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【翻訳の外注まとめ】ジャンル別の費用相場や外注時の注意点を解説!

(更新日:2020年7月16日)国際化が進む現在、海外展開のため、自社サービスを現地の言語に翻訳する企業も増えてきました。そのため、英語や中国語ができる人を採用する姿勢が強くなってきた企業も多数。しかし、「翻訳」をするという意味では、単純に英語ができる人を採用すればいいというわけではありません、「英語・中国ができる」と「翻訳ができる」は別次元の世界なのです。現地に合わせて翻訳をしたい場合は、やはり翻訳家や業者に依頼すべきでしょう。
ただし、翻訳を外注しようと思っても、その注意点や依頼する流れ、費用などが気になる方も多いはず。そこで今回は、翻訳を外注するノウハウについてご紹介します。

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翻訳を外注する上での3つの注意点

電卓とスマホ

依頼する翻訳業者を選ぶ際には、以下の3点を確認して選ぶことが大切です。

文書の種類が、外注先の得意分野かどうか

外注する文書種類が、その外注先の得意分野かどうかで品質が大きく変わることがあります。たとえば論文や知財、契約系の文書は専門用語が多いので、外注先によって品質が異なることも。
そのため、依頼したい文書の種類に関して、高い実績のある外注先を選ぶことが大切です。

費用や納品期間の適正さ

外注先を選ぶ際には、翻訳の質とともに、外注費や納品日を考えて選ぶことが大切です。まずは、外注費の予算と翻訳文書の納品が必要な日にちから、いくつかの翻訳業者をピックアップしましょう。

その中から料金や質などを考慮して依頼する翻訳業者を選びます。
なお、一般的に依頼日から納品日までの間隔が短ければ、費用はその分高くなります。納品日までに十分な期間があるのに費用を高く見積もる業者への依頼は、避けたほうが無難です。

適切な見積もり・請求フローで対応してくれるかどうか

見積もりを省いたり、契約後に見積もりを提出したりするなど、依頼時の一般的な流れを無視したりする翻訳業者が請求してくる金額は、適正値かどうか怪しいところ。
常識的な正しいフローで見積もりから翻訳までを丁寧にしてくれる業者なのかどうか、口コミや評判などで確認してから契約するようにしましょう。

外注の多い翻訳文書の種類

ビジネスプラン

翻訳で依頼される文書の種類は多岐にわたります。以下では、その一例を取り上げます。

・コンピュータマニュアル
・一般科学
・工業技術
・金融
・経営管理
・財務
・契約書
・医学
・医療
・薬学
・特許明細書

翻訳業者によって、得意な翻訳の種類があります。特に、専門用語が多い医学や医療、薬学などは翻訳者も限られます。依頼前には必ず翻訳業者に翻訳したい文書の種類を伝え、業者に対応可能かどうかを確認することが大切です。ただし、翻訳業者の中には対応できないにもかかわらず仕事を引き受ける業者もいるため、過去の実績を見させてもらってから依頼するかどうかを判断しましょう。

翻訳の外注から納品までの一般的な流れ

契約

翻訳業者に依頼してから納品までの流れを、以下でご説明します。

  • 1.翻訳業者を選んで問い合わせる

まずは、依頼する翻訳業者を絞ります。実績や費用の見積もり、仕事のスピード、依頼する仕事が得意分野かどうかなどを確認し、最適な業者を選ぶことが大切です。
選んだ後は、業者が指定している方法で問い合わせます。電話やメール、FAX、Webサイトの問い合わせフォームなどから問い合わせる方法が一般的です。問い合わせ時には、料金や仕事のスピードなどの再確認や、原稿のデータ形式も忘れずに確認しましょう。

  • 2.原稿を送って見積もりを取り、納得がいけば契約する

問い合わせた後は、原稿を翻訳業者に送って正確な見積もりをしてもらいます。文字数や『何語から何語に翻訳するのか』なども、併せて業者に伝えましょう。ただし、この時点ではまだ契約が決まっていないことが多いため、機密性の高い文書を翻訳してもらう場合には簡単な見積もりで留めておいたほうが無難です。見積もりが終わり、納期などにも問題がなければ、業者と正式に契約します。また、必須ではありませんが、翻訳に関する打ち合わせをする業者もあります。

