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ゆっくり実況動画の作成に必要なツールと作成方法をわかりやすく解説

YouTubeをはじめとした動画サイトで人気が高い「ゆっくり」は、動画コンテンツとして1つのジャンルを確立しています。特に、ゆっくり実況は多くの視聴者を楽しませている人気コンテンツです。

ゆっくり実況は、顔出しや声出しをしなくても実況配信ができるので、心理的なハードルが低く、多くのアカウントが存在します。そのため、自分でもゆっくり実況の動画を作成して配信したいと考える方は少なくありません。

では、ゆっくり実況動画を作成するためには、どのようなスキルと機材が必要になるのでしょうか?本記事では「ゆっくり実況」を作成するための環境作りと作成方法をご紹介します。本記事を読むと、ゆっくり実況を無料で作成する方法が分かるので、実況を配信してみたい方は参考にして挑戦してみてください。

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そもそも「ゆっくり」とは?

白いパズル

動画コンテンツの中でも人気が高いジャンルが「ゆっくり動画」です。ゆっくり動画は「ゆっくり解説」「ゆっくり茶番」「ゆっくり実況」の3つに分けることができます。中でも、ゲーム好きな人から高い人気を得ているゆっくり実況は、子どもから大人まで幅広い世代に人気です。

まずは、ゆっくり実況動画の人気の秘密や背景、作成の難易度について見ていきましょう。

ゆっくりは確立された人気ジャンル

ゆっくり動画は、AQUEST 社の「 AquesTalk 」「棒読みちゃん」といった音声合成ソフトを利用して実況や解説を行う動画の総称で、以下の要素によって構成されています。

  • 立ち絵キャラ
  • ゆっくりボイス
  • 字幕(セリフ)

YouTube上には、多くのゆっくりチャンネルが存在し、動画コンテンツとして1つのジャンルを確立しています。

ゆっくりの人気の秘密

ゆっくり動画に欠かせないキャラクターが、東方Projectの霊夢と魔理沙です。霊夢と魔理沙の歴史は古く、ゆっくり動画で知られる以前は、2チャンネルでアスキーアートとして使用されていました。動画になる以前から認知されていたので、親しみやすさから多くの視聴者に受け入れられた背景があるのです。

顔出しや声出しをしなくてもゲームの実況動画が作成できることと、人気キャラクターの相乗効果で多くのゲーム配信者がゆっくり実況を使うようになりました。

なお、ゆっくりを使って実況動画を投稿する人は「ゆっくり実況者」と呼ばれています。

ゆっくり実況の作成の難易度

人気コンテンツのゆっくり実況ですが、動画の作成難易度は決して高くありません。また作成するために高額なソフトやハイスペックなパソコンなども必要ないため、気軽にはじめることができます。しかし、動画の作成に使用するソフトはフリーソフトが多く、ある程度のパソコン知識が必要です。

ある程度のパソコン知識が必要と聞くと不安になる方もいるかもしれません。しかし環境構築については、YouTubeで検索すると複数の解説動画がでてくるため、それほど心配する必要はないでしょう。

ただし人気動画を作成するのは、簡単ではありません。多くの視聴者に楽しんでもらうためには、シナリオ作成やセリフの掛け合いも重要です。動画の作成難易度は難しくありませんが、コンテンツとして見ると作成の難易度は高くなっています。

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ゆっくり実況は無料で作成可能

ゲーミングパソコン

ゆっくり実況は、フリーソフトを使えば基本的に無料で作成できます。もちろん動画編集ソフトを使えば、エフェクト効果などを使用することもできるので動画のクオリティを高めることが可能です。しかし高価なソフトを使わなくてもゆっくり実況の動画は作成できるので、まずはフリーソフトだけで作成してみることをおすすめします。

実際人気があるゆっくり実況者の中にも、フリーソフトだけで作成している人は少なくありません。
いきなり高価なソフトを購入しなくても、簡単にはじめられる点も、ゆっくり動画の大きな魅力です。

