動画の仕上がりは、制作会社や担当ディレクターによって千差万別。はじめて動画作成を発注する人はもちろん、過去に発注経験があってもイメージ通りに仕上がらず、発注先選びに悩むこともあるでしょう。
また発注時に制作条件・要望が制作側にしっかり伝わらないと、イメージ通りに動画が仕上がらないだけでなく、追加費用がかかってしまう原因となってしまいます。動画作成の発注先の選定方法や、イメージ通りの動画に仕上げるための依頼時のポイントについて見ていきましょう。

「予算」は動画制作の発注で、重要ポイント

ここでは動画制作を全部または一部を外部に発注する際に知っておきたい重要な点を紹介します。
一般的な動画制作の費用目安
動画制作をするにあたり、予算は重要なポイント。
予算がはっきりしない場合、どこまで演出や効果を組み込めるかが検討できず、企画や構成案作成など、具体的な作成フローに入れないためです。動画制作を考えたら、早い段階で予算の目処をつけましょう。
動画の予算を検討するにあたって、制作費や外注相場も把握しておく必要があります。費用感は動画を内部制作するか外注するかで大きく変わりますが、内部制作でも全て自社で行うほかに、「撮影だけはプロに」「撮影データを渡し編集は外注」など一部外注というケースもあるでしょう。5分程度の動画の場合、撮影のみをカメラマンに外注する場合は1日50,000円〜100,000、編集は50,000円〜200,000円前後が目安となります。
動画制作全体を外注する場合は、「動画制作の費用相場と選定ポイント」の記事を参考にしてみてください。撮影が不要な場合、5〜10万程度から作成が可能ですが、一般的な企業紹介動画やPR動画、撮影が必要な動画の場合50万〜150万程度が費用の目安となります。
動画制作は「工程」と「人件費」で費用が決まる
動画制作の費用は、主に「工程(かかる日数)」×「人件費(スタッフ人数)」で算出されます。そのためディレクターやカメラマン以外に、アシスタント・照明・俳優・音声などのスタッフなど大人数が関わるような動画や、有名構成作家や動画クリエイターなどその道のスペシャリスト必然的に費用が高くなります。
また撮影日数や修正回数なども工程にカウントされますので、撮影や修正は可能な限りまとめると良いでしょう。
構成作成から撮影・編集などを一人でこなす個人クリエイターの場合は、費用をある程度抑えることが可能です。
完成度の高い動画を想定するなら外注もおすすめ
クオリティが高い動画を想定するなら、外注することをおすすめします。
今や身の回りにあふれている動画ですが、You tubeなどのように「素人っぽさ」が求められる動画もあれば、企業イメージや商品PR動画のように、クオリティによって売り上げやターゲットの行動が左右されるものもあり、目的や用途によっても必要なクオリティは異なります。
「いいな」と感じる動画の多くは、それなりの予算をかけてプロが作成しています。完成度が高い動画の場合、目安として100万前後は必要だということを認識しておきましょう。また同じプロでも一人で何役もこなし、大掛かりな事務所が不要な個人のクリエイターの場合、制作会社の70〜80%程度の費用感で動画を作成することができます。
見る人が飽きずに内容に惹きつけられる動画を作成するためには、やはりプロの技が必要。動画作成を目的とするのではなく、動画を見た後に視聴者にどうして欲しいのか、動画の最終目的を考えると、動画作成を外注することをおすすめします。
関連:動画制作の基本的な流れ
動画制作前に必要な準備5つ

