フリーの女子アナは得意な「食」を武器にした! オンリーワンの存在を目指して | 平林 玲美

フリーの女子アナは得意な「食」を武器にした! オンリーワンの存在を目指して | 平林 玲美
2009年 ワールドミスユニバーシティーコンテスト・ファイナリスト。そして、元客室乗務員の経歴をもつ平林 玲美さん。現在、彼女はタレントの優木まおみさんらを抱える芸能事務所・生島企画室に所属しながら、フリーのアナウンサー&フードアナリストとして活躍しています。国内大手の航空会社に就職するも、わずか1年で退職した彼女。フリーランスとして2足のわらじを履く、彼女の仕事観に迫ります。
LANCER SCORE
39

フリーとして生き残るために。女子アナがとったアクションとは?

 
華やかなイメージの強いアナウンサーの世界。しかし、アナウンサーとして活躍し続けることは容易ではありません。発声がよい、気配りができる、知識が豊富……。

これらは、もはやアナウンサーとしては当たり前のスキルといわれています。まして、フリーのアナウンサーとして生き残るのは、大変難しい。

では、他のアナウンサーと差別化して、クライアントから求められ続けるには、何が必要なのでしょうか?

問いのヒントを得るべく、ある女性に取材を行ないました。女性は2009年 ミスユニバーシティーコンテスト・ファイナリスト。大学卒業後に国内大手の航空会社に就職し、客室乗務員として勤務。

その後、わずか1年足らずで退職。フリーランスとなった平林 玲美さんです。現在は、数多くのタレントを抱える芸能事務所・生島企画室に所属し、フリーのアナウンサーとして活動しています。

競争の激しいフリーアナウンサーの世界。1人のフリーランスとして生き残っていくために、彼女はどのような方法をとったのでしょうか?

また、自分の価値を高める手段とは? 彼女のこれまでの歩み、働き方に対する考えとあわせてお届けします。

諦めざるを得なかった客室乗務員の道 | 社会人1年目で経験した挫折

平林さん_取材様子 1

― 客室乗務員に憧れる女性も多いことと思いますが、なぜ1年目にして退職されたのですか?

実はひざの半月板をケガしたからなんです。勤務中、機内でお客様の荷物を取ろうとしたときに、乱気流が発生。揺れに対応できず、ヒザからドンっと落ちてしまったんです。

すぐに病院に行けば大事に至らなかったのでしょうが、あと2便乗る予定があったので我慢し続けてしまいました。

処置が遅れたことで帰るころには歩くこともできないほど痛み……。でも手術をする勇気も出ず、仕事にも復帰できない。「もう、人生終わり!」とまで考えていました。

― そんなどん底を抜け出すきっかけは何だったのですか?

客室乗務員としてこの先どうしようかと悩んでいたとき、大学時代にレポーターとして出演した番組でお世話になったプロデューサーさんに声をかけてもらったんです。

「もし、仕事を辞めるんだったら、メディアの世界に来てみたら?」って。学生時代はスクールに通い、本気でアナウンサーを志していたこともあり、話をいただいたときはパッと未来が開けた感じがしました。

また、幸いなことにスクールで出会った友人がみんなバイタリティーのある子ばかりで。1人で海外に行き小学校を作ったり、地方でラジオ番組を始めたり……。

ケガで落ち込んでいた私も、友人らのエネルギーに感化され、フリーアナウンサーとして進むことを決意したのです。

生き残るためには強みをもたなければならない! フリーアナウンサーで感じた危機感

― 異業種からの転身。競争の激しい印象のあるフリーアナウンサーの世界ですが、すぐに仕事は軌道にのったのですか?

アナウンサーとして発声がいい、気配りができる、機転が利くというのは当たり前です。それだけでは仕事をいただくことはできません。フリーとして生きていくための、自分にしかない強みをもつ必要があるのです。

私はというと、その強みをもっていなかった……というか探しきれていなかった。自分の武器をつくらなければ、今後フリーアナウンサーとして生き残るのは難しい状況でした。

ハーブグリルチキンサラダ 1

― その後、強みは見つかったのでしょうか?

模索するなかで見つけたのが「食」でした。客室乗務員時代にフードアナリストの資格を取得するほど、「食」に関心のあった私は、この強みを伸ばしていこうと考えたのです。

独立から1年後、『食のなでしこコンテスト』の存在を知り、応募してみることにしました。コンテストは、日本フードアナリスト協会が日本の食・食文化を世界に発信する親善大使を決めるもの。

2次~3次審査ほどを通過し、運の良いことにグランプリをいただくことができました。それからというもの、様々なチャンスをいただけるようになり、仕事の幅がグッと広がりました。そこで、「食」を強みとしていくことを決めたのです。

― そもそも、平林さんが食に関心をもったきっかけは何だったんですか?

