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ネットワーク構築の見積もりにはどんな項目がある?注意すべきポイントは?

(更新日:2020年7月9日)オフィス内のネットワーク構築を行う場合、社内にネットワーク担当のがいなければ外注することになります。ネットワーク構築は専門的な分野の業務なので、知識のない人が適切な構築をすることはまず不可能です。ネットワーク構築を外注する際に注意すべきなのは、見積もりです。専門的な業務のため見積書に記載されている項目の内容が分からないというケースも珍しくありません。適切な価格でネットワーク構築を依頼するためには、見積書の項目についても知っておきましょう。この記事では、ネットワーク構築の見積もり項目の一例や、見積もりの際の注意点などについてご紹介します。

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抑えておくべき2つの見積もり項目とは

ネットワーク

ネットワーク構築の見積書の項目は、大きく設計設定の2つがあり、作業内容により異なります。ここでは、一般的なネットワーク構築でよく見られる見積書の項目の一例を示します。

設計

  • ネットワークの設計

ネットワーク設計は、各パソコンやサーバーなどをどのようにつなぐのか設計する作業です。ネットワーク構築の基本ともいえる作業で、ネットワーク構築の依頼があれば必ず行われます。ネットワークを構築するパソコンの台数によって費用が決まっているケースがほとんどです。

  • 構成図の作成

構成図は、どのようにネットワークを構築したのかを表した図です。構成図がなければ、ネットワークを構築した本人以外がネットワーク構成を把握するのが難しくなり、メンテナンスやトラブル対応がしにくくなります。

  • VPNの設計

VPNは、インターネットなどの公衆回線を用いた拠点間のネットワークで、セキュリティも考慮されているため安全です。
かつては専用線というもので拠点間を接続していましたが、これには拠点間の距離が遠くなると設置するのにコストがかかるという欠点がありました。VPNのコストは距離に左右されないため、近年広く利用されています。

設定

  • ネットワーク設定

ネットワーク設定は、パソコンが正常にネットワークに接続できるように行なう設定です。ネットワーク設定もネットワーク設計と同じく、設定を行なうパソコンの台数によって費用が変わります。

  • LANの配線

LANは、パソコンやサーバー、モデムなどを接続するためのケーブルです。オフィス内のデスクの配置やサーバーの位置などから適切な配線を考え、実際にLANケーブルを配線していきます。無線LANを利用する場合は、ルーターの設置やその設定なども行います。

  • サーバー設定

サーバーを運用するオフィスの場合、サーバーの設定もネットワーク構築に含まれます。データベースやメールサーバーなどを導入する場合、オプションで対応してもらえるケースもあります。

  • VPN設定

VPNは、インターネットなどの公衆回線を用いた拠点間のネットワークです。かつては専用線というもので拠点間を接続していましたが、これには拠点間の距離が遠くなると設置するのにコストがかかるという欠点がありました。VPNのコストは距離に左右されないため、近年広く利用されています。

見積書の注意すべきポイント

時計とお金
ネットワーク構築の見積もりの際には、見積書の内容をよく確認し、以下のようなポイントに注意しましょう。

保守はどちらが行なうか明確に

Webサイトの運営やシステム開発など、パソコンやインターネットに関係する情報システム分野では、保守が重要となります。ネットワーク構築も同じで、構築すればそれで終わりではなく、メンテナンスやトラブル対応といった保守業務もしっかりと行なう必要があるのです。

この保守業務を自社で行なうのか、ネットワーク構築の依頼先に任せるのかは、見積もりでの重要なチェックポイントです。可能であれば、構築した本人に任せるほうが安心できます。

障害対応が含まれているか確認

見積書の項目に障害対応が含まれているかどうかも、大きなポイントのひとつです。

しっかりとメンテナンスを行っていても、何らかの要因で障害が発生するケースもあります。その場合、障害対応が見積もりに含まれていれば即座に対応してもらうことができますが、含まれていなければ別で依頼しなければいけません。

障害の程度によって対応の可否が変わるケースもあるため、障害対応が含まれているか、どの程度まで対応してもらえるのかを確認しておきましょう。

「ネットワーク構築の費用相場はいくら?」を確認する

ネットワーク構築の工程は3つ

作業員

ネットワーク構築の業務には、いくつかの工程があります。ネットワーク構築を依頼する際に、この工程についてもある程度理解しておきましょう。

設計

ネットワーク設計は、ネットワーク構築で最初に行なう工程です。どのパソコンをネットワークに接続するのか、誰にどのような権限を与えるのか、部署別の共有ネットワークの設定など、単に回線を接続するだけでなく、実際の利用を想定した設計を行います。

複数の拠点がある場合、拠点間のネットワークの接続方法やセキュリティ対策などについてもこの時点で検討します。

構築

設計したネットワークを、実際に構築していく工程です。この工程では、設計通りの構築になっているかを確認します。また、社内ネットワーク構築と外部接続では使う技術が異なるため、業者によってはどちらかを苦手としているケースもあります。そういった点は、事前に確認しておくべきです。

運用

ネットワーク構築が終わった後は、運用に移ります。運用の際にどういった対応をするのかは各業者やプランによっても異なり、社内に業者のエンジニアが常駐するケースや、リモートで監視するケースなどさまざまです。構築後の障害対応は、この工程に含まれます。

見積もりの際は、セキュリティ対策にも注目!

セキュリティ対策
ネットワーク構築においては滞りなく通信が行えることが第一ですが、セキュリティ対策についてもおろそかにしてはいけません。見積もりの際には、その点にも注目しましょう。

ネットワーク構築に関連するセキュリティ対策としては、まず外部からの不審なアクセスのブロックがあげられます。一般的にはファイヤーウォールを設置し、不審なアクセスやウィルスの侵入などを防ぎます。サーバーに対するセキュリティ対策としては、SSL通信による暗号化も有効な手段です。ネットワーク構築の際にSSL化することで、安全な通信が行えるようになります。

また、電子メールの添付ファイルやWebサイトなどからウィルスに感染することも考えられるため、サーバーだけでなく各パソコンにもセキュリティソフトの導入が推奨されています。

近年はテレワークの推奨によって自宅からオフィスのネットワークに接続することもあり、そうした勤務形態を採用している場合はより一層のセキュリティ対策が必要になります。ネットワーク構築の際に、そうした勤務形態を採用していることを告げ、セキュリティ対策について確認しておきましょう。

まとめ

ネットワーク
ネットワーク構築はシステム開発会社や通信会社など、情報システム関連の会社に依頼するのが一般的です。ネットワーク構築に関する知識や技術、ノウハウが豊富な会社に依頼すれば、安心してネットワーク構築を任せられるでしょう。

これ以外にも、フリーランスのネットワークエンジニアに依頼するという方法もあります。フリーランスには優秀なネットワークエンジニアが多く、個人と直接契約できることから適切な費用で依頼しやすいというメリットがあります。近年はクラウドソーシングが広く認知されていることもあり、フリーランスのネットワークエンジニアを探しやすくなっています。

クラウドソーシングを利用してフリーランスのネットワークエンジニアを探すなら、ランサーズがおすすめです。ランサーズには多くのネットワークエンジニアが登録しているので、条件や任せたい仕事に合わせたエンジニアを見つけることができるでしょう。

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