確定申告の前に、個人事業主がやるべき2つのこと|現役税理士さんに聞いてみた

確定申告の前に、個人事業主がやるべき2つのこと|現役税理士さんに聞いてみた
個人事業主として活動をはじめたら行なうべき、書類手続きについてご紹介します。説明してくださるのは税理士法人Bridgeの税理士・黒田悠介さん。お話を伺うとポイントとなるのは開業届の提出、青色申告の申請の2つだそうです。「手続きは難しくない」と語る黒田さんに抑えるべき2点についてお話を伺いました。
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個人事業主が確定申告前にやっておくと有利なこととは

個人事業主・フリーランスとして活動をはじめたばかりの人が、必ずと言ってよいほどつまずく確定申告。「経理や会計の知識がないし…」「青色申告って聞いたことあるけど…」「確定申告って面倒なんでしょ?」という声をしばしば耳にします。確かに専門知識が問われそうで、できることなら避けて通りたい道。本業にだけ時間を割いて、生産性を最大化したいと思う気持ちも分かります。

そこで、税理士さんに聞いてみました。確定申告って何?どうすればいいの? 快く疑問に答えてくださったのは、税理士法人Bridge東京の税理士・黒田悠介さん。現役バリバリの税理士さんで、個人事業主になったら最初にやっておくと良いことを教えてくださいました。書類を簡単につくれるフォーマットのプレゼント付き。まず個人事業主になったらやっておくべき2つの資料作成についてご紹介します。

はじめにやるべきことは開業届と青色申告申請書の提出です

-個人事業主やフリーランスになったらまず何をするべきか分かりません… 黒田さん教えてください

独立して初めに行なうべきことは、「開業届」を提出すること。正式には「開業・廃業等届出書」と呼ぶのですが、これを納税地を所轄している税務署に提出します。開業届は事業をはじめてから1カ月以内に提出します。では、なぜ提出したほうがよいのか。それは、以下の2点のメリットがあるためです。

1、青色申告を提出することができる
2、屋号が決まるので取引先からの信用を得ることができる

まず、1点目の「青色申告の提出」ですが、これは非常に重要なこと。後に説明をいたしますが、開業届を提出することで青色申告の申請を行なうことができるのです。逆にいうと開業届がないと青色申告の申請はできません。この青色申告を行なう場合とそうでない場合とを比較すると、控除される金額に大きな違いがあります。そのため、開業届を提出することには大きなメリットがあるのです。

次に、2点目の「屋号が取引先からの信用を得ることができる」理由について説明します。開業届は記入する過程で「屋号」を決めることができます。屋号を決めると「今から個人事業主としてやっていくんだ!」とモチベーションが高まる効果もありますし、何より将来、収入が高くなった際に何かと便利になります。収入が高くなると多くの方は帳簿を作成します。そのとき、個人の銀行口座で収入・出費を管理すると、普段の生活に使う入出金と事業の入出金が混ざってしまい、帳簿の記入が難しくなる。

そのため、個人の生活用口座と仕事の口座を分ける必要があります。またそこで、仕事用口座の名義に屋号を使用すると、取引先からの信用を得やすくなります。取引先の立場にたって考えると、振込先が個人名ではなく、◯◯屋のように屋号があるほうが信頼できますよね。

開業届と同時に青色申告申請書を提出しましょう

-青色申告を申請すると、どのようなメリットがあるのですか?

開業届を作成し終えたら、次に青色申告申請書を作成し、一緒に提出しましょう。正式には「所得税の青色申告承認申請書」と呼ぶのですが、これを納税地を所轄している税務署に提出します。青色申告は事業を開始した後、2ヶ月以内に提出しなければその年に受けることができないので注意が必要です。

そのため、開業届を提出と同時に、青色申告の申請も行なうようにしましょう。では、なぜ青色申告を行なったほうがよいのか。それは、所得税の特別控除等を受けることができるからです。以下をご覧ください。

青色申告

青色申告と似たようなものに白色申告というものがあります。白色申告は図の通り、青色申告届出の提出や記帳、決算書作成の必要は基本的にありません。代わりに、特別控除等は付与されないのです。一方、青色申告は申請書を提出し、記帳と決算書を作成することで特別控除等が付与されます。

気になる所得税の控除額は、簡易簿記で記帳した場合に最大10万円、正規の複式簿記で記帳した際に最大65万円の控除を受けることができます。控除を受けることができるので個人事業主になったら青色申告を行なうほうが賢明な選択。そのため、個人事業主になったらまず開業届と青色申告申請書を提出しましょう。

確定申告前の書類準備は、Excelで作成してもいいんです

-開業届と青色申告の意味は理解しました。でも、どのように提出すればいいのですか?

実際に各申請書の項目を記入したら、次に行なうべき作業は提出です。では、どうやって提出すればよいのかについて説明いたします。提出方法は主に2つ。

1、申請用紙に記入し、最寄りの国税局・税務署に直接足を運び提出
2、申請用紙に記入し、最寄りの国税局・税務署に郵送

各申請書は国税局のHPよりダウンロード可能です。しかし、今回は特別に同様のフォーマットをExcelで作成いたしました。Excelのフォーマットはダウンロードしていれば、何度か申請する際でも、入力の手間を省くことができます。そのため、Excelのフォーマットをおすすめします。

書類への記入・作成は非常にカンタン。PDFで添付している「書き方」を参考にしながら、住所、氏名、開業日などを記載してください。

以下より開業届・青色申告の申請書と各届出の「書き方」をダウンロードできます!

■ 個人事業の開業・廃業等届出書はこちら!

  ・個人事業の開業・廃業等届出書(EXCEL版)
  ・個人事業の開業・廃業等届出書(PDF版)
  ・個人事業の開業・廃業等届出書(書き方)

■ 所得税の青色申告承認申請書はこちら!

  ・所得税の青色申告承認申請書(EXCEL版)
  ・所得税の青色申告承認申請書(PDF版)
  ・所得税の青色申告承認申請書(書き方)

まとめ

いかがでしたでしょうか? 個人事業主になったらやるべきことはこれだけではないですが、今回は重要な2点ご説明いたしました。では、振り返ってみましょう。大事なのは以下の2点。

1、事業を開始したら、まず1ヶ月以内に開業届を提出すること
2、開業届と合わせ、青色申告の申請を行なうこと

上記をしっかり抑えたうえで、個人事業主になった際は手続きを行ないましょう。きっと、アナタのフリーランス生活がもっとラクに、そしてもっとオトクになることと思います。

【税理士法人Bridge東京の紹介】

■ 会社名:税理士法人Bridge東京

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