準備①:動画の目的・ターゲット・ゴールを決める
動画作成を検討したら、まずは「動画の目的」「ターゲット」「ゴール」を決めましょう。「どんな人に見てもらい、何のために動画を作成するのか」を明確にすることは、動画の企画・表現方法・構成の核となります。
例えば「子ども向けの交通安全動画」であれば「アニメーションで、親しみやすく」、「高校生向けの大学PR動画」であれば「テンポよく、楽しそうな学生のアップ・施設を紹介し大学の特徴を前面に出す」など、自然と方向性が定まります。逆にターゲットを決めずできるだけ多くの人に見てもらいたい場合、無難で印象に残りにくい動画となる可能性があります。
制作側は企画段階からターゲット・目的を意識して、発注者からヒアリングをし、構成を検討する情報を収集します。目的・ターゲット・ゴールが発注側でしっかり定まっていないと、効果的な動画が作成できない可能性がある ので注意しましょう。
準備②:予算を決める
動画作成において、「予算」は動画のクオリティに重要な要素です。予算が少ない場合、予算規模が大きいものと同レベルの動画は作成はできませんし、また予算を多く注ぎ込めば必ずしもクオリティが高い動画ができるとは限りません。動画の予算については、動画制作を個人に依頼する場合の費用相場を説明をしていますので、参考にしてみてください。
また発注時に予算をはっきり提示しておかないと、後々追加費用など揉める原因になってしまいますので注意が必要です。予算決めをする場合、想定外の修正などに備え多少の「予備費」を設けておくと良いでしょう。
準備③:納期を決める
納期ははっきり決め、「○月○日」と使用開始日もしくは納品日を定めましょう。
プロモーション開始日やイベント日など、使用開始日がはっきりしている場合は使用開始日の1週間程前に、使用開始日が決まっていない場合でも納品日を決めておきます。納品日が決まっていないと、いつまでもズルズル修正が続く状態が続きかねません。
動画の制作期間は、撮影の有無や規模などにもよりますが約1〜3ヶ月程度。
予想外の修正や天候により撮影ができないことなどもありますので、2週間程度予備日を設けておきましょう。
準備④:発注先候補を探す
動画の目的やターゲット・ゴール、予算が決まったら動画の発注候補先を検討します。
制作会社・個人クリエイターなを比較して相談することになりますが、まずはWebサイトや制作実績を確認し、イメージに近い動画を作成している会社へフォームやメールなどで問い合わせをしてみましょう。
問い合わせをした中から、対応の良さそうな複数の会社へオリエンし、見積を依頼します。実績・見積・対応力など総合的に勘案しながら発注先候補を絞ります。
予算的に発注することが厳しい場合は必然的に社内で作成することになります。
全部を社内制作をするのではなく、予算の中で「撮影だけ」「編集だけ」外注ができないかなど、動画の一部のみ外注するというのもひとつの手です。
準備⑤:そのほか事前に決めておいた方が望ましいこと
そのほか、動画の実際の制作前には次のような内容を検討しておきます。
MUST・WANT要件
動画作成ではあれもこれも詰め込みたくなり、最終的に予算オーバーしてしまうことも少なくありません。動画に入れ込む内容や編集上のかっこいい効果、グラフィックモーションなど、「必ず実現したい【MUST】要素」と、「できれば実現したい【WANT】要素」を決めておきましょう。
納品形態
動画を再生する媒体によって、納品形態が異なります。Web上での再生であればmp4やmpeg方式、イベント会場で再生するのであればBlue-layやDVDなどの形式もあります。イベント会場などで再生する場合は高画質の動画を使いますが、Webなどで見せる場合は再生側の通信環境に左右されにくくするため、同じ動画でも画質を落として使います。
サンプル動画
社内、あるいは発注予定先との打ち合わせには、イメージに近いサンプル動画があると効率的です。
You tubeなどからイメージに近い動画をリストアップしておきましょう。
動画制作の発注先選びのポイント