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ゆっくり実況の作成に必要な機材と環境

プログラミング画面

ゆっくり実況は、基本的にパソコンがあれば問題なく作成できます。その理由は動画作成に利用するのは、フリーソフトだけで充分であるためです。また動画作成と聞くと、高スペックのパソコンが必要だと考える方もいるかもしれません。しかしパソコンのスペックは、それほど高くなくても大丈夫です。

ここからは、ゆっくり実況の作成に必要な機材と環境について詳しく解説していきます。

パソコンのスペックについて

ゆっくり実況を作成するときは、ハイスペックなパソコンは必要ありません。基本的には中程度のスペックがあれば大丈夫です。CPUはCore i5で対応できます。ただし動画編集に凝りたい場合は、Core i7も視野に入れましょう。なおメモリは、4GBあれば大丈夫です。

ただ実況するゲームによっては、ハイスペックなパソコンが必要になります。しかしすでにプレイできているゲームであれば、スペック的には問題はありません。

キャプチャーボードが必要なケース

プレイするゲームがパソコンであれば必要ありませんが、テレビゲームの映像をPCに取り込むには、キャプチャーボードが必要です。キャプチャーボードは、ゲームプレイの映像や音声信号をパソコンに出力する機器で、出力されたデータはパソコンのストレージに保存されます。なおメモリカードに直接保存できるモデルもあるので、パソコンのスペックに不安がある場合は購入するモデルを検討しましょう。

キャプチャーボードは種類によって金額が変わるため、予算と相談することも大切です。初心者におすすめなのはAverMedia LIVE GAMER EXTREAME2 GC550 PLUSで、価格は25,000円程度となっています。

ゆっくり実況動画の作成に必要なソフト

ゆっくり実況動画を作成するには、以下のソフトが必要です。

  • ゆっくり MovieMaker4
  • 録画ソフト

ゆっくり MovieMakerは「饅頭遣い」さんが開発したゆっくり動画を作るための動画編集ソフトで、無料でダウンロードできます。最新の「ゆっくり MovieMaker4」は動画出力機能もついていて動画作成だけでなく動画の書き出しもできるため、すべてを「ゆっくり MovieMaker4」で完結できるのが特徴です。

なお録画ソフトは、フリーソフトの「ロイロゲームレコーダー」がおすすめです。ロイロゲームレコーダーは、選択したウィンドウをキャプチャできる録画ソフトで、動作が軽くパソコンの処理を妨げないメリットがあります。起動しているウィンドウを認識して録画するので、余計な映像が録画されることもありません。

フリーソフトでありながらロゴマークなどが入らないのも嬉しい特徴です。

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ゆっくり実況動画の作成方法と手順

ノートとPC

ゆっくり実況動画を作成する流れは次の通りです。

  1. 実況動画で使用するゲームの録画
  2. 録画動画を「ゆっくりMovieMaker」で編集
  3. 投稿配信サイトにアップロード

動画の作成は「ゆっくりMovieMaker」だけで完結できるので、最初は難しく考えずにソフトの使い方に慣れることからはじめましょう。

1. 実況動画で使用するゲームの録画

パソコンでゲームをプレイする場合は、ロイロゲームレコーダーを使うことで、パソコンの処理を妨げることなく録画できます。

一方、テレビゲームやその他のゲーム機を使う場合は、キャプチャーボードが必要です。テレビゲームなどは、キャプチャーボードを通してパソコン画面を録画します。キャプチャーボードの性能によっては、プレイ中に遅延が発生することがあるので、操作の慣れが必要となるケースもあります。