  • 3.業者から納品されたら、検収をする

翻訳が終われば、翻訳した文書がデータや原本で納品されます。外注時に指定した条件や数量などをよく確かめて、問題がなくなれば校了です。
その後、業者からの支払い請求に則って、期日までに支払いを済ませましょう。中には納品前に支払いを要求する業者もいるので、支払い期日をよく確認することが大切です。

翻訳の外注にかかる費用

お金と書類

一般的に、翻訳業者にかかる費用は、以下の2つの方法によって算出されます。

原語カウント制

原語カウント制は、翻訳する原語によって料金が変わる方法です。英語が原語である文書を翻訳する場合には、英単語の数で費用を算出します。
基本的に、英語を翻訳するときにかかる費用よりも、英語以外の原語を翻訳するときにかかる費用のほうが高くなります。利点として、原語カウント制は見積もり時に料金が確定される点があげられます。

出来高制

出来高制は、原稿の枚数によって料金が変わる方法です。例えば、英語から日本語への翻訳の場合、翻訳した日本語を400字詰の原稿用紙に落とし、その枚数によって料金を計算します。日本語から英語などに翻訳する場合には、A4用紙を使うことが一般的です。

翻訳者の腕によって枚数が前後するため、翻訳後でなければ正確な費用がわからないというデメリットがあります。
そのため、現在では出来高制を採用する翻訳業者は減りつつあり、原語カウント制を採用する業者が一般的になっています。
原語カウント制では、文書の種類によって1文字あたりの価格は異なります。JTF(社団法人日本翻訳連盟)が公開している料金目安によると、1文字あたりの価格は以下の通りです。

1.コンピュータマニュアル
英→日:1文字あたり28円
日→英:1文字あたり20円

2.一般科学・工業技術
英→日:1文字あたり28円
日→英:1文字あたり21円

3.金融
英→日:1文字あたり30円
日→英:1文字あたり25円

4.経営管理・財務・契約書
英→日:1文字あたり30円
日→英:1文字あたり25円

5.医学・医療・薬学
英→日:1文字あたり35円
日→英:1文字あたり30円

6.特許明細書
英→日:1文字あたり26円
日→英:1文字あたり30円

あくまで目安なので、目安以上の料金を設定している業者もあります。そのため、できるだけ複数の業者に見積もりを依頼することが大切です。
中国語で依頼したい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
【中国語翻訳はいくらかかる?】費用相場から外注先までご紹介!

翻訳の外注先の選び方

フリーランス

翻訳を依頼する業者を選ぶ際には、最初の見出しでご説明した注意点を意識して選ぶことが大切です。また、費用が高いからといって、必ずしも翻訳の質も高いとは限りません。中には、安い費用で質の高い翻訳を行う業者もいます。
口コミや評判も参考にしながら、そのような翻訳業者を見つけましょう。

他にも、フリーランスに翻訳を依頼する方法もあります。フリーランスの中には、法人の翻訳業者と同等以上の高い品質で納品してくださる方もいます。また、法人運営費用が抑えられるので、フリーランスの料金目安は翻訳業者の料金よりも抑えられることも。さらに、高い翻訳技術を持つ方に依頼できれば費用対効果を高くなる可能性もあります。

外注先を選ぶ際には、フリーランスの方が多数登録しているクラウドソーシングの活用も視野に入れてみてください。

まとめ

ワークデスク
翻訳を外注する際にも、翻訳業者の選び方や依頼後の流れなど覚えておくべきことがたくさんあります。また、依頼する翻訳業者によって外注費も大きく異なります。
複数の翻訳業者に見積もりを依頼して、最適な外注先を選びましょう。

また、フリーランスの方に依頼する方法も紹介しました。翻訳能力の高いフリーランスの方に依頼できれば、業者に依頼するよりも費用を抑えることも不可能ではありません。

クラウドソーシングのランサーズでは、そのような高い技術を持ったフリーランスの方が多数登録しています。外注先を探しているならば、ぜひランサーズの活用もご検討ください。

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