京都の中心地「つながる・あそぶ・つくる」コワーキングスペース |oinai karasuma

京都の中心地「つながる・あそぶ・つくる」コワーキングスペース |oinai karasuma
碁盤の目のように縦横に規則正しく整備された京都の街路地。烏丸通のまんなかあたりに位置する『oinai karasuma』は京都の人々の仕事場としていつも賑わっています。「つながる・あそぶ・つくる」をコンセプトに全席フリーアドレス制。集中したいとき、ゆっくりしたいとき、打ち合わせをしたいとき……など、様々なニーズにこたえる『oinai karasuma』についてご紹介します。
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京都ならではの人たちが集う、ゆるやかなコワーキングスペース

日本が世界に誇る、京都。古いものと新しいものが混然一体となり、唯一無二の都市として熱い注目を集めています。京都の中心地に位置するコワーキングスペース『oinai karasuma』。烏丸御池・四条・烏丸の三駅から、いずれも徒歩5分の便利な場所にあります。

重厚なドアを押して入り、タイル張りの落ち着いたエントランスを抜け、エレベーターに乗って4階へ。まるでカフェのように、ゆったりと落ち着いたおしゃれな空間が広がっています。名前の「oinai」は京都弁で「こっちへ、おいでなさい」の意味だとか。その名の通り、一線で活躍する人たちが集い、働いています。

観光や出張のついでに気軽に使える『たちより』利用、また京都ならではの人々が集まり自然に繋がることができる『おいない会員』など、使い方はあなた次第。『oinai karasuma』マネージャー、藤原 奈那さんにお話しを伺いました。

oinai karasuma』ワークスペース情報
■ 場所:京都市中京区烏丸通り蛸薬師南入る手洗水町647トキワビル4-B
■ 料金:1、たちより(初期手数料一律\500) 1h \300、1日\2,000、
         回数券(11枚綴。使用期限2ヶ月)\3,000 
     2、おいない会員(初期手数料一律\5,000) ひねもす(終日)一ヶ月\10,000、
             あさゆう(朝と夜のみ)一ヶ月\7,000、
             はたあげ(スタートアップ。登記可能)一ヶ月\15,000
          3、つきずき会員(毎月更新制)(初期手数料\500)一ヶ月\15,000
■ 営業時間:平日8:30~22:00、土・祝 10:00~20:00
              定休日:日曜日(イベントの場所貸しは可能)
■ 電源 :◯   ■ WiFi:◯
■ 特徴:京都の中心地にあり、三駅利用可能でアクセスが良い。平日は朝8:30から利用可能。月会員は三種類あるので、使いたい時間帯や内容によって選べる。立ち寄りは一時間から利用可能。キッチンスペースもあり、レンタルも可能。

建築設計事務所が手掛けるコワーキングスペース

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- 京都のコワーキングスペースの現状を教えてください。

藤原:全て把握しきれていないのですが、京都には全部で10ほどのコワーキングスペースがあります。コワーキングスペース同士の横の繋がりもあり、一昨年、京都市内の6つのコワーキングスペースの運営者が集まり「コワーキングフェス」というイベントを開催しました。その時より、現在の方がさらにコワーキングスペース、利用者共に増加しています。

『oinai karasuma』の運営会社は建築設計事務所の『株式会社 アーキネット京都 』。『oinai karasuma』と同じフロア、廊下を挟んで向かい側にオフィスがあります。コワーキングスペースを始めるきっかけとしては、ビルのリノベーションに携わらせていただいた時に、当社代表の黒木がインターネット上で、『コワーキング』という言葉を見つけ、その時にピンっときたそうです。これから時代の変化と共に働き方も変わっていくだろう、ということで、ぜひここでコワーキングスペースをやってみたい、と。

当社は設計事務所ということで、ハード面(建築)は手がけてきたものの、ソフト面(運営など)は今まで取り組んだことがありませんでした。そこで、ソフト面(運営など)を学ぶためにも、実際に自分たちでコワーキングスペースを運営しようと考え、事務所の引越しと同時に『oinai karasuma』を立ち上げました。

ものづくりの街・京都ならではの内装と客層

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- 確かに、こちらの『oinai karasuma』は、雰囲気があって素敵ですね。

藤原:『oinai karasuma』の建具は昔の小学校のようなイメージ。皆さんが自然と馴染めるような落ち着いた雰囲気を心がけ作りました。時間の経過、利用者の増加とともに「場」に変化を与えるため、半年に一度位のペースで模様替えをしたり、運営システムを随時更新しています。利用者に常に新鮮な気持ちを味わってもらいたくて、快適な仕事場づくりを行なっています。

『oinai karasuma』の壁には、友人によって描かれた壁画があり、これまでもたくさんの方々に協力していただき、運営を続けてきました。今後も面白い人々が集まる場所になればいいなと思います。

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- 利用者はどういった方が多いですか?

