趣味が仕事にもたらす4つのメリット|フリーランスは趣味を持つべし
フリーランスが趣味を持つと、時間を効率的に使うようになる
私は趣味としてランニングやトライアスロンに取り組んでいます。どんな趣味にせよ、それを楽しむには時間が必要です。しかし毎日仕事に追われている状態では、残念ながら趣味に割ける時間はないでしょう。では、どうするのか。仕事を含め時間を効率的に使い、時間を生み出すことが必要となります。
例えば私の場合、毎日1〜2時間はトレーニングに費やしています。しかしランニングを始める以前は、ときに徹夜となる日もありました。「走りたい」という思いが強まるとともに、「そのためにどうするか」を真剣に考える。その結果として生まれたのが、次のような工夫です。
- 取材後は帰りの移動時間を使い、スマートフォンで原稿を下書きする
- 打合せ後は走って帰る(移動時間もトレーニングに組み込んでしまう)
- 夜更かしせずに早起きする(眠くなる夜間は効率が悪い)
ただ漠然と「時間を効率的に使おう」と思っても、なかなか簡単ではありません。しかし「趣味のために」という目的ができることは、大きな後押しとなるでしょう。最終的には通常の業務スピードも上がり、同じ時間でより多くの仕事をこなせるようになります。そうすれば、収入増加にも繋がっていくはずです。
趣味を通じて仕事以外の仲間が広がる
フリーランスは組織に属していないため、人間関係が狭くなりがちです。元会社員の私も、会社員時代から今もなお繋がっている人は数えるほど。しかし仕事外における人との繋がりは刺激的であり、仕事にもプラスに働きます。
趣味に打ち込んでいると、自然と同じ趣味を持つ仲間が増えてきます。個人スポーツのマラソンでさえ、驚くほど多くの仲間ができました。幸いにビジネスパーソンとしても素晴らしい方々が多く、趣味を越えた縁が生まれています。
ときに仕事についてアドバイスをいただいたり、仲間から仕事の相談を受けたりすることも。こうした人間関係は、フリーランスにとって価値あるものといえるでしょう。趣味は、そんな仲間の輪を広めるキッカケとなります。
やる気がでないときの気分転換に趣味は最適
誰しも仕事に行き詰まりを感じたり、集中できなかったり、あるいはやる気が起きないことはあるはずです。もちろん、中には「とにかく、無理にでも仕事は進めなくてはいけない」という方もいるでしょう。しかしやる気が出ないと、パフォーマンスは低下してしまいます。
そんなときは、思い切って仕事から離れてみてはいかがでしょうか。気分をリセットすれば、改めて仕事に集中できるかもしれません。心から「楽しい」と思える趣味があれば、ほんのわずかな時間でも良い気分転換になるものです。
実際、私もよく衝動的に外へ走りに行くことがあります。たとえ原稿を書いている途中でも、「頭がすっきりしない」「思考がまとまらない」というときは迷わずに。ただ“走る”ことを楽しむ時間が、沈んだ気持ち、乗りきらない気分を引き上げてくれます。汗をかき、シャワーを浴びてスッキリすると、走る前とは別人のように頭がスッキリするから不思議です。
やがて趣味が仕事に繋がっていく!?
私は現在“走る”フリーライターとして、ランニングを始めとしたスポーツライティングに多く取り組んでいます。しかしランニングを始めたのは4年前のこと。それ以前はビジネスやIT分野を軸としながら、オールラウンドにライター活動を行っていました。
ふとしたキッカケからランニングを始め、いつの間にか走ることが生活の一部となり、“走る”フリーライターと名乗り始めたのが2年前のこと。もともと陸上競技部に所属していた経験を活かし、同時期から中学校の陸上競技部でコーチも務めています。
ライターとしてランニングに関する自身のノウハウを執筆したり、ランニングアイテムやレースの紹介記事を書いたり。先日は「離島を走ってランニングコースを取材する」という仕事を頂き、伊豆諸島や八重山諸島を走ってきました。趣味として始めたランニングが、いつの間にか仕事に深く関わっているのです。もちろん自ら望んで起こしたアクションですが、私にとってこれほど楽しい仕事はありません。
趣味と仕事を混同すべきか否かについては、恐らく賛否両論あるでしょう。しかし「楽しいこと」に仕事として関われる機会は、私の経験上、とても貴重で素晴らしいものです。打ち込める趣味を持つことには、今の仕事、あるいは人生を大きく変える可能性があります。
ただし私のように、ランニングをはじめとしたスポーツを勧めたいわけではありません。「心から楽しいと思える」趣味であることが大切なのではないでしょうか。だからこそ、そのために頑張れる。時間を上手くコントロールし、収入面でも気兼ねなく取り組めるよう仕事に身が入るというものです。
もし「そうは言っても、趣味なんてそうそう見つからない」という人は、周囲に目を向けてみましょう。何かに熱心に取り組んでいる友達・家族がいれば、ちょっと混ぜてみてもらってください。その一歩が、自分にとってかけがえのない趣味を発見することに繋がるかもしれません。