YouTubeに投稿する動画は、自社のブランディングやプロモーションに役立っているでしょうか?高品質なYouTube動画を効率よく編集したいと考えたことはないでしょうか?
動画編集を自社に最適な方法で実施することによって、YouTube動画の品質改善や投稿本数の増加が期待できます。動画品質と投稿頻度の向上は、視聴回数やチャンネル登録者数の増加に向けた必要不可欠な取り組みです。自社のマーケティングやブランディングに、YouTube動画を積極的に活用しましょう。
本記事では、YouTube動画編集の概要や特徴、アップロードした動画を編集できるYouTubeエディタの機能、YouTube動画の編集に適したアプリの選び方をわかりやすく解説します。おすすめアプリやYouTube動画の品質を高めるポイントなども紹介します。
目次
YouTube動画編集の特徴
YouTubeに投稿する動画編集の主な特徴には、以下の4点があります。
- 動画素材をYouTube上で編集できるYouTubeエディタ
- 豊富なフリー素材の提供
- 動画音声をテキスト化するテロップ作成機能
- 多言語に対応した自動翻訳機能
各項目の概要について、以下に説明します。
1. 動画素材をYouTube上で編集できるYouTubeエディタ
YouTubeエディタは、YouTubeにアップロードした動画素材を編集する機能です。動画編集に必要な基本機能が無料で提供されています。
YouTubeエディタの機能については「YouTubeエディタの機能」見出し内であらためて説明します。
2. 豊富なフリー素材の提供
YouTubeには、動画に利用できる著作権フリーの音楽・効果音素材が数多く用意されています。動画管理ツールのYouTube Studioにあるオーディオライブラリ内で、動画に適した音楽や効果音を検索できます。
3. 動画音声をテキスト化するテロップ作成機能
YouTube動画内の会話やナレーションを音声認識によってテキスト化して、自動的に字幕(テロップ)を作成できます。ただし動画のノイズや発音、アクセントなどの条件によって、品質にばらつきが出ることがあります。
4. 多言語に対応した自動翻訳機能
YouTubeの自動字幕機能を利用している動画やテロップを追加している動画では、動画内の言語を選択した言語に自動翻訳したテロップを表示できます。
2022年12月現在、自動字幕作成・自動翻訳に対応している言語は、以下の14言語です。
- オランダ語
- 英語
- フランス語
- ドイツ語
- インドネシア語
- イタリア語
- 日本語
- 韓国語
- ポルトガル語
- ロシア語
- スペイン語
- トルコ語
- ウクライナ語
- ベトナム語
YouTube動画を編集する基本手順
YouTube動画編集の基本的な作業手順は、以下の通りです。
作業項目名 | 主な作業内容 |
---|---|
動画素材のカット | 動画素材の不要部分をカット、複数の素材をつなげる |
BGM・効果音の追加 | 動画内容に適したBGMや効果音を追加 |
タイトル・テロップの追加 | タイトルやテロップなどのテキストを追加 |
各種エフェクトの挿入 | トランジション(画面切り替えエフェクト)やフィルターなどのエフェクトを挿入 |
公開設定 | YouTubeにアップロードした動画の公開設定を公開・非公開・限定公開から選択 |
実際にYouTube動画の編集を始める前に、基本的な作業項目と手順を確認しましょう。
YouTube動画を編集する方法は2つ
YouTube動画を編集する方法には、以下の2つがあります。
- 動画編集アプリの利用
- YouTubeエディタの利用
2つの編集方法の概要を、以下に記します。
1. 動画編集アプリの利用
パソコンやスマートフォンを使って動画編集するアプリには実に数多くの種類があります。編集する動画の内容や画質、重視する機能などを比較検討して、最適な動画編集アプリを選びましょう。
2. YouTubeエディタの利用
動画素材をそのままYouTubeにアップロードして、YouTubeが提供する無料の動画エディタで編集することもできます。YouTubeエディタには動画編集に必要な基本機能が備えられています。
動画編集アプリを使って作成した動画を部分的に再編集する際にも活用できる、便利なツールです。
YouTubeエディタの機能