藤原: デザイナーや、映像クリエイター、フォトグラファー、ライター、テキスタイルデザイナー、建築家、不動産、コンサルタント、お着物関係の方など、さまざまな業種の方に利用いただいております。利用者は月会員の『おいない会員』が主軸で、プラス追加料金がかかるのですが、固定ブース席も人気で最近増席しました。

- 利用者はものづくり関係のお仕事に携わっているフリーランスの方が多いですね。

藤原: そうですね。京都の中心地にあるので、住所利用を希望される方も多く、例えば東京の会社の支店として、『oinai karasuma』に住所を置きたいという方もいらっしゃいます。京都は家賃が高く、会社を立ち上げる方の初期費用を抑えるには使いやすい料金設定としているので、利用者の増加に繋がっていると思います。その他、ドロップインの『たちより会員』は一時間から利用可能なので、カフェのように気軽に利用されています。東京から出張の方や、外国の方にもよく利用いただいております。

イベントを通し、人が集い、新しい商品が生まれていく

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- 『oinai karasuma』で開催されているイベントについて教えてください。

藤原:イベントは現在、我々が場所を貸し、利用者がイベントを持ち込んで行なうスタイルが多いですね。例えばギャラリーとして使われたり。皆さん『oinai karasuma』の空間を気に入ってくださっているようです。それまで当スペースを知らなかった人たちがイベントを目当てにお越しになり、当スペースを知っていただくケースも増えています。

『oinai karasuma』主催のものとしては『麺の会』という麺を味わうイベントがあります。会員さんで麺打ちできる方がいて、月1回くらい、当スペースで麺を打ってくれる。打ち立ての麺を目当てに訪れる方や、月会員さんでもイベントを楽しみにしている方も多いです。また、3~4ヶ月に1回くらい『オイナイナイト』という会員交流会や『オイナイバー』といって、その日だけ1杯200円でお酒を飲めるイベントなども開催しています。このようなイベントを通して会員同士で新しい仕事を生み出したり、会員以外の方との繋がりができたりとゆるやかに交流されています。

当スペースでのイベントがきっかけで完成した商品が『CONFIANCE(コンフィアンス)』の『螺鈿ジュエリー』。京都・嵐山にある『嵯峩螺鈿・野村』の螺鈿クリエイターのむら まりさんが、若い人に螺鈿の魅力をもっと広めたいということで作られたジュエリーです。会員交流イベントである『オイナイナイト』にのむらさんが参加されたときに、「デザイナーを紹介してくれないか」と相談を受けたのがきっかけで始まりました。人との出会いに興味・関心のある方が気軽に来店できるイベントは大切だと実感しています。

これからも、つながり、育まれる場として

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- 『CONFIANCE(コンフィアンス)』の制作に『oinai karasuma』はどのように関わられたのですか?

藤原 :商品は職人である、のむらさんのお父様と、一部行程をのむらさん自身が行ない、プロモーションやブランディング、広報やパッケージデザインなどはのむらさん、外部運営者のグラフィックデザイナー、私の共同で作り上げ、oinai karasumaのコラボ企画として制作しました。出来上がった『螺鈿ジュエリー』は非常に好評で『京ものユースコンペティション』で準グランプリを受賞致しました。

また最近、設計事務所の仕事でホテルが完成したのですが、ホームページをoinai karasuma利用者の方に作ってもらいました。その他にも利用者の方から「動画をつくれる方はいらっしゃいますか?」という相談があると、その分野を専門とする利用者を紹介するなど、利用者同士で新しい仕事が生まれるような、きっかけづくりをしています。他業種の人々で場を共有するコワーキングスペースならではの場面に出会えることは、運営を行なうひとつの楽しみでもあります。

-今後の見通しについてお伺いしても良いですか?

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藤原:今後も人と人を繋ぐことが『oinai karasuma』を通じて実現できれば理想ですね。あとは皆さんが使いやすい場所として、環境を整え、働きやすい場所をつくっていきたいと思います。

筆者:月会員の方々のプロフィールを拝見したら、西陣織の帯や浴衣なども手掛ける『テキスタイルデザイナー』や元芸妓の方など、さすがは京都ならではの顔ぶれで驚きました。キッチンもあるので、利用者の中にはこだわりのコーヒー豆を冷凍庫にキープし、ご自分のミルで挽いてコーヒーを愉しまれる方もいらっしゃるとか。こんなおしゃれなコワーキングスペースで働きたいなぁと思わされた、『京都oinai karasuma』です。

(おわり)

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