南国の楽園・タヒチでフリーランス生活を実現させてくれた仕事たち

南国の楽園・タヒチでフリーランス生活を実現させてくれた仕事たち
南太平洋に位置する人口約17万人のリゾート地、タヒチ。南国の楽園です。現在、家族でタヒチに移住生活を送るフリーライターの林 未知さん。彼女はクラウドソーシングサービス『ランサーズ』と出会えたことで、約9,500km離れた日本の仕事に日々、取り組んでいます。当メディア『THE LANCER』でも活躍する彼女に、これまでのフリーランス生活で記憶に残った仕事を紹介していただきました。【フリーランスが語る、思い出の仕事シリーズ】
LANCER SCORE
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すべての仕事が私にとってかけがえのない出会い!

ランサーズに登録して1年以上が経ちました。タスクにはじまり、SEOライティング、キュレーションサイトの記事作成、ネーミング、脚本、リライト、小説、コピーライティング、取材記事の執筆など様々な仕事をさせていただいています。

いずれもランサーズに登録しないと出会えなかった仕事ばかり! 見ず知らずの、おまけに日本から遠く離れた地に住む私に、仕事を任せてくださりありがたいなぁと常に思っています。今回は、今までの仕事の中で特に記憶に残っている仕事をご紹介します。

仕事を0から1へと増やしていくことの難しさ

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登録して誰もがぶつかる最初の壁は、受注数「0」をいかにして「1」にするかということではないでしょうか? 登録し、プロフィールを記入し、さて……と思っても何の仕事をして良いか分からない。

とりあえずタスクで文章を書いてみるも、一文字1円以下のかなり安い仕事しかなく、やりがいもいまいち感じられない。何に使われるかもよく分からない。私が最初に受注した仕事は「フランス語翻訳」でした。「あまり人気が無く」「自分ができる仕事」と出会えるのは、運によるところも大きいと思います。

『狭き門』でも選ばれると喜びは大きい「コンペ」

センスと瞬発力が必要な「ネーミング」は挑戦しがいのあるジャンルです。早ければ数分で終了し、当選報酬は10,000円超え! 赤ちゃんを抱えるお母さんも、赤ちゃんのお昼寝の合間にサクッと提案できるでしょう。

ただし、倍率数100倍以上とかなり狭き門なのも事実。その分、選ばれると思わずスキップしてしまい、家族に「何か良いことあった?」と聞かれてしまうでしょう。次点に選ばれると経歴には載りませんが、参加報酬が貰えると本当に嬉しいです。

同じくコンペで最も印象に残っているのは私が書いた「朗読シナリオ」が採用されたことです。選ばれるか分からないまま、資料を調べ、あらすじやキャラクターを考え、ストーリーを考えるのはきつかったですが、実際に採用された時は全てが報われ、飛び上がるほど嬉しかったです。

仕事とともにスキルアップの図れる『THE LANCER』

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書いた物の著作権は譲渡し、場合によっては自分が書いたことを口外することもできない仕事が多いなか、この『THE LANCER』では自分の名前で、自分が体験し、取材したことを書かせていただいているので、名刺代わりに紹介できる大変有り難い仕事です。

あまり校正されず、そのままネットにすぐ出る他サイトと違い、こちらは非常に丁寧に校正して戴けるので、自分の未熟さを感じると共に、成長させていただけている場だと感謝しています。

怒涛の着信通知に辟易 | 100人で一斉チャットワークを使う案件

困ったクライアントにも触れておきましょう。ある大規模なリライト案件では、100人以上のワーカーがチャットワーク上で報告し合うことに。5人でチャットでも辟易してしまうのに、想像してみてください。100人以上でチャット!

朝から晩まで担当者とワーカーたちとの間で交わされる怒涛のメール攻撃に、作業以上にとても疲弊してしまう仕事でした。

他にもレギュレーションが毎月細かく変わる「まとめキュレーションサイト」の記事執筆にも手こずりました。徐々に本数が増え、最高月40本のライフスタイルのまとめを数サイトにテーマ出しから担当。冗談でなく「無間ライフスタイル地獄」を体験しました。最終的には、質よりいかにレギュレーションを守っているかが重点に置かれ、非常にしんどくなって辞めました。

ライフスタイルと聞くだけで蕁麻疹が出るような感じでしたが、様々なスタイルのWordPressに慣れたのは良い経験だったと思います。今も時々自分のフェイスブックに、自分が作成した記事が流れてきて不思議な気持ちになります……。

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海外に住んでいると、日本の仕事事情がつくづく異常だと感じることがあるのですが、今まで担当者が三名身体を壊し退社されました。それぞれ違う会社の、別の案件の担当者です。

1人気楽に作業する私には到底計り知れない重圧があるのだと思うのですが、有給取得率世界有数のフランスと有給取得数ワーストの日本はやはり仕事に関する考え方はかなり異なると感じています。

例えば、想定していた仕事が期日までに出来ないとき、フランス人は「そもそもの想定が間違えていた」と捉えます。一方、日本では想定通りにできなかったのは自分のせいだと考え、無理して頑張り過ぎてしまう人が多いのではないでしょうか?

とはいえ、私も日本人なので、ついつい仕事を入れ過ぎてしまうのですが、仕事で身体を壊したら元も子もないので、うまくストレス発散し、静かな情熱をもって長く仕事に取り組んでいきたいです。

時間や場所にとらわれず仕事はできる! これからのフリーランスのあり方

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クラウドワーカーの端くれとして働き始めてから、「自分が必要とされる場は、自分がつくる」と気付きました。今、この記事を書いている瞬間、ランサーズのサービス上にはライティングの仕事だけで、1,292件あります。1,292!もの凄い量です。ライターにとって、それだけの数、自分が必要とされている場があるということです。逆に言えば、1,292もの中から自分で仕事を選ぶことができるのです!

今後ライターの仕事は人工知能のAIなどもライバルに入ってくるでしょう。そうなっても尚、人間にしか書けないもの、私にしか書けないものがあるのだと思います。(今はまだ分からないけど。)仕事を重ねるごとに、経験と同時に謙虚な気持ちが積み重なっていくような気がしています。言葉の森は、まだまだ奥が深いようです。

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