フリーランスの心得。自由と責任がセットの働き方
WEBクリエイターが語る、フリーランスという働き方のメリット
どんな働き方にもメリット・デメリットがあります。私はフリーランスとしてWEB制作業務を請け負っていますが、メリットはやはり”時間や仕事を自分の裁量で決められる”点です。
服装、環境、休日、業務時間などを全て自分で決めることができるので、思い通りに動けない!といったストレスが激減しました。
自分で責任を持たなければいけない大変さはありますが、仕事に対する自分の頑張りや努力をきちんと成果として実感できるので、非常に大きなやりがいも感じられています。
精神的な充足が大きいことはお分かりいただけると思いますが、その反面”収入が安定しない”というわかりやすいデメリットもあります。営業を行なうのも自分、クラウドソーシングで仕事を取るのも自分なので、依頼を請けられなければ収入が生まれません。
依頼を請け負ったとしても、無理して安い金額で受注してばかりいては割に合わず苦労がかさむだけです。メリットの恩恵を十分に感じるためにも、デメリットもカバーしていきたい。そんな方のために、私が常に意識している心得をお教えします。
フリーランスでも収入を安定させる働き方を考える
収入の安定化はフリーランスという働き方を選んだ全員がお悩みだと思います。私がクライアントからWEB制作の依頼を受ける方法は3つ。
(1)クラウドソーシングの活用、(2)紹介を受ける、(3)営業・マーケティングを行なう、という方法に分かれていますが、どれも安定的ではありません。
しかし、これは考え込んで必ず解決できる問題でもありません。まずは、アンテナを伸ばして新情報をどんどん受け入れるようにしましょう。新しい情報には様々なヒントが隠されています。
一例ですが、WEB業界では”キュレーションメディア”、いわゆるまとめサイトが流行っています。キュレーションとは他のWEBサイトやSNSの情報を切り貼りして、ユーザーが知りたい情報をわかりやすくする手法です。自分でコンテンツを作りこむ必要がないので、少ない労力で多くの情報を発信できるのが特徴ですね。
キュレーションで情報を充実させたまとめサイトを作成し、アフィリエイトと広告枠を組み合わせると、アフィリエイト収入と広告収入で毎月ある程度安定して収入を得ることができます。情報収集を怠たらず真剣に考え続けていれば、必ず突破口が見えてくるはずです。
自分らしい働き方で、フリーランスとしてのブランドを構築する
フリーランス=個人という印象が強いですが、個人には必ずイメージが付随します。私はそのイメージをコントロールすることが重要だと思っています。
例えば、あなたが依頼人となってイメージキャラクター制作を依頼するとしましょう。何でもやります!というAさんと、イラスト専門で請け負っています!というBさんがいたら、専門でやっているBさんへ依頼したくなりませんか?
つまり、依頼人に”どういう仕事をしてもらえるか”をイメージさせるための”ブランディング”が必要なのです。ブログやSNSなどでポートフォリオを公開し、業務内容やクオリティのイメージを持たせることも、ブランディングの1つです。
ブランドは自分の労働環境を守ることにも繋がります。ハイクオリティなイメージを植えつけられれば、費用が安すぎたり納期がタイトすぎる無茶な依頼は自然と減っていくでしょう。
フリーランスの場合は会社とは異なり、自分は自分で守る必要があります。自分らしい働き方を守るためにも、自分の仕事・自分自身をブランディングしていく意識を持ちましょう。
フリーランスは自由!しかし、全責任も自分にあるのだと認識する
自由な環境で自由な働き方。フリーランスというと良い面ばかりに目が行きがちですが、自由であるものの義務として、全責任を自分で負わなければなりません。
納期に間に合わない、クライアントの満足いく成果物ができない、そういった問題が起こったとき、当然ですが自分で解決するしかないのです。
リスクヘッジを考えて、常日頃からスケジュール管理や体調管理を行なっていきましょう。毎月の固定収入がありませんから、収支管理も重要なポイントです。
請求金額=利益ではないので、今月の収支状況はどうなっているかをきちんと把握し、経営的観点から自分の生活を考えることも重要です。
フリーランスという働き方が自分に合うのかを見極めましょう
一口にフリーランスといっても、専業の方もいれば、副業として行なっている方もいます。仕事へのスタンスも人それぞれですから、こうあるべきだ!という万人共通の答えも当然ありません。
しかし、自分のアイディアで自分がやりたいことに挑戦できる素晴らしさは、全てのフリーランサーが感じているでしょう。あなたは会社員であることにストレスはありませんか?自分のやりたいことができていますか?
あなたのできること、やりたいことに合わせた、あなただからこそできる働き方があるはずです。今の働き方が本当に自分の生活を豊かにしてくれるのか、きちんと見極めておきましょう。