YouTubeの管理ツールであるYouTube Studioで利用できる、YouTubeエディタの主な機能には、以下の6つがあります。
- 動画のトリミング・カット
- 動画にぼかしを入れる
- BGMの挿入
- 終了画面の追加
- リンクの追加
- テロップの挿入
各機能の概要を説明します。
1. 動画のトリミング・カット
動画素材の不要な部分のカットや、カットした箇所の前後を調整する作業を実施できます。
2. 動画にぼかしを入れる
動画に登場する人物の顔にぼかしを入れる機能と、指定した部分にぼかしを入れるカスタムぼかし機能を利用できます。追加するぼかしの形状やサイズの調整も可能です。
3. BGMの挿入
YouTube Studioのオーディオライブラリには、著作権フリーのBGMや効果音が数多く用意されています。使いたい音楽や効果音をキーワードで検索して、動画に合った音楽素材を追加できます。
4. 終了画面の追加
動画の最後に 、チャンネル内の他の動画やチャンネル登録をすすめる画像を収めた終了画面を追加できます。終了画面の表示時間は、5~20秒と定められています。
5. リンクの追加
情報カード機能を使って、動画内に他の動画や再生リスト、YouTubeチャンネルのトップページへのリンクを追加できます。
6. テロップの挿入
YouTubeエディタを使って動画にテロップを挿入できます。テロップの追加方法には、以下の4つがあります。
- 字幕ファイルのアップロード
- テロップと動画音声の自動同期
- 手動入力
- 音声認識による自動字幕機能
動画の内容や目的に応じて、テロップの挿入方法を選んで活用しましょう。
YouTube動画の編集に使用する動画編集アプリの選び方
YouTube動画をパソコンやスマートフォンで編集する動画編集アプリを選ぶ際には、以下の5つのポイントに注意すべきです。
- 利用するパソコン・スマホのOSやスペックに対応している
- YouTube動画の編集に必要な機能が揃っている
- 操作性の高さ・日本語対応の有無
- 製品ロゴや透かし表示の有無
- YouTubeにアップロードできるファイル形式に対応している
各ポイントについて具体的に説明します。
1. 利用するパソコン・スマホのOSやスペックに対応している
YouTube動画の編集に使うパソコンやスマホなどのOSとバージョンが、動画編集アプリのシステム要件に対応していることを、まず確認すべきです。各OSのバージョンについては、アプリのアップデートによって要件が変更されます。興味を持ったアプリの最新情報を、公式サイトやアプリストアで確認する必要があります。
2. YouTube動画の編集に必要な機能が揃っている
有料のアプリはもちろん、無料のアプリでも動画編集に必要な基本機能は備えられています。YouTube動画を編集する際に活用したい機能や、テンプレートやフリー素材の違いを慎重に比較した上で、最適な動画編集アプリを選定しましょう。
3. 操作性の高さ・日本語対応の有無
動画編集アプリの操作画面がわかりやすく、手軽に操作できることは、アプリの満足度を左右する重要ポイントです。操作画面のレイアウトや操作方法を事前にチェックし、操作説明やヘルプページの日本語対応についても確認することをおすすめします。
4. 製品ロゴや透かし表示の有無
無料の動画編集アプリの多くは、完成した動画に広告や透かしロゴが表示されます。無料アプリの利用を検討する際には、広告や透かし表示の有無を確認しましょう。透かしや広告表示は、アプリ内課金によって削除できます。
5. YouTubeにアップロードできるファイル形式に対応している
YouTubeで利用できる動画ファイル形式に変換できることは、動画編集アプリを選定する際の重要ポイントのひとつです。
YouTubeにアップロードできる動画ファイル形式は、以下の通りです。
- MOV
- MPEG-1
- MPEG-2
- MPEG4
- MP4
- MPG
- AVI
- WMV
- MPEGPS
- FLV
- 3GPP
- WebM
- DNxHR
- ProRes
- CineForm
- HEVC(h265)
無料アプリには、出力できるファイル形式が限られているものもあるので、事前に確認しましょう。
YouTube動画の編集に適したおすすめアプリ7選
YouTube動画の編集を簡単に行うことができる、高機能な動画編集アプリ7点の特徴を紹介します。
- PowerDirector
- KineMaster
- Adobe Express