制作実績を確認
発注先選びでは、必ず制作実績を確認しましょう。実績が多ければクライアントから評価されていることが想像でき、また制作実績から動画のレベル感を確認できます。Webサイトで制作実績が公開されていればそこから確認し、You tubeなどで参考とする映像を探して映像から製作者を調べることも可能です。
またセミナーやイベントなど、クローズドの環境で再生される動画はあまりオープンにされていないので、Webなどでは検索しにくくなっています。見積依頼する会社や個人クリエイターに実績を問い合わせれば、オープンになっていない実績も確認することもできます。
ディレクターを見極める
動画はディレクターの感性・センスによって仕上がりが大きく左右されます。
動画を外注する場合、発注先選びはディレクター選びと言っても過言ではありません。制作実績を確認する場合も、できれば担当となるディレクター本人の実績を見せてもらえるとベストです。
オリエンテーションや打ち合わせのヒアリングやレスポンスなどからもよく観察し、「良いディレクター」を見極めましょう。例えば話が上手なディレクターは伝える技術がある、つまり伝えたいメッセージがターゲットに伝わる動画を作成できると想像できます。
良いディレクターを見極めるポイント
- 企画書が良い、話が分かりやすい(伝える技術がある)
- 発注側の意見ばかり聞くのではなく、自分の意見があるか(アイディア力がある)
- 人として信頼できそうか(スムーズな進行)
発注先が個人クリエイターの場合は、本人自身がディレクターのため見極めもしやすいですが、制作会社に発注する場合見極めが困難な場合もあります。「話が上手な営業担当との打ち合わせで発注を決めたら、ディレクターと馬が合わなかった」というケースもありますので、注意してください。
提案があるか
感覚的なツールである動画では、要望を伝えたくも具体的に伝えにくい内容もあります。そういう場合にこちら側の意図を汲んで形にしたり、予算的に厳しい内容の代案を提案してくれたりと、プロならではの提案があるかどうかをチェックしましょう。
提案をしてくれるということは、発注側の立場を理解し、ディレクターも「良いものを作りたい」と思っているということです。
強みを見極める
制作会社やクリエイターには、得意分野があります。「企業PR動画」「採用動画」「アニメ」「CG」「ウエディング」「You tube」「ライブ配信」など動画の種類による得意不得意、また「かっちり」「感動的」「アーティスティック」など、感覚的な得意・不得意もあるでしょう。
動画の目的や希望する動画のタイプに合った動画が得意かどうか、発注検討先の得意なジャンルを見極めましょう。
見積金額だけで決めない
見積金額だけで発注先を決定するのはNGです。
動画制作に料金相場はありますが、動画制作会社やクリエイターによって作業や工数の単価は異なります。費用が高めの発注先の場合、その裏にはクオリティに対する自信やこれまでの経験やスキル、ノウハウなどが折り込まれており、クオリティが高い動画がスムーズに作成できるかもしれません。
価格だけにとらわれ見積金額が安いところへ依頼をしたところ、イメージ通りの動画が上がらず、何度もやり直しをする可能性もあります。費用とクオリティ・対応などをバランスよく勘案することが大切です。
「クオリティ的にA社に依頼したいが、予算オーバー」、そんな時はハッキリと発注を検討していること・予算オーバーであることを伝えてみましょう。プロならではのアイディアと工夫で、予算に近づける努力をしてくれる可能性もあります。
また見積にはどこからどこまで含まれているのか、しっかりと確認しましょう。入っていると思った項目がオプションだったりするケースもあるので注意してください。
動画作成依頼は信頼できるディレクターの見極めから

動画作成サービスは、企業・個人問わず数多くあり、それぞれに特徴や強みがあります。動画制作における発注先選定は、まず作りたいジャンルの制作実績を確認し、実績・価格・クオリティ・対応力のバランスと、予算内で作成が可能であるかどうかを確認するようにしましょう。
また実績や見本がすばらしく発注を決めたとしても、同じ会社・ディレクターで良いものが必ず仕上がるとは限りません。
良いものをつくるためには、制作側のスキルだけでなくモチベーションの高さが必要不可欠です。発注側のやる気や提供素材、テーマなどによっても制作側のやる気は左右されますので、良い動画の作成は「発注側と制作側の共同作業である」ことを認識しましょう。
動画制作は、さまざまな作業を一人でこなす個人クリエイターであれば相談もしやすく、制作会社に比べて同じ予算でも完成度が高いものが作成できます。
ランサーズにはさまざまなジャンルの動画ディレクターが登録しており、実績も確認できるので安心。
登録も相談も無料ですので、ぜひ気になった動画クリエイターに、相談してみてください。