母と祖父の影響が大きいですね。実をいうと私……小さいときは本当に好き嫌いが激しくて。野菜や魚などは、何も食べられなかったんです。

― 今のお仕事からは想像できないですね

でも、母は食事を強いることはありませんでした。無理に食べさせ、食事の時間を嫌いになって欲しくなかったみたいで、タイミングをずっと待ってくれました。

小さいときって、料理の味よりその時の感情のほうが深く心に残ると思うんです。実際に美味しかったことよりも、食事を強いられた恐怖とか。温かく見守ってくれた母がいたからこそ、食事を嫌いにならず大人になれたのだと思います。

また、祖父宅での農業体験も大きな理由です。幼少期に祖父のもとを訪れたとき、収穫作業をよく手伝っていました。そこで、野菜がどのように作られ収穫されるのか、食卓に並ぶのかを知ることで、野菜への抵抗感はなくなり、食への関心が増していきました。

りんごパウンドケーキ 1

― グランプリ獲得後、仕事はどのように変化しましたか?

それまでアナウンサーという1本の道しかなかったところに、フードアナリストというもう1本の道ができました。単体のフードアナリストとしての仕事も、アナウンサーの強みに繋がっていく。

どちらかに比重を傾ける働き方はナンセンスだと思った私は、お互いを並行して取り組んでいくことにしました。いわゆる、2足のわらじ。複業というワークスタイルです。

さらにもう1つ、客室乗務員時代に学んだご当地情報の知識が活き、地方の食レポなどの依頼も多く舞い込むようになりました。こうして、私は「食の分野に強いアナウンサー」というオリジナリティーを手にしたのです。

信頼を作り、良縁を大切にすることがフリーランスにとって重要

よそ見をする女性 1

― フリーランスとして活躍し続けるために必要だと思うことを教えてください

当たり前のことですが、人の信頼を勝ち得ること。あとは一期一会という言葉のように、縁を大切にすることだと思います。

「おもてなしとは、人の期待に応えることではなく、人の期待を超えていくこと」これは母からの教えです。相手に対し、プラスアルファの付加価値を提供する。

例えば、「レシピを1品提案してください」と言われたときは、4~5品つくり、「好きなものを選んでください!」と提案する。活動当初は単価が低いかもしれませんが、報酬以上の価値を提供することが信頼獲得につながるのだと思います。

女性にとって複業は、人生の可能性を広げてくれるもの

ケータリング1

― 会社に所属し、本業1本に取り組む方が世の大半ですが、ご自身は複業という働き方についてどうお考えですか?

アナウンサーという仕事で捉えると、複業はプラスだと考えています。自分の強みをもち、それらを掛け合わせることで、可能性は広がっていくと思うからです。

また、女性はキャリアの上で結婚、出産、子育てを行ないます。その際に子育てか仕事か、二者択一を迫られる社会はおかしいと思うのです。

家にいて子育てをしながら、今までと変わらないように仕事ができる。そんな暮らしを実現するためにも、複業で自分の可能性を広げることは、有効な手段だと考えています。

私自身も子どもができたらなるべくそばにいてあげたい。まだ、結婚はしていませんが、将来は自宅でお料理教室の先生や食のアドバイザーとして、在宅でできるワークスタイルにシフトしていきたいと思います。そして、子どもと幸せな食事の時間を共有し、食の大切さを教えていきたいです。

― 客室乗務員を辞めざるを得なかったとき、「人生終わり!」とまで考えていた平林さん。今、改めて当時を振り返り、フリーランス転身という選択をどう思いますか?

今考えるとケガをしてラッキーだったと思います。当時は本当にどん底だと感じましたが、ケガの経験があったからこそ、今自分のやりたいことができているのです。

人生の早い段階で、自由な働き方を手にできたのは、幸せでした。ツラいこと、苦しいことに直面したとき、逃げたくなるかもしれません。でも、その経験で人生が前に進むこともあります。

今後も壁にあたったとしても、ステップアップのよい機会だととらえ、チャレンジし続けたいと思います。

(おわり)

フードアナリスト・平林 玲美さんが紹介する集中力を高める簡単レシピ
『たった5分で誰でも出来る!集中力をグンっと高めるパワーフードレシピ』
平林 玲美さんがレシピ監修を務める『LUSH LIFE daikanyama』
取材場所としても利用させていただいた『LUSH LIFE daikanyama』。ただいま、平林さんがレシピ監修を務めた「ネギトロ&アボガド丼」「グリルハーブチキンの鳥沢山サラダ」が提供されています。ぜひ、皆さん、足をお運びください!

Lush Life 内観

LUSH LIFE daikanyama

ネギトロアボカド丼

ネギトロ&アボガド丼

ハーブグリルチキンサラダ 2

グリルハーブチキンの鳥沢山サラダ

■ 店名:LUSH LIFE daikanyama
■ 場所:〒150-0034 東京都渋谷区代官山町14-9
■ 営業時間:月水木金土 9:30 – 20:00 / 日・祝 9:30 – 18:00 / 火 定休日
Morning 9:30 – 10:30 / Brunch 10:30 – 16:00 / Dinner 16:00 – 20:00

RECOMMEND
関連記事