古くて新しい鎌倉のシェアオフィスから｜鎌倉・旅する仕事場

古都・鎌倉で働く人を増やしたい！ 生活と仕事を楽しみ、人とつながりながら働けるオフィスを目指して

住みたい街として常に人気の「鎌倉」。憧れから鎌倉に居を移す人も増えています。ところが、仕事を探すとなると難しいというのが現実です。IT企業は鎌倉に集積しつつありますが、働く場の少なさは否めません。

そこで、「クリエーターを増やしたい」という想いの下、鎌倉で働く場所を提供しようと『鎌倉・旅する仕事場』を企画・立案。グッドデザイン賞を受賞したカヤックのオフィスは、掘りごたつのある畳エリアや和室を囲むように作られたカウンターなど、和洋が融合したスタイリッシュな空間で、気持ちよく働ける場としては文句なしです。

こうしてシェアオフィス『鎌倉・旅する仕事場』を立ち上げたカヤックの三好さんと、管理・運営を任されている『株式会社ANTz』の敏蔭さん、石川さんにお話を伺いました。

さまざまな人のそれぞれの仕事と生活。どちらも楽しむ人を全力で応援したい。

－ オフィスの契約者（会員）さんにはどのような方がいて、どんな風に働いていますか？

現在、33名の会員がいるのですが、デザイナーやエンジニア、映像作家、マンガ家、書道家、英語でベビーシッターをする事業で起業した方など多種多様です。年齢も30代から50代までと幅広い方々に利用していただいています。

365日24時間いつでも利用できますから、皆さんそれぞれ好きな時に来て、好きな時に帰りますが、お昼過ぎから夕方までが混みますね。そして、固定の方でも週3くらいで利用する方が多いでしょうか。

人気観光地・鎌倉でも、オフィス内はとても静かで落ち着いているので自分のペースを守れます。

－ やはり皆さん、鎌倉が好き！という方ばかりなのでしょうか？

そうですね。大きな「売り」はそこですから。ぜひ鎌倉が好きな人に来てもらって、住んでもらって、働いてもらいたいです。

会員の皆さんは、仕事を生活に自由に組み込んで働いていますね。鎌倉の生活を満喫しつつ、仕事も……という感じでしょうか。なかには、江の島でサーフィンを楽しんでから鎌倉のここで仕事をするというツワモノまでいますよ。

鎌倉とカマコンバレーと旅する仕事場。3つがリンクして人と仕事の広がりを生む

－ カマコンバレーとは何でしょう？ シェアオフィスとどう関係しているのですか？

鎌倉をITで全力支援する団体が「カマコンバレー」です。シリコンバレーに倣い、鎌倉の街にIT企業が集うことを目指しているだけでなく、「カマコン＝鎌魂」という鎌倉の魂を持つ人たちが集まるコミュニティーです。

カマコンバレーに関わっているメンバーが『鎌倉・旅する仕事場』の会員だったり、カマコンバレーの活動や仕事を他の会員が協力することもあったりと、リンクしていることが多々あって密接なつながりになっています。

1人でただ黙々と働くよりも、オフィスと同様に才能もシェアしてもらいたい。だから、『鎌倉・旅する仕事場』では、場所を提供するだけでなく、外部からの仕事を紹介したりもします。つながりの和を広げることで、職種もスタイルも関係なく、自分の思うように長く働くことができるのです。

鎌倉で働きたい人、集まれ！ 鎌倉のシェアオフィスで才能をシェアしてください

－ 憧れの鎌倉で職住近在ができたら最高ですよね。都会の刺激を求めるライフスタイルの方には物足りないかもしれないけれど、最近は若い人が自然を求めて鎌倉に移住するパターンが多いと聞きました。

古き良き鎌倉には、新しい可能性もたくさんあります。山も海もある豊かな自然の中、自分らしい働き方や生き方を発見し、充実させることができるのが鎌倉。若い人の目に魅力的に映るのも納得です。

鎌倉で働いてもらうために、『鎌倉・旅する仕事場』も奮闘しています。地元企業からの仕事を紹介したり、会員同士がビジネスコラボレーションしたりできる環境もシェアオフィスの大きなメリットではないでしょうか。

そしてもっとたくさんの人に鎌倉で働いて欲しいです。特に、エンジニアさん求む！ です。こちらに来たら場所と仕事は何とかします！（笑）。というのは冗談ですが、ぜひ！

『鎌倉・旅する仕事場』にはあと7人ほど入居可能ですので、興味を持ってくださった方はまず内覧会へいらしてください。オフィス内外の環境も自慢ですが、登記や郵便物の受け取りなどサービスも充実しております。ぜひ観光だけじゃない鎌倉の魅力を知って、長く働いていただき、濃いつながりを作って欲しいと思っています。

（おわり）