プレイ中の遅延を避けたい場合は、性能が高いキャプチャーボードを選択しましょう。

2. 録画動画を「ゆっくりMovieMaker」で編集

ゆっくりMovieMaker編集画面1

ゆっくりMovieMakerを起動し、赤丸の部分に録画した動画をドラッグ&ドロップすると、メイン画面に動画の内容が反映されます。

ゆっくりMovieMaker編集画面2

続いて青丸をクリックして喋らせたいキャラクターを選択してください。キャラクター選択の横にある入力欄にセリフを入力するとセリフの設定が完了します。なお入力したセリフは、字幕として表示させることも可能です。キャラクターの立ち絵を表示させるときは、緑丸をクリックしてください。

以上が、ゆっくりMovieMakerの基礎的な操作です。基礎的な操作でも動画は作成できるので、まずは細かいことを気にせずに作成してみましょう。

3. 動画配信サイトにアップロード

ここからは、作成した動画をYouTubeにアップする方法について解説します。

Youtubeダッシュボード画面

  • YouTubeにサインインして「動画を管理」を選択してください
  • YouTubeスタジオが表示されるので「作成」をクリックして「動画をアップロード」を選択します
  • アップしたい動画を選択
  • サムネイル画像を選択します
  • 動画の「タイトル」「説明」「タグ」を入力してください
  • 動画の表示方法については「公開」を選択します

収益化を目指す場合は、サムネイルに気を配りましょう。サムネイルは、視聴回数に大きな影響を与えるためです。ユーザーの興味を引くサムネイルが作成できれば、視聴回数の増加につながるでしょう。
なお動画のアップロードが完了するまで、ブラウザは閉じないでください。

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ゆっくり実況の作成前に知っておきたい2つの知識

黄色い床と鉛筆

YouTubeに投稿された動画には、収益化されている動画が多く存在します。ただしYouTubeで収益化するには、条件を満たしておかなければいけません。その条件とは、チャンネル登録者数1,000人以上であることと、直近12か月における動画の総再生時間が4,000時間を超えていることです。

これらの条件を満たしていなければ収益化することはできないので、収益化を目指す場合は覚えておきましょう。
ここからは、ゆっくり実況を作成する前に知っておきたい収益化に関する知識について解説していきます。

  • 収益化にはライセンス購入が必須
  • 収益化が停止されることがある

1. 収益化にはライセンス購入が必須

ゆっくり実況動画でも、収益化は可能です。ただし注意しなければいけないことがあります。それがライセンスの問題です。

ゆっくりMovieMakerは、基本的に無料で利用できます。しかし、商用利用する場合は、ライセンス購入しなければいけません。

ゆっくりMovieMakerを利用して作成した動画で収益を得ることは、商用利用にあたります。そのため収益化する場合は、ライセンスの購入が必要です。もちろん収益化しなければ、いつまでも無料で使えます。

中には収益化の目途がたってからライセンスを購入しよう、と考える方もいるでしょう。しかしライセンス購入前に作成した動画は、収益化することはできません。そのため収益化を目指すのであれば、最初からライセンスの購入が必要です。

2. 収益化が停止されることがある

2021年頃にゆっくり動画の収益化停止が増加した時期があります。しかし停止理由は明確に開示されていません。原因として有力視されているのが、ゆっくり動画が急激に増えたせいだとされています。

現在は、ゆっくり動画でも多くのチャンネルが収益化しているのですが、過去に収益化が停止された事実があるので、ビジネスとして取り組む場合は、ゆっくり以外のチャンネル運営も視野に入れて活動していきましょう。

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ゆっくり実況は無料ですぐにはじめられる

ゆっくり実況は、無料ですぐにはじめることができるため、初心者でも参入しやすいジャンルです。また動画ジャンルとしても確立されているので、ゆっくり動画のファンも存在します。そのため他の動画と比較すると視聴される可能性が高くなるのです。

見慣れた「霊夢」と「魔理沙」というキャラクターが、視聴者に安心感と親近感を与えることから興味深いサムネイルや面白い動画を作成できれば、視聴者数を一気に増やすことも可能です。

少しでも実況の配信に興味があれば、ゆっくりMovieMakerをダウンロードすることからはじめましょう。

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