確定申告のやり方 | 初心者必見の白色申告について

確定申告時に提出するものと準備しておくもの
確定申告は、下記の2種類の書類を提出して行ないます。
- 1、収支内訳書
- 2、確定申告書B
- 3、前年1月から12月までに発生した金銭出納の帳簿
(ただし、12月に発生した売掛金は売上として記帳します) - 4、帳簿に記入する経費の裏付けとなる領収証やレシート、通帳類
を準備しておく必要があります。
「3」の帳簿には、収入や仕事で使った経費を記入します。勘定科目といって、交通費や会議費、通信費、売上など、入出金の内容を分類して記帳していきます。「4」は、「3」で記入した入出金の裏付けとなる証書です。
領収書だけでなくレシートも有効です。電車代はレシートが発行されませんね。この場合は、帳簿に内容を記帳しておくと大丈夫なようです。帳簿付けは、無料の会計ソフトやモバイルアプリが出回っているので、使い勝手が良いものを探しておきましょう。
なお、帳簿と証書類は、7年間の保管義務があるので、年度毎にまとめて保管しておきましょう。
所得税算出における考え方 ~白色申告の場合~
所得税は、課税所得に対してかかります。課税所得は、収入から経費や各種控除を差し引いた金額。ちょっと細かいですが、収入や経費とは何なのかを見ていきましょう。
- 1、収入:クライアントから支払われる報酬です。
- 2、経費:電話代やインターネット接続料、ミーティングの際に支払ったコーヒー代、
パソコンを起動するのに必要な電力料金、などの仕事で使った費用のこと。 - 3、各種控除:無条件で適用される基礎控除(38万円)、
医療費に関わる費用、社会保険料など。
大まかに言うと、「1 - 2 - 3 = 所得税の課税対象所得」となります。ですので、2に該当する仕事で使った経費ははしっかり記帳して証書を残しておくことをおすすめします。
どういう出費が確定申告の経費としてあげられるの?
経費として記帳できる出費は、どのようなものが該当するのでしょうか。例えば、仕事でPCを使用してクライアントとメールやデータのやり取りを行なう人は、PCを動かすための電気代、それからインターネットに接続するためのプロバイダー料金がかかりますね。
でも、家で仕事をする場合は、私生活で電気を使ったり、個人ブログやインターネット検索など、仕事外でインターネットを使うこともあるのではないでしょうか。
このような場合は、仮に電気料金の3割を仕事に使っているとして、1年間に支払った電気料金の3割の額を電気代としてあげることになります。
携帯電話の料金や家賃など、私生活と重なっている出費についても、同じように何割かを費用として記帳できます。
スマホアプリでも白色申告用の帳簿が付けられる!
白色申告は、帳簿付けが簡単なので、フリーの会計ソフトや家計簿ソフトでも十分対応が可能です。近ごろは、モバイルで操作可能な会計アプリや、領収証を読み取ってテキストデータ化してくれる便利なアプリも開発されているので、相性の良い会計ソフトを見付けましょう。
将来的に青色申告への移行を計画している人は、青色申告への移行がスムーズにできる「やよいの白色申告オンライン」も候補に入れてみても良いかもしれません。
こちらは、最初の1年間は無料ででき、有名会計ソフトメーカーが制作する会計ソフトなので、操作性などソフトとしての完成度も高いです。また、有償プランには電話やメールのサポートサービスが付いているので安心です。
いよいよ確定申告本番、あなたはネット申告派? 直接申告派?
確定申告は3つの方法から選択して行ないます。
1、インターネット経由で申告ができるe-taxを利用する
わざわざ税務署に足を運ばなくても、家に居ながら申告を行なう事ができます。ただし、マイナンバーカードか住基カードを読み込むためのカードリーダの準備が必要です。
家に居ながら申告できるというメリットのほか、e-taxを利用すると還付のタイミングが少し早くなるという利点もございます。
2、直接税務署に行って確定申告を行なう
税務署に行くのが面倒にも思われますが、この方法を選ぶと、確定申告の方法を担当者に質問しながら行なえます。書類の提出もれや誤りも防げるので、安心です。
3、確定申告書類を郵送する
自宅で出力あるいは記入した申告用紙を郵送します。e-taxのように準備物もないので手軽ではありますが、慣れていないと記入もれなどが発生する可能性が出てきます。
白色申告は、日ごろから帳簿付けや領収証の保管をしておけば、負担もそれほどなく簡単に済ませてしまえます。まずは、会計ソフト探しから始めていきましょう。