (秘書サービス利用料込み)/入会登録金 ¥2,000 / 保証金 ¥30,000 ■ 営業時間:平日 9:00~20:00、土曜日 10:00~18:00 ■ 電源 :◯ ■ WiFi:◯ ■ 特徴:ミーティングルームの利用、コワーキングスペースの貸切も可能で、多様な使い方ができる。フレックスタイム会員は24時間アクセスや秘書サービスの利用が可能。温かみある空間で親身なサービスが受けられる。 |
無機質さを排除。木をふんだんに使ったオーガニックな空間
「カフェと間違えられることもあるんですよ」と語るのは、『port.inc』代表の中島 久美子さんです。足を踏み入れてまず感じるのは、森林浴の香りがしてきそうなほど木がふんだんに使われた、温かみある空間であること。かつ、とびっきりなスタイリッシュさ。
「無機質なオフィス空間を、人を招きたくなるようなオーガニックな空間にしたかった」という中島さんの想いが、強く反映されています。
使われているのは、広島県の「県産材利活用事業」を活用し導入した、広島県産のスギやヒノキだそう。部屋の隅には、なんとペレットストーブが焚かれていて、「北欧っぽい」雰囲気を醸し出しています。
窓際には心地よいソファがあり、本川の素晴らしい眺望と、その向こうのスカイスクレーパーを臨むことができます。川沿いを5分も行けば平和公園や原爆ドームがあり、気持ちのよい散策にはうってつけの場所。広島中心部に負けず劣らずの立地の良さを感じることができます。
「立地の決め手は、やはり見晴らしですよね。季節感があるんです。春になると川沿いの桜並木が満開になるんですよ。同じ空間内でも席を変えると様々な景色を楽しめますし、ちょっとリラックスしたいときは窓際のソファで、とオン・オフが切り替えられるのが魅力です」と、中島さんはスペースの上手な使い方を教えてくれました。
ただ空間を提供し、机や椅子を配置しているわけではない。家具やインテリア、設備、そしてサービスと、どれひとつとっても強いこだわりとストーリーが感じられる『port.inc』。ここではいつもとは違う贅沢な気分で過ごせるのです。
コーヒーもそのひとつ。妥協がないのです。厳選されたコーヒー豆を、利用者の注文を受けてからスタッフが挽き、ハンドドリップで一杯一杯丁寧に淹れます。まさに今トレンドの「サードウェーブコーヒー」を提供しているのです!
コワーキングスペースでお手製のコーヒー……。カフェと間違う人がいても当然です。それでいて値段は1杯150円(フレックスタイム会員ならなんと100円!)と、泣けてくるほど良心的です。
そんな、きめ細やかなサービスを提供しているスタッフは、中島さんと事務担当の栗本 恵子さんの2人。女性ならではの家族のような親身さは、利用者をほっとさせる温かい空間づくりに、なくてはならない魅力そのものとなっています。
コワーキングスペースの期待値を超える、行き届いたサービス
『port.inc』のコワーキングスペースでは、「フレックスタイム会員」になると受付時間外でも24時間出入りできたり、また受付で秘書サービスを受けられるといった、特徴があります。
秘書サービスには、不在時に代わりに電話を受けてもらえたり、来客時にはお茶だしをしてもらえたり、宅配便や郵便を受け取ってくれたりといったことが含まれます。
なぜそんな、他にはない付帯サービスを実現できるのか? それは、『port.inc』のメイン業務が、実は起業・創業サポート = インキュベーションオフィスであり、シェアオフィスの運営だからなのです。
シェアオフィスで受けることができるサービスを、コワーキングスペースの利用者にも提供しているというわけです。
コワーキングスペースの良さについて、中島さんは「コピー機やwifiなどがシェアできることもですが、何といっても多種多様な人が出入りするので、そこでマッチングが生まれたりすることがメリットなのかなと。利用者さん同士で仕事のやり取りをされている風景も見受けられますよ」と、語ります。
フリーランサーが利用者層の中心だというコワーキングスペースですが、シェアオフィスの入居者も出入りする環境です。コワーキングスペースの利用者が起業家と接点を持つことで、何かが始まるなんてこともありそうです。
「やはりいろいろな方に出入りしていただくことが、『port.inc』 の魅力につながっていくと思うので、個人の方から大企業の方まで、利用していただきたいです。
また、『port.inc』 はアイデアを巡らすのにすごく適した場所ではないかと思っていて。アイデア出しのイベントにも利用してもらっています。
ここをきっかけに、何かが羽ばたいていってほしいという想いは強くあるので、将来的にはそういうイベントを『port.inc』 自身で企画・集客してやっていきたいです」
いろいろな人に出入りしてほしいという想いは、料金設定にも反映されていました。コワーキングスペースの貸切は、30分単位で500円から。ミーティングスペースに関しては30分単位でなんと100円からと、非常に良心的な価格設定です。
中島さんの熱い想いが周りの人を動かし、『port.inc』は生まれた
中島さんが『port.inc』を始めたきっかけには、以前勤めていた起業家支援施設の閉鎖がありました。「起業家の方をこれからも支援し続けたい」その強い想いから、中島さんは先輩経営者の方々に「この施設を残したい」と相談しました。
すると「じゃあ、一緒にやろう」と、経営者たちがサポーターとして連携してくれたため、『port.inc』は誕生しました。
先輩経営者の多くは、前の起業家支援施設で中島さんがお手伝いして起業した人たちです。中島さんが起業する番になったとき、今度はその人たちが手助けしてくれたのです。
『port.inc』のビジョンは「広島を、起業家精神とチャレンジシップが日本で一番溢れる街に」という、志の高いものです。設立にたずさわったみんなの想いが、『port.inc』には集約されています。
「この施設を一緒に作ってくださった方や、いろいろな経営者さんが、『お金がないとできない』というのを覆してくださった 。想いとネットワークが重なったところで『port.inc』は生まれたので、今後も不可能はない! という自信はありますね。」
こうして中島さんは自ら起業し、今はその経験から得たノウハウと人的ネットワークを活かして、これから起業しようとする人々を親身に支えています。
主催する起業セミナーやイベントの講師も、中島さんの意気に共感した広島の経営者の方たちです。また、人的ネットワークを大切にする気持ちは、『port.inc』という名前にも込められていました。
「『port』は港であり、また機器と機器の接続という意味でもあります。起業家と起業家をつなぐ。企業だけじゃなくて大学とか官公庁もそうですが、そういうところも重ねて『いいものが生まれますように』という想いです」と、中島さん。
『port.inc』の人的ネットワークは、企業経営者にとどまっていません。「地域の方もよくしてくださって。近くの空鞘神社で町内会の方たちと一緒に『いのこ』(※広島ではポピュラーな伝統的祭り)をやったりとか」と、中島さんは笑顔で語ります。
月に1度行なっている「ポートマルシェ」というモノづくりをする人に、お披露目の場を提供する支援イベントでは、出展者同士、そして出展者と来場者のネットワークも生まれています。
これから先、どんな素敵なことが起こっていくのか目が離せない『port.inc』。みなさんもぜひ足を運んでみて、人的ネットワークの一部になることを楽しんでみてください!
(おわり)