- DaVinci Resolve 18
- Filmmaker Pro
- Lightworks
- iMovie
各アプリの仕様や機能をチェックして、条件や希望に合ったアプリを選択してください。
1. PowerDirector
PowerDirectorは、初心者でも高品質な動画を作成できる、自由度の高い動画編集アプリです。動画・写真のテンプレートやBGMなどのフリー素材が数多く用意されており、新しい素材が毎月追加されます。
PowerDirectorの概要は以下のとおりです。
利用料金 | ・PowerDirector Essential:無料 ・PowerDirector 365:6,200円/年 ・Director Suite 365:11,980円/年 ・PowerDirector 365ビジネス:16,800円/年 ・PowerDirector 21 Ultra:12,980円(買い切り) ・PowerDirector 21 Ultimate:16,980円(買い切り) |
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対応OS | Windows7、8、8.1、10、11、macOSX10.14以降 |
主な特徴 | ・3か月ごとに最新機能を追加 ・AIを活用したビジュアルエフェクト ・動画テンプレート数:8,300以上 ・写真テンプレート数:9,300以上 |
2. KineMaster
KineMasterは、スマートフォン向けの高機能動画編集アプリです。シンプルなタップ操作だけでプロレベルの動画編集が可能になります。編集した動画には透かしが表示されますが、アプリ内課金で削除できます。
KineMasterの概要は以下のとおりです。
利用料金 | 無料(アプリ内課金あり) |
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対応OS | iOS14.0以降、iPadOS 14.0以降、macOS11.0以降、Android8.0以降 |
主な特徴 | ・4K画質対応 ・最大9枚まで同時再生可能な動画レイヤー ・動画と静止画を重ね合わせる8種類の混合オプション |
3. Adobe Express
Adobe Expressは、シンプルな操作性と豊富なテンプレート・フリー画像で知られる無料の動画編集アプリです。無料版で編集した動画に透かしや広告が表示されないことも大きな特徴です。
Adobe Expressの概要は以下のとおりです。
利用料金 | ・無料 ・プレミアム:1,078円/月、10,978/年 |
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対応OS | Windows8.1 以降、macOS10.13以降、Chromebook、iOS14以降、Android9.0Pie以降 |
主な特徴 | ・Adobe Acrobatを使った共同編集が可能 ・テンプレート数:10万以上 ・1億点以上のAdobe Stockの画像素材を利用可能 |
4. DaVinci Resolve 18
DaVinci Resolve 18は、米国ハリウッドの映像クリエイターたちから高く評価されている、機能豊富な動画編集アプリです。世界トップレベルの画質やサウンドを備えた動画編集が可能です。
DaVinci Resolve 18の概要は以下のとおりです。
利用料金 | ・DaVinci Resolve:無料 ・DaVinci Resolve Studio:47,980円(買い切り) |
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対応OS | macOS10.15 Catalina以降、Windows10 |
主な特徴 | ・複数ユーザーでタイムラインを共有するBlackmagic Cloud ・YouTube動画用のチャプターマーカー ・高品質なサウンドを実現するFairlightオーディオ処理 ・複数ユーザーとタイムラインを共有するマルチユーザー・コラボレーション ・20種類のトレーニングビデオを提供 |
5. Filmmaker Pro
Filmmaker Proは、豊富な機能とテンプレートを持つスマートフォン向け動画編集アプリです。簡単な操作で本格的な動画編集を行えます。編集した動画には透かしが表示されますが、アプリ内課金で削除できます。
