就活に失敗し海外放浪へ! デート代を支払えなかった経験がフリーランスの道を作った

就活に失敗し海外放浪へ! デート代を支払えなかった経験がフリーランスの道を作った
長くインドなど海外で生活していた大学時代。そのせいもあってか日本の就活に馴染めず、途中で海外放浪の旅へ! ある時、アメリカ人女性とのデート代を支払えなかったことがきっかけで、旅人の自分にできる働き方を模索。そこで出会ったのがクラウドソーシングでした。現在フリーライターとして活動する山本さんのこれまでの歩み、理想のライフスタイルについてご紹介します!
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フリーランスとして働くことは微塵も考えていなかった

現在、私はフリーのライター 兼 英日翻訳家として働きつつ、南米のコロンビアを拠点に生活しています。また、たびたびエクアドルやペルーなどの他の南米の国に行く、半分「ノマド」のような生活を送っています。

この記事を書いている現在はエクアドルの浜辺で生活しています。私は大学在学中から旅が大好きでバングラディシュなどのアジアを中心にバックパックを1つ背負って旅を繰り返しました。

ある年には大学を休学してインドの首都ニューデリーにある現地企業において、日系企業へ営業をかけるセールス 兼 翻訳として1年間働きました。

そんな比較的自由な大学生活を送った私も、まさか卒業後に自分がフリーランスとして働くとは微塵も考えていませんでした。

就職活動に失敗し大学卒業後は放浪の旅へ

海外にいる男性

インドから帰国した年、大学に復学して就職活動を開始することになりました。インドのような日本と大きく異なる常識が存在する国に1年もいたことの影響からか、私は就職活動に馴染むことができず苦戦しました。

また内心ではまだまだ旅に満足していない自分がいることにも気づいていたために、就職活動を途中でやめてしまいました。

その当時、周りの友達や知人から「就職しないで将来大丈夫?」と聞かれ、そう聞かれたりするたびに「大丈夫かどうかなんて僕もわからないよ」と不安に思っていました。

しかし、就職活動からドロップアウトしたいま、卒業後は自由な身になるわけだから在学中に満足しきれていなかった旅を徹底的にやろうと考えました。

そこで、残りの在学期間は毎日バイトをして旅の資金を作り、2014年春の大学卒業後に、海外放浪の旅に出ました。

放浪では未知なる国、東欧のウクライナを皮切りに、ハンガリー、ポーランド、ドイツなどの欧州各国を旅しました。その後、他のまだ見ぬ国、それも日本とは大きく文化が異なる国を訪問したいという気持ちがむくむくと湧き上がってきました。

そこで、スペインから米国に行く格安航空券を見つけて米国のフロリダにわたり、そこからボストンまでアメリカ東海岸をバスで移動しました。

デート代を出せなかった悔しさからフリーランスをはじめる

海外のメイド喫茶

その米国東海岸横断の旅の道中に、ある時、アメリカ人の女の子とデートをする機会も持ちました。このデートで驚かされたのは、いや冷や汗をたっぷりかかされたのは消費に対する日本人とアメリカ人の姿勢です。

その子は高めのレストランに行ってガンガン食事を注文するわけです。ある意味、典型的なアメリカ人と言えます。その傍で笑みを浮かべながらも貧乏バックパッカーの僕は嫌な冷や汗をたっぷりかいていました。

男としては会計を彼女の分も払いたいのだが、今の自分にそんな金銭的余裕はない。そこで率直に自分の懐事情を話したところ、その子に会計を払ってもらうというちょっと情けない結果となってしまいました。

この出来事で私はフリーランスとして働くことを決意しました。お金を持っていなければ、いやお金が常に入ってくる状態でなければ不安で仕方ないし、旅を楽しむことも難しいと痛感させられたからです。またその時、貯金は底をつきかけていました。

そこで、旅費を稼ぐため、自分がすぐに始めることが可能なライティング、翻訳でフリーランスの仕事を探しました。その仕事を探す上で、お世話になったのが、ランサーズをはじめとするクラウドソーシングサービスです。

英語を読めることを武器に仕事を獲得

大学在学中にインドで1年生活していたこともあり、英語を読むことができたのが、フリーランスとしての自分の唯一の武器でした。

そこで、当初は海外の情報を集めて日本語の記事を執筆する仕事等を中心に、クラウドソーシングサイトを通して仕事を請けてきました。

当初、執筆した記事は、海外の掲示板で人目につかず眠っている面白いネタを探して、日本語の記事にする仕事など多岐にわたります。また海外のクラウドソーシングサイトを通して、英語の企業HPを日本語に翻訳する英日翻訳の仕事なども請けていました。

1社のクライアントのために取り組んだ仕事が貴重な経験に

その後、英語を読めるライターを探していたクライアントから1つの仕事をいただきました。その仕事は海外の成長しているスタートアップ企業の情報を英語で収集し、成功要因を中心に日本語の記事を執筆するというものでした。

そのクライアントの仕事は頭をフルに使って執筆するもので、仕事にやりがいを感じて取り組ませてもらいました。その仕事の過程の1つに、何をテーマにした記事を執筆するのか、ネタ(テーマ)探しがありました。

クライアントのネタに対する基準は高かったです。私が「このネタで記事を執筆したいと思うんですけどどうでしょうか?」と編集者に提案しても「そのネタだと読者のタメになる記事にはなりにくいと予想されるのでNGです」と突っぱねられることも多くありました。

しかし、そのおかげで読者にとってタメになるネタ、コンテンツとはどんなものかを見極める目がついたように考えています。

また、スタートアップ企業の成功要因を分析する過程でマーケティング、ブランディング、ソーシャルメディアの運用などこれまで自分が知らなかった知識がどんどん自分の中に蓄積されていき、自分の得意ジャンルを形成してくれました。

現在はITサービスを提供するIT企業のオウンドメディアの記事執筆や、英日翻訳などの仕事を中心に請け負うフリーランスとして働いています。

理想のライフスタイルを築く

ダンスを踊る南米の女性

最後に、アメリカを旅した後の話と、私が描いている理想のライフスタイルの話で締めくくらせていただきます。

アメリカの次に支出を抑えるために物価の安いメキシコに移動。メキシコの太平洋側の浜辺の村を旅している時にサーフィンに出会い、その後は毎日のようにサーフィンに明け暮れました。

今ではサーフィンは一生続けたい大切な趣味となっています。メキシコの後はコスタリカ、パナマをサーフィンをしながら旅をして南米のコロンビアに移動しました。

コロンビアは治安が悪い国として有名です。しかし、実際に行ってみると、日本よりはるかに危険な国であることは事実としてありますが、みんな笑顔で日常を過ごしていますし、概して幸せそうな人が多い印象を持ちました。

夕方になれば家族、友達があつまって思い思いの時間を過ごす。夜が深まれば気の合う友達とサルサダンスを踊りにクラブに行く。そんな充実した生活を送っている人が多いです。

そんなコロンビアでの生活は私にとって、とても居心地がよく、今後もコロンビアを拠点に生活していきます。また、年に数ヶ月は近隣の中南米の国にサーフトリップ(サーフィン目的の旅行)に行くことも考えています。

中南米にはメキシコ、コスタリカ、パナマ、エクアドル、ペルー、ブラジル、などのサーフィンに適した波が立つことで有名な国が多数あるんです。

フリーランスという働き方はそんな海外での生活を可能にしてくれます。それだけでなく、自分で仕事の量や時間帯をコントロールできる柔軟な働き方が可能なのも魅力的です。

たとえば私の趣味のサーフィンの場合。サーフィンは1日のうちの特定の時間にしかできないスポーツです。なぜならサーフィンに適した波は常にあるわけではなく、潮の満ち干き、時間帯に影響されるからです。

フリーランスであれば、この時間は仕事に打ち込む、この時間はサーフィンに打ち込むといったようにスケジュールを自分で決める働き方も可能です。

このような現在の私の働き方、生活を新卒就活に失敗して将来が見えていなかった大学時代の私が知ったらきっと驚くことでしょう。すべては海外を放浪する中でフリーランスという働き方に出会ったことに始まります。

フリーランスという働き方が自分の理想とするライフスタイルを築くことを可能にしてくれました。今後も、フリーランスのライター・翻訳家として目の前の1つ1つの仕事に丁寧に取り組みながら充実した日々を送っていきたいです。

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