フリーランスのメールアドレスは何が良いか|フリーメールは信用されない?

フリーランスのメールアドレスは何が良いか|フリーメールは信用されない?
フリーランスで仕事を始めるにあたり、用意するモノのひとつとしてメールアドレスがあります。仕事の効率を上げるために必ず必要となってくるものですし、ネット上での“名刺”となるものでもあるので、メールアドレスについて真剣に考えてみましょう。フリーランスに適したメールアドレスとはどのようなものでしょうか。
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フリーランスとして信用されるためには

“フリーランスとして働くこと”と“サラリーマンとして働くこと”を比較した場合、大きな違いは“個人”で働くのか“集団”で働くのかということです。一口にフリーランスの仕事と言ってもその業態は様々ですが、いずれにせよ何でも自分でこなしていかなければならないのがフリーランスなのです。

ではフリーランスとして一番大切にしなければならないものは何なのでしょう。それはクライアントからの“信頼”です。クライアントから“信頼”を得ることによって、次の仕事につながり、更にそこから新たなクライアントへとつながり……といったように、信頼が仕事の輪をどんどん大きくしていってくれるのです。

信用を得る方法としては、大きく“CONTENT”と“FORM”に分けることができます。“依頼された仕事の中身を充実させる”これが、“CONTENT”による信頼を得る方法です。一方、HPや名刺(FORM)といったファーストコンタクトでの印象を損なうと“信頼”を得ることはできません。仕事で使用するメールアドレスも信頼を得るFORMとして大切なものなのです。

メールアドレスが相手に与える印象 その1~ローカル部

メールアドレスは、「ローカル@ドメイン」の形で構成されています。仕事で使用されるメールアドレスのローカル部については、その使用目的により、「個人名」「屋号」「企業名」「info」など、もしくはこれらの組み合わせとなることが多いようです。

ローカル部については、使用できる文字に制限があるくらいで、かなり自由度は高くなります。以前、仕事上でメールアドレスの交換をさせていただいたときに、「katudon_daisuki@~」という、少し“ウケ”を狙ったローカル部にされていたものがありました。

確かにメールアドレスの交換時にその話題で盛り上がったことを覚えています。こういった多少奇をてらったものも、よほど相手に「?」と思われない限り、印象を残すといった観点から見れば「あり」だと思います。

メールアドレスが相手に与える印象 その2~ドメイン

一方、ドメインの部分はどうでしょう。多くの企業が採用しているのは「.co.jp」、「.com」、「.net」、「.jp」です。これに加え、最近「.biz」「.or.jp」なども見られるようになってきました。

ある統計によると、これらのドメインのうち一部上場企業の98%が「co.jp」を使用しているそうです。ドメインによって登録可能対象者や個数が異なっていることはご存じでしょうか?例えばこの「co.jp」は日本国内に登記のある企業しか登録できず、しかも登録できるドメインは1組織につき1つだけなのです。そういった制約によって、日本企業のイメージである「安心感」「信頼感」といったよい印象をドメインの中で表しています。

次に「.com」、「.net」は、企業・個人に関わらず、何個でも登録できますが、企業のドメインとしては多少弱いかも知れません。ただ、個人で使用した場合には、多少「信頼」感が生まれるような感じがします。また「.jp」も同様ですが、日本に住所がある必要があります。見ていないようで見ているのがメールアドレスのドメインです。“見られている”ことを意識しながら、ドメインを選ぶ必要がありそうです。

メールアドレスが相手に与える印象 その3~フリーアドレス

フリーランスとして仕事をスタートする場合に、ほとんどの方がメールのドメインについて悩むようです。かくいう私も未だ悩んでいます。私は現在フリーメールである「gmail.com」を使用しています。

フリーメールであるからといって、不具合等は全く感じていませんし、gmailのアドレスでメールを送って、その後、クライアントから仕事を打ち切られてしまったということもありません。ただ、心のどこかで“ちゃんとした”ドメインを取得しなければならないのかなと思っていることも確かです。

上に“ちゃんとした”という表現をしましたが、その基準は自分の中では“お金がかかっているかどうか”だと思っています。“ドメインにお金がかけられる=ちゃんと仕事している”といった図式です。おそらくほとんどの方がそういった見方をするのではないでしょうか。クライアントが満足する仕事をすれば全く問題ないということは分かっているのですが、ドメインを見て、“値踏み”する人がいることも確かです。

たかがドメイン、されどドメイン はてさて結論は

メールアドレスのドメインをどうするか。本当に難しい問題ですね。昔こんな経験をしました。行政書士として駆け出しのころ(駆け出しといっても30代半ばでしたので、ある程度の貫録はありました)、県内の書士が集まる会合の席で突然「何番?」と聞かれました。

何のことが分からず戸惑っていると、「登録番号のことですよ」と言われたので、「●●●番です」と答えると、その人は「じゃあまだ登録したてだね。クライアントにもし番号聞かれても、適当にごまかしておいた方がいいよ」とアドバイスを下さいました。

クライアントによっては経験の浅い書士に対し、あからさまに態度が変わる人がいるとか。本人自身ではなく、士業の登録番号など本人の分身となるものを見て、その人を判断するという人もいるということを知って、少し怖くなったことを今でも覚えています。

ドメインについても同じことが言えるのではないでしょうか。もちろんフリーメールアドレスを使ってばりばり仕事をこなしている人もいることは確かです。結論は……「.com」や「.net」といったドメインを使う金銭的な余裕があるなら使いましょう。もちろん私的な結論ですが。

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