Filmmaker Proの概要は以下のとおりです。
利用料金 | 無料(アプリ内課金あり) |
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対応OS | iOS 13.0以降、iPadOS 13.0以降、macOS 11.0以降、Android5.0以降 |
主な特徴 | ・Pexels提供の300万以上のフリー動画・写真素材 ・本数無制限で動画編集可能 ・画像フィルター数:30 ・フォント数:261 |
6. Lightworks
Lightworksは、独創的な動画コンテンツを迅速に作成できる、パソコン向け動画編集アプリです。YouTubeや主要SNSへのエクスポートテンプレートが用意されています。
Lightworksの概要は以下のとおりです。
利用料金 | ・Lightworks CREATE:9.99ドル/月 ・Lightworks PRO:23.99ドル/月 |
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対応OS | Windows8、8.1、10、macOSX10.11以降、Linux |
主な特徴 | ・編集効率を高めるタイムライン ・パフォーマンスを向上させるプロキシファイル ・キーボードショートカットのテンプレート ・8K動画対応 |
7. iMovie
iMovieは、初心者でも本格的な動画を作成できる動画編集アプリです。わずか数回のタップでハイセンスな動画が完成します。編集した動画に透かしや広告は表示されません。
iMovieの概要は以下のとおりです。
利用料金 | 無料 |
---|---|
対応OS | iOS16.0以降、iPadOS16.0以降、macOS Monterey |
主な特徴 | ・自動的に動画素材を編集できるマジックムービー機能 ・簡単操作でYouTubeに動画をアップロードできる ・ビデオテンプレート数:20 ・予告編テンプレート数:14 ・4K動画対応 |
YouTube動画編集の課題や疑問をプロに相談する
YouTube動画の編集に関して、社内での対応が難しい課題が生じた際には、YouTube動画編集のスキルや経験を豊富に持つ外部のプロへの相談を検討しましょう。
YouTube動画編集に関して生じやすい課題と、相談・委託先選びのポイントについて説明します。
YouTube動画の編集に関して生じやすい課題
YouTube動画編集への取り組みを進める上で、課題となることが多い点は以下の4つです。
- 社内スタッフの負担が大きい
- 動画編集スキルを持った社員がいない
- YouTube動画の品質を向上させたい
- 多くのユーザーに動画を見てもらう施策を立案したい
プロの動画クリエイターは、こうした課題を解決するためのアドバイスやサポートを提供します。
課題を相談するプロの探し方
YouTube動画編集に関する課題の相談先を選ぶポイントとしては、以下の3点が挙げられます。
- YouTube動画編集の実績
- 業務委託費用と作業範囲
- コミュニケーションスキルや対応力
これまでの実績や費用、作業内容などを確認して、自社のニーズや条件に合った相談先を選びましょう。
ランサーズには、数多くのYouTube動画編集関連のパッケージが出品されています。代表的なパッケージの料金を元に算出した、YouTube動画編集の費用相場は以下の通りです。
業務内容 | 費用相場 |
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30分前後のYouTube動画編集 | 1万~4万円 |
10分前後のYouTube動画編集 | 1万~3万円 |
ランサーズを活用すれば、信頼できるYouTube動画編集のプロが見つかるはずです。
YouTube動画に合った編集方法を検討してPR活動の改善を実現しましょう
本記事では、YouTube動画編集の特徴や基本手順、YouTubeエディタの機能、おすすめの動画編集アプリなどについて解説しました。ここで取り上げた情報を参考にしていただき、YouTube動画を自社のPRやプロモーション活動に役立ててください。YouTube動画編集に関して、解決方法に頭を悩ませる課題が生じた際には、YouTube動画編集に精通したランサーズのフリーランスへの相談をおすすめします。