フリーライターが陥りがちな4つの地獄と、回避する方法

やる気のある人こそ要注意…フリーライターに起こりがちな問題と解決策とは?
フリーライターといっても、1社で専属のように働く人もいれば、2~3社からまとまった仕事を受けている人、新規のクライアントを積極的に開拓していく人などスタイルはさまざまです。
筆者はどちらかというと、何社とも契約をして様々な仕事をするスタイル。あれもこれもと営業をかけ、暇なときは何もすることがないのに、重なった時は地獄を見る……。そんな状況が幾度となくあります。
そこで、過去に何度もピンチなってしまった理由を考えてみたのです。フリーランスライターが起こしてしまいがちな問題について、解決策や回避策をご紹介します。
断りきれず…「仕事引き受けすぎ地獄」
フリーランスによくあるのが“つい仕事を引き受けすぎてしまう”こと。
1度断ったら次は依頼が来ないのではないか?という恐怖も手伝って、なかなか仕事を断るのは難しいですよね。
しかし、大量に引き受けて“結局できない”という事態は最悪です。信用を失うどころか、相手に大きな損害を与えてしまいます。
仕事をこなそうと躍起になると、クオリティが低くなりミスを連発。評価は下がり、次回からの発注は見込めません。ですから、自身の能力と仕事量を見定めて依頼を受けましょう。
自分から営業しておいて断れない。そういった状況の時は、誠実な態度で相手に説明してください。
- 仕事はぜひ引き受けたい
- けれど今すぐは作業できない
- いつごろからならできる
上記をしっかり伝わるようにすれば、よほど急ぎ案件でない限り話を聞いてくれるでしょう。
できないと言えず引き受けて自爆「どうにもならない地獄」
これ、できませんか? と持ちかけられた仕事。やったことはないけど、なんとかなるだろう……そんな軽い気持ちで引き受けると、後悔するかもしれません。
専門分野の看板を掲げるライターでなければ、いろいろな仕事の依頼を受けるでしょう。とくに仕事が少ない時期に依頼されると、なんでもいいからやります! という気持ちになるものです。
しかし、まったく未知の分野には想像外の苦労が付きもの。筆者は資料に書かれた単語の意味ひとつひとつが、ほとんど理解不能! という経験もありました。
わからない分野の仕事は、手間も時間もかかります。他に案件を依頼されても、断らなければならないケースも出てきます。何も確認せずOKを出すのではなく、ある程度リサーチしてから引き受ける、引き受けないの判断を下しましょう。
ただ、少しでも興味があるのならば思い切って引き受けることをおすすめします。他に仕事のあてがなく、時間があるのならチャンスです。多少の無理は成長できる大きなきっかけ。未知の分野を知ることで、得られる発見もあるでしょう。
最終的に判断を下すのは自分自身です。後から「ああすればよかった……」ということのないように、慎重な判断をしたいですね。
仕事をダラダラひきずる「けじめつかない地獄」
フリーランスライターは「職場=自宅」という人が多いです。家にいながら仕事ができるというのは大きなメリットである反面、けじめをつけにくいというデメリットがあります。
別件でPCを開いたはずなのに、いつの間にか仕事について考えていたり、資料を読んだり、作業をしていたりという状況があります。
その大きな原因のひとつに、“クライアントからのメール”があります。メールはすぐに返信が鉄則! という気持ちはわかりますが、いつでも対応していたらキリがありません。
解決方法として、あなたの“営業時間を決める”という手段がおすすめです。メールの署名などに営業時間を明記しておく、あらかじめクライアントに伝えておくなどするとよいでしょう。
営業時間を相手に知ってもらえば、営業時間外のメールに即返信する必要はありません。相手もいつあなたに連絡がつきやすいのかがわかり、助かります。仕事とプライベートを分けONとOFFのメリハリをつければ、仕事の効率も上がりそうですね。
年中無休で働き続ける「休めない地獄」
「けじめつかない地獄」「仕事引き受けすぎ地獄」の延長として、休めない地獄があります。
フリーランスはいつ、どこで仕事をしようが自由です。納期とクオリティ基準を守れば問題ありません。従って、いつ休暇をとるのかも本人次第。しかし意外と休みをとるタイミングが難しいのです。
ちょっと余裕ができたから仕事をいれよう。というのもいいですが、たまにはゆっくり休む時間も確保しましょう。
地獄に陥らないための秘訣は“断る”という選択肢を持つこと。
フリーランスは体が資本。体調を崩して働けなくなれば、その分だけ収入が減ります。無理に仕事を受け体を壊したり、クオリティが低くなるのは、誰の特にもなりません。自分の体を大事にしながら、フリーランスの仕事を進めていきましょう。