業務委託で必須の請求書作成をスマートにこなすコツ

業務委託で必須の請求書作成をスマートにこなすコツ
業務委託として仕事をするには、請求書を自分で作成し提出しなくてはいけません。報酬を得るためには大切な書類なので、金額や記入漏れなどのミスが無いように細心の注意をしたいものです。そこで、業務委託での請求書の作成をササッとスマートにこなすコツを見ていきましょう。
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まずは源泉徴収税額からやっつける

業務委託といっても職種によって請求書には若干の違いがあります。特に関わるのが源泉徴収票。例えばフリーライターの場合、報酬の種類は「原稿料」です。この原稿料は源泉徴収の対象です。

一方、フリーデザイナーの場合はサイトのデザインだけならば源泉徴収の対象となりますが、サイトの制作全般を請け負うと対象外になります。このように業務委託を行なった場合、職種によって請求書の内容には違いが生じます。源泉徴収の必要があるものとそうでないものがあるので、一度、国税局のホームページなどで確認することをおすすめします。しっかりと確認することで、業務委託を行なうことになっても困らずにすむことと思います。

気になる源泉徴収税額の計算方法ですが、若干ややこしく、1回の請求額が100万円以下の場合は「支払金額×10.21%」となります。100万円以上の場合は「(支払金額-100万円)×20.42%+102,100円」と、ハードルの高い税率計算ですが、まずはここをクリアすると「ちょっと自分ってカッコイイ」と、俄然やる気が起きます。

確認しておくべき項目は最低でも5項目!

業務委託で請求書を提出する際、直前でも構いませんが、相手に確認が必要な項目は一度で済ませたいものです。何度も「追加ですみませんが……」と質問を繰り返すのはスマートではありません。業務委託で請求書を提出する前に、確認しておくべき項目は次の5項目です。

「源泉徴収を含めての金額なのかどうか」、「消費税は内税か外税か」、「請求書の提出の日付と提出日」、「締日と支払日」「振込手数料はどちらが負担するのか」。

まず、業務委託で源泉徴収や消費税、振込手数料などを支払い金額に含むという場合、実質の請求額は随分低くなります。あとから戻ってくる分がある場合でも、できる事なら税額は業務の報酬額に上乗せしてもらえると有り難いですね。その旨は前もっての確認が大切です。締日と支払日もしっかり確認しておきましょう。あとでガッカリせずに済みます。

請求書に記入漏れが無いか必ずチェックしましょう

業務委託で請求書を作成する時、日付、宛名、自分の住所・氏名・連絡先・振込先・振込期日・請求額などが記入漏れになっていませんか? 何度も訂正のやり取りをしているうちに、相手側の支払い締め日が過ぎてしまい、1か月支払いが先送りになるケースもあります。

業務委託として仕事をしている身としては、何が何でも期日内に支払いが完了してほしいところなので、慣れないうちは訂正を見越して早めに請求書を提出するのも良いでしょう。請求書で特に訂正が必要になることが多い箇所は、金額詳細の記入漏れと税額のミスです。業務委託の請求書を作成する際は、金額詳細に関して、1つ1つ項目別に1行ずつ分けて書く方が間違いはありません。

電子印鑑を作って請求書などを本格的に

郵送で書類をやり取りしていたころは当然ながら朱肉で印鑑を押していましたが、データ文書でやり取りする時代になると、「データ送信で済む場合」と「印鑑がほしいので郵送してください」と言われる場合とがあります。

業務委託の請求書を作成する際、印鑑が必要な書類でも、多くはきちんと電子印鑑や印鑑のスキャン画像が押されていれば問題ない場合もあります。なかには、公的な請求書等の書類の場合は、どうしても朱肉で印鑑を押す必要がある場合もあります。業務委託の請求書の場合はあくまで請求の時点での書類なので、電子印鑑で充分です。

印鑑を押した白い用紙をスキャンして加増を切り取り、背景の透明化で加工すれば本物と同じような印鑑として使えますし、現在のワードソフトや会計ソフトでは電子印鑑をすぐに作成できる機能もあるので、ぜひ活用してみましょう。

総合すると会計ソフトやアプリもおススメです

業務委託の日々の記帳を一覧にまとめて、最終的に確定申告の書類作成までの全行程を行なってくれるのが会計ソフトです。特に有料版の機能は優れているのですが、自分に向いているソフトが見つかるまでは無料版を試したいところ。

最近ではfreeeという会計ソフトが無料お試し期間もありとても人気。業務委託の請求書を作成する必要があったら、会員登録して無料で使ってみると良いでしょう。また、スマホの財政アプリや家計簿アプリも、日々の業務委託で必要な記帳をデータとしてエクスポートできるものが多く、実のところ使いやすい。

いっそのこと家計簿アプリを使いこなすのも良いのではないでしょうか。筆者自身も最初はExcelに関数を埋めて財政管理をしたりオンラインソフトを使ったりと色々なものを試しましたが、現在はスマホとPCが連携して使える家計簿アプリを使っています。レシートをよく使う場合は「Dr.wallet」、家計簿を公私で使い分けるためにアカウントを複数持ちたい場合は「Zaim」などがおススメです。

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