韓国で結婚して15年 | 韓国の文化と人情に溶け込んだ私の働き方

韓国で結婚して15年 | 韓国の文化と人情に溶け込んだ私の働き方
19年前に韓国にボランティアで訪れたのをきっかけに、韓国人男性と結婚した山川 千恵さん。言葉も文化も違う異国で、自分ができる仕事はないかと出会ったのがフリーの翻訳業務でした。現在は翻訳だけでなくライティング案件もこなす彼女。「海外でも自分の能力を発揮できるこの時代に感謝している」と語る、彼女のヒストリーを紹介します。
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私が外国人なら、外国人の私にしかできない仕事を探す

短大で英語を専攻した私が、まさか韓国に住む事になるなんて思っていませんでした。外国語なら英語しか考えられなかった私が、韓国でのボランティア生活をきっかけに、韓国語や韓国料理、韓国人の深い人情に魅了されてしまいました。

最初は記号にしか見えなかったハングルが、今では日本語よりも早く書ける身近な言語となりました。ボランティア生活がきっかけとなり、韓国人の男性を紹介されて結婚しました。

結婚する前から回りで日本語を教えて欲しいという人を紹介されたりもしましたが、言語は自分で学ぶものだという私自身の考えが強く、教えるというのも自分に合っていないと感じました。

結婚当初は自分で仕事をする必要性も感じなかったので、ただ育児に専念していました。その後、2人目の子供が18ヶ月を過ぎてから時間的な余裕が出てきたので、近所の日本人のお姉さんがやっている翻訳の仕事をやってみようかと考えるようになりました。

まだ子供が幼なかったので、自宅でできるフリーランスの翻訳をしようと翻訳会社にメールで履歴書を20通ほど送りました。結局、その中で連絡があったのは1社で、すぐにその会社に登録してフリーランスで翻訳の仕事が始まりました。

仕事をしながら感じた韓国と日本の考え方の違い

友達どうしの女性4人組

ボランティア、結婚、出産を通じて十分に韓国を理解していると考えていた私でしたが、実際に韓国社会で仕事をしながら日本との違いを実感しました。

韓国の翻訳会社は数ページの翻訳ならほとんどが納期は翌日で、とにかく「素早さ」が求められます。困難だと言うと、それなら2日後の朝9時まで、という具合です。

逆に日本の場合にはまず、翻訳を行なうという内容の契約書や、秘密を守るという内容の書類を交わしてから仕事が始まり、数ページであったとしても納期は2~3週間後、ということがほとんどでした。

日本はやはり素早さよりも正確さや信頼が求められるのでしょう。日本人の私としては日本の会社の方が仕事はやり易かったのですが、当時は日本の口座に振り込まれたお金はソウルに行って引き出ししなければならず、仕事自体もそれほどなかったので続けることができませんでした。

韓国はコンビニでなくても、朝早くから夜遅くまで営業しているお店がたくさんあります。最近の韓国の目覚しい発展は、朝から晩まで働く国民の底力と素早さ、そしてそこから生まれる効率の良さの結果だと思います。

自動翻訳機の登場と翻訳家の増加、そしてランサーズとの出会い

その後、登録している翻訳会社が3社になり、毎月5万円~10万円程度の収入が入るようになりました。3人の子供達も小学校や幼稚園に通うようになり、自由に仕事をしたり遊びに出かけることができるようになりました。

仕事柄パソコンに向かう時間が多いので、時間があれば友達と一緒に気分転換にソウルの明洞(ミョンドン)や東大門市場、梨泰院(イテウォン)に遊びに行ったり、近くでご飯を食べたりもできるようになりました。

その後、自動翻訳機が出てきたり、日本に留学して来た韓国人や、韓国に住む日本人も増えてきて、翻訳の仕事が減ってきました。その当時に空いた時間を利用して、以前から関心があった健康管理士の資格を取って、家族や回りの人達の健康管理もできるようになりました。

最近は韓国でも共働きが増えています。私の場合、外国人ですから、会社に就職というのは簡単ではありません。今までやってきたフリーの翻訳家が自分のスケジュールに合わせてできたことから、毎日出勤するというのも自信がありませんでした。

そんな頃、日本の姉から紹介されたのがランサーズでした。今まで翻訳しかやったことがありませんでしたが、お陰でライティングという仕事に挑戦することができました。

翻訳をする時も辞書にない言葉や表現があると、英語で調べたり検索することが多かったので、あれこれ調べてライティングするのは思ったより難しくありませんでした。

ランサーズで仕事を始めて1年数ヶ月経ちますが、分かり易く仕事の内容を説明してくださるクライアントに恵まれて、今まで何の問題もなく仕事をすることができました。

仕事には限界がなく、私の夢は尽き果てない

フリーランスは自分で自由に計画を立てて仕事ができるのがとても魅力的です。ランサーズのお陰で登録している会社の仕事だけでなく、日本の仕事も自由に選べるようになりました。

私には翻訳をすることで韓国と日本がさらに理解し合える、架け橋としての存在になれたら、という望みがあります。子育てが一段落した私としても自分の仕事を持っていて良かったと思います。

上の子は中学生になりました。子供達は私を見て、「お母さんは家で仕事ができて羨ましい」と言います。「出勤しなくても良い、ということだけ見て判断しないように」と言っていますが、グローバル時代となり仕事の形態が変化してきた、ということを子供達も十分に理解してくれたらと思っています。

自分が得意な分野は何か、その分野で自分は何をすることができるのかをよく考えて、子供達にも自分の能力を生かした仕事を見つけて欲しいと思っています。

これからも翻訳やライティングの仕事を自分で計画を立てて行ないながら、いつも成長し続ける自分でいたいと思